2006-07-16 16:02:40

大銀座落語祭2006「西の松喬・東の権太楼 たっぷり二人会!」

テーマ:落語

7/15 ギンザ・コマツ・アミュゼにて

ギンザ・コマツ・アミュゼは始めて入るホールでした。
【コマツ】は女性ものばかりだから日頃は用もないし、
上の日本信販には行ったことあるけど…
こういうホールがあるのは知らなかったなぁ。


でも、はっきり言いましょう。
ギンザ・コマツ・アミュゼは
「落語を演るには適さないホールです」と。
なにせ基本がパーティルーム用として作られてますから、
ロビーからホールへの仕切りが全くなし。
ロビーでの係員の雑談が丸聞こえ、演者も楽屋から袖に入っていくのが丸見え状態。
しかもフラットな会場で天井も低いものだから、
舞台を作ると演者のすぐ上が天井。
入ってくる時に天井に頭をぶつけそうになり、
「身長はそんなに高くないんだけど」とこれがマクラの定番になる始末。
またおのずとライトが直に当たって演者はもう汗まみれ。

大銀座落語祭の定番会場になってるようですが、
事務局さん、会場選びは一考すべきじゃないですかね…


と、いうわけで本日はそのギンザ・コマツ・アミュゼでの
「西の松喬・東の権太楼 たっぷり二人会!」のご報告。


出演者・演目は下記の通り、


  桂 ひな太郎「酢豆腐」 
  柳家 権太楼「らくだ」


     仲入り


  笑福亭 松喬「夢八」


柳家権太楼師は寄席にもよく出演するし、季節ごとには長講を演じる機会も多いから
自然とお目当ては関西の実力派、笑福亭松喬師となってくるし、
権太楼師と松喬師の芸のぶつかりあいとなってくる。

しかしその割りには演目の選択がいまイチの感はぬぐえない。
「らくだ」と「夢八」って、なんら噺に共通項がないし、
じゃあお互いの十八番で勝負かと思ったら
松喬師に「『夢八』はおもろないから滅多に演じませんねん」と言われてしまう始末。
「だけどもう演目が『夢八』と決められていた」とまで暴露されてしまってはもうどうしようもない。
それに「たっぷり二人会!」と言いながら、権太楼師の「らくだ」も最後まで演じず
「そんな事いうなら死人にカンカンノー踊らせるぞ!」と屑屋の酔態のところでTHE END。
こんなことならリレー落語で
江戸と上方、双方の「らくだ」を演じてもらったほうがよっぽど興味深かったのに…。


まあグチは言えばキリがない。本題に戻しましょう。
その権太楼師の「らくだ」
途中で終了は残念なところだったが、それでもやっぱりおもしろかった。
権太楼師の“勢い”のようなものが前半は「らくだの兄貴分」に
中ほどは「大家」に、そして後半は「屑屋の酔態」にと乗り移って全編迫力満点の一席。
特に「大家」のキャラクターをとにかく【うるさい怖いくらい】のキャラクターにしたのは秀逸。
普通「大家」は意地の悪い老人として演じる演者が多い中、
権太楼師くらい【怖い】キャラクターにしてたのは始めて。
この【怖い】キャラが死人のカンカンノーに遭遇し逃げ惑う、
そのギャップがおかしさを余計に増長させて
権太楼師らしい「らくだ」にしていたのが何とも興味深かった。


対する松喬師の「夢八」、正式には「夢見の八兵衛」
仕事するたびに寝てしまうためポカの多い八兵衛が、首吊り自殺者のお守をさせられ
夜中その首吊り自殺者が老猫の魔力で動きだしたからさあ大変…。
なんとも上方らしい【破天荒】な、悪く言えば【バカバカしい】一席。
そんな噺を松喬師は自身の“もっちゃりした”語り口で演じていて、
聞いていて嫌味がないのがなにより。
やはりこういう席だったら松喬師には
師匠・六代目笑福亭松鶴ばりの大ネタ「高津の富」あたりを
聞いてみたかったところだが、
まぁ師自身「『夢八』は滅多に演じない」と言ってたくらいだから
大阪でも聞けない噺を東京で聞けたということは、
ある意味、今日の高座は貴重な高座だったかもしれませんね。

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2006-07-15 23:46:42

大銀座落語祭2006「究極の東西寄席【Aブロック】」

テーマ:落語

7/15 中央会館にて

毎年「大銀座落語祭」のイメージというと「暑い!」ということ
去年も暑かったけど、今年もまぁ暑いのなんの!
会場の中央会館に着くまでに、もうグッタリ状態。
これで猛暑→冷房→猛暑→冷房を繰り返すんですから、
ホント健康にも悪いイベントです、よっぽど好きじゃなければ!

と、いうわけで『大銀座落語祭2006』初日
「究極の東西寄席」の【Aブロック】のご報告。
林家正蔵の会を皮きりに、上方の大御所2人の会が続きます。
はっきり言って【上方の大御所2人の会】が目当てです!


出演者・演目、そして感想をまとめて

「林家正蔵の会」


  渡辺 正行「時そば」 
  林家 正蔵「子別れ」


開口一番が渡辺正行ということで一瞬「ナニッ!」と思いましたが、これがなかなかの出来。
大学の時は落語研究会に所属し、立川志の輔と先輩・後輩の関係というのは有名な話。
ウン十年ぶりの落語に「大丈夫?」と危惧を感じつつも、
前座噺の「時そば」をそれほど噺もいじらずに正統派できっちり演じることろは
さすが昔とった杵柄といったところ。
なにより学生の頃の「落語を大切に演じる」という姿勢が見えただけでも大収穫。

で、続いての林家正蔵は、大ネタの「子別れ」
もうその堂々たる語り口には【こぶ平】の姿は微塵もなく実に立派な高座ぶり。
終演後のロビーでも「よかった」「よかった」の声を多く聞いた。
但し私は、正蔵師が気合いが入りすぎ、ひとつひとつの描写がクド過ぎて
「子別れ」の(下)だけで40分近くもかかってしまったのは「どうか?」と思った。
名人・八代目三笑亭可楽
「子別れ」の(中)と(下)併せてサラリと30分で終わらせたことを思うと
やはりこの噺にはベタつかず、サラリと話してこそ感動が深まると思うのだが…。


「笑福亭仁鶴の会」


  笑福亭 仁嬌「天狗裁き」 
  笑福亭 仁鶴「崇徳院」


5月の「東西落語研鑽会」でも感じたが、
本当に笑福亭仁鶴という師匠には「気負い」というものが全くない。
いくら会場がよみうりホールであろうが、中央会館だろうが、
(以前は厚生年金会館大ホールでも師の落語を聞いたなぁ)
そのキャパの大きさなどビクともせずに、【自身の落語の世界】を実に淡々と演じてしまう。
批判しているのではない。
その【淡々さ】が実におもしろおかしいのである。
そのおかしさは三代目桂春團治に通じる【おかしさ】であります。
またこの師匠が「豪快な押しの一手の落語家」六代目笑福亭松鶴
一番弟子だというのだから、尚更おもしろおかしい。

本日演じたのは十八番である「崇徳院」
今まで枝雀・吉朝・雀三郎と数多くの演者により演じられ、
それを見て聞いてきた噺でありますが、
その中ではダントツの【淡々】とした「崇徳院」。
でもその【淡々さ】が師のフラとピタリと合って、実におもしろおかしい「崇徳院」。
何かとケレン味の多さが期待されてしまう上方落語のせいか、
東京で仁鶴師の高座を見る機会が滅多にないのは誠に残念。
もっともっと、東京でも仁鶴師の【淡々】とした【おもしろおかしい】高座に接したいのだけどなぁ。


「桂三枝の会」


  桂 三枝「ゴルフ夜明け前」


うれしかった!
桂三枝師が1時間たっぷりと自身の代表作「ゴルフ夜明け前」を演じてくれたのが。

桂三枝といえば、やっぱり「ゴルフ夜明け前」。
演目として大ヒットし、小説にもなり、映画化もされ、師の代表作であるにもかかわらず
当時は上方落語が東京ではそうそう見られない状態であったため
20年近くも目にも耳にもふれることのなかった「ゴルフ夜明け前」。
昨今の落語ブームは、上方落語を頻繁に東京で見ることのできる環境を生み出し、
今まで「関西にしか通じないだろう」と思われていた
【大阪の名人】たちを東京の高座に立たせ、
そして東京でも知名度の高い師匠連中の代表作をも東京の高座で見られるようした。
これだけでも一時のブームでしかないのだろうが
【落語ブーム】は十分な【価値のある】ブームであるといえるであろう。

で、「ゴルフ夜明け前」。
おもしろかった!
【幕末】と【ゴルフ】、お互い水と油の関係である両者を、
出島にある資料で三枝師がちょっと見つけた一文からイメージを膨らませて作った創作落語。
「そんな事ないよ!」とフィクションの世界を大笑いしつつ、
坂本竜馬や近藤勇などの幕末の具体的な人物たちによるドタバタには
「もしかしたら、こういうことがあったかも」という説得力もあり、
笑いながらもどこかにリアリティを感じてしまうところが、
この噺の最大の魅力なのだろう、と大満足の後にフッと思った。


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2006-07-14 23:59:20

大銀座落語祭2006

テーマ:落語

いよいよ明日より「大銀座落語祭2006」がスタートです。

「落語をそんな大イベントにするもんじゃない!」
「事務局の手配のまずさに頭にきた!」
などと
落語界内外からも何かと批判の多いこのイベントではありますが、
私にとっては東京にいながらにして上方落語をたっぷり楽しめる格好の場として
このイベントをとらえています。
まぁ、江戸落語は寄席でも見られますし、
私にとっては寄席では聞けない江戸落語が聞けるようならば、
このイベントでも見てみようとは思ってますけどね。

と、いうわけで本年は3日間、
びっちりとチケットを購入してしまいました。

今年はメイン会場である中央会館での「究極の東西寄席」
あいも変わらぬラインナップであることにすっかり失望してしまいまして、
「究極の東西寄席」は本当に「見たい!」と思った会だけに購入をとどめ、
他の会場をなるべく多く見ていこうという方針に固めました。

しかし中には格安の入場料のもありましたが、
このイベントは経済的にも、体力的にも、なにかと負担のかかるイベントでありますなぁ。
それでも必死にチケットを買ってしまうのですから、
本当に私は【落語バカ】の何物でもありませんワ!

本日は今年の鑑賞予定のラインナップの発表です。
鑑賞して感想を書いていきましたら順次リンクを張っていきますので
何卒、よろしくお願いします。
…って、何をお願いされるんやら!


初日(7/15)
 ●「究極の東西寄席【Aブロック】」林家正蔵の会・笑福亭仁鶴の会・桂三枝の会(中央会館)
 ●「西の松喬・東の権太楼 たっぷり二人会!」(ギンザ・コマツ・アミュゼ)


2日目(7/16)
 ●「究極の東西寄席【Cブロック】」春風亭小朝の会・桂春團治の会・柳家小三治の会(中央会館)
 ●「小佐田定雄の世界②<新作落語の演じ方>」(JUJIYAホール)


千秋楽(7/17)
 ●「らくごのないらくご会」「上方の人気者」(ヤマハホール)



ちなみに昨年「大銀座落語祭2005」の記事についてはこちら

 大銀座落語祭2005「究極の東西寄席【Cブロック】」
 ●大銀座落語祭2005「東西特選二人会3連発」
 ●大銀座落語祭2005「究極の東西寄席【Dブロック】」
 ●大銀座落語祭2005「究極の東西寄席【Eブロック】」


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