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2005-02-27 19:37:30

「オーシャンズ12」

テーマ:映画(映画館 2005年)
2/26 Tジョイ大泉にて

…やっとみました。

監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アンディ・ガルシア、マット・デイモン、ヴァンサン・カッセル、他

実は前作「オーシャンズ11」は劇場では見ておらず、「オーシャンズ12」を見るために年明けWOWOW録画分で始めてみた状況です。
「オーシャンズ11」はなかなかおもしろい作品でありましたが、
その続編の本編はとなりますと…んー不満であります。
「オーシャンズ11」は【盗む者】と【盗まれる者】の攻防という非常にシンプルなストーリーを、豪華キャストたちがオーシャンズとしてキラ星のようのように登場し、作品を盛り上げるというスター映画の王道のような展開で、爽快感あふれる作品でありました。
作品もめでたく大ヒット。
制作者たちのパート2の制作はもう「オーシャンズ11」のヒットの時点で与えられた宿命であったのでしょう。
しかしパート2は、
前作であまりにもシンプルにやりすぎたために同じ事が出来ない。
ですから、制作者たちは「なにか新しいこと」を盛り込まなければとなったのですが、シンプルで成功したものは別の要素を入れようとしてもそれの決定打がない。「どうしよう!どうしよう!」と悩みながら作り、その悩みがそのまま画面に現れてしまっている。
そこが何とも見ていて“苦しい”のであります。

オープニングでアンディ・ガルシア扮するラスベガスの大ボスが再度出てきて前作のまんまと盗んだ1億6千万ドルを返せと迫る。
オーシャンズは身の危険を感じ再度結集。
アムステルダムで大金持ちのコレクターからコレクションを盗もうとするが、そこで先にコレクションを盗み登場するのがヴァンサン・カッセル扮する“ナイトフォックス”。
我こそが1番の大泥棒であると宣言。
ローマの美術館で展示される秘宝をどちらが盗むかで
オーシャンズはこの大泥棒と勝負する事となる。

もうこの時点で前作の
【盗む者】【盗まれる者】のシンプルな展開から、
【盗む者①(オーシャンズ)】【盗む者②(ナイトフォックス)】
【盗まれる者(ローマ美術館)】【返済を迫る者(A・ガルシア)】
の多重構造になってしまっていまい、
ストーリーは交通渋滞を起こし始める。
それに輪をかけるように今回は【捕まえる者】としてキャサリン・ゼタ=ジョーンズ扮するユーロポールの捜査官なんかが登場するものだから
尚更タチが悪い。
交通渋滞に加えて事故渋滞が重なるようなものである。
何より一番トバッチリをくったのが【オーシャンズ】の面々で、前作であれだけ各人が魅力ある人物で描かれていたのに、今回は他に描かなければならない人物が多すぎて、ほとんど出番なしの人間が続出
私が見る限りで今回は「オーシャンズ4」ぐらいの魅力しかない。残りの8はただ出ているだけ。この作品から見た人は8人は「単なる数あわせか?」のエキストラとしか思えないでしょうね。

結局、ストーリーをこねくり回してしまったために前作の11人が大活躍するシーンもなし。レギュラー陣も魅力をなくしストーリーが渋滞を起こして“苦しい”から作品に爽快感がない。
つまり見ていて「やった!」という気分の良さがないんです。
こういう作品に爽快感が無いのは致命傷だと思うんですよね。

また特に苦しかったのはジュリア・ロバーツを使ったくだり
詳しくは書きませんが、あれは楽屋オチのネタであって、ストーリーのしかもメインで使われるネタではありません。
反則技です。
ゲストの人間が使う手ならまだしも、前作からのレギュラーにああいうことをやらしてはいけません。
いかにも苦しまぎれのコジツケであるのがミエミエでシラケます。

監督のスティーブン・ソダーバーグの演出は
前作に次ぐ細かいカット割りで、テンポ良く展開させ
デイビッド・ホルムズの音楽が今回も抜群のセンスの良さを見せて、
このあたりは良いのですが、
なにせストーリーがこれですから“ムラのあるテンポとセンスの良さ”となってしまっているのが何とも残念。
例えるなら、曲自体はノリのイイ曲なのにCDに傷がついてて途中で曲が飛んだり、同じ所を反復してたり…といったところでしょうか。

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2005-02-26 23:39:17

「サスペクト・ゼロ」

テーマ:映画(映画館 2005年)
2/26 有楽町スバル座にて

おもしろかった。期待してなかっただけになおさらおもしろかった。
こういう作品にめぐり合うとロードショー作品も隅々までチェックしないとわからんなぁ、と改めて思った次第。

監督・製作:E・エリアス・マーヒッジ
出演:アーロン・エッカート、ベン・キングスレー、キャリー・アン・モス、他

まずストーリーが非常に面白い。
「羊たちの沈黙」の別バージョンのような内容を、日本の「必殺仕置人」とからませたようなストーリーは見ていて興味津々であった。
アメリカのサスペンスは近年「着眼点の奇抜さ」「ラストのアッと言わせ方」に全神経を払ったような作品が多いですが
(M・ナイト・シャマランなんていう
ラストしか考えてない監督まで生み出してしまったほどですから)
この作品もこの2点に頼っていながらも、脚本がしっかりしているため謎解きの部分もしっかり辻褄があい、サスペンスのポイントを楽々とクリアしており、私は全く違うオチを考えていたので思わず「アッ」と言わせられてしまいました。

監督のE・エリアス・マーヒッジはミュージッククリップ出身だけあって
タイトルロールから凝った映像で、ちょっとデビッド・フィンチャーを思い起こさせる描写は、時々彼同様に感覚に流されてしまう部分はあれど、サスペンスを常に持続させ見るものをグイグイ引っ張って行く手腕はなかなかです。
ラストの大捕物のシーンが登場人物が少ないため画面が寂しく、
低予算作品のアラが見えてしまうのはご愛嬌ですが、
撮影のマイケル・チャップマンの重厚な画面構築のおかげで
あまり気になりません。

キャストではやはりベン・キングスレーの起用が
貢献大でありましょう。
全編に危ない雰囲気をプンプンに臭わせながら
「実は…」という部分でベテラン俳優の味を存分に発揮しており
彼の起用が作品を説得力のあるものにしていると言っても
過言ではありません。
「羊たちの沈黙」のアンソニー・ホプキンスしかり
やはりこういう作品の要となる難役はベテランの力を借りない事には
どうしようもありません。

とまあ「サスペクト・ゼロ」に関しましては
充分楽しませてもらったのですが、
今回はアメリカのサスペンス映画についてちょっと苦言を。
それは、こういう映画を見ると毎回思うのであるが、
犯人を見つけ出すプロセスを追った作品は多々あれど、
犯人である殺人鬼たちの“心の闇”に迫った作品はないなぁ、
ということだ。

思い付くだけで1986年ジョン・マクノートンの「ヘンリー」ぐらいだろうか。
こういう映画の殺人鬼は決まって「13日の金曜日」のジェイソンと同じ
単なる【怪物】としか扱われていない。
結局のところ捕まって終わり。殺されて問題解決である。
しかし【怪物】として扱っても彼らはひとりの人間である。
なぜ彼らは無差別に殺人を繰り返すのか。
なぜこういう人間になってしまうのか。
ロバート・K.レスラーのノンフィクション「FBI心理分析官」では
まだ歴代の殺人鬼の生い立ち等にふれているが
映画の世界ではこの部分に迫る作品は本当皆無である。
「こんな人間いたんだ!」と驚いて簡単にすます事はできるが
犯罪の背後に現代社会の“闇”が不気味に広がって、こういう人間を常に生んでいる事の方が、私には怖い。

確かにFBIのプロファイリングのシステムはすごいことだと思うし、
今後も彼らにはクローズな世界で大いに活躍してほしいものである。
しかしこのシステムが【犯罪の解決】にはなるが
【犯罪防止】に役立つとは思えない。
アメリカ映画もサスペンスではもうあれこれ手をつくしたでしょうから
そろそろ“この部分”にふれた作品が登場しても
よろしいんじゃないでしょうか。
例えば「ハンイバル・レクター博士の生い立ち」みたいな作品なんか
どうでしょう…企画の時点でハネられますかね。

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2005-02-25 23:48:13

こまつ座「円生と志ん生」(下)

テーマ:演劇
(昨日の続き)

2/20 紀伊国屋ホールにて

脚本:井上ひさし
演出:鵜山仁
出演:角野卓造、辻萬長、久世星佳、宮地雅子、神野三鈴、ひらたよーこ

結城昌治著で
「志ん生一代」という本がある。
“一代”とタイトルでついている位だから六代目古今亭志ん生の、若い【トンガリ】だった頃から亡くなるまでを描いた一代記である。
上下巻にわたる大長編で読み応え十分な著作なのですが、
残念ながら現在は絶版となっており、
私も神保町の古本屋で3000円(文庫本)で購入したくらい。
この一代記の中でも、今回【こまつ座】「円生と志ん生」の内容である
“満州の地獄めぐり”が下巻のメインとして書かれている。
その辛辣なタッチの描写は非常にリアルでゾッとさせられる。

若い頃から生涯の友であるバクチと酒に溺れた借金生活。
借金取りから逃れるために改名を繰り返し、やっとこさ人気を得て六代目古今亭志ん生を襲名したところで開戦。
連日起こる空襲で寄席は焼け、
ついには落語も“禁演”の演目が出始める
そんな状況の中で陸軍より満州での演芸慰問団の話が来る。
「空襲がない」「好きな落語がタンと話せる」「酒が飲める」
単純な動機での慰問団への参加。
道連れに五代目三遊亭円生を誘い、参加当初は有言実行であったが、敗戦とともに状況は一転。
日本帰国もままならず、
落語なんかもちろんお呼びが掛からないから“おあし”が入らない。
飢えと寒さの地獄の生活。表に出れば占領軍のロシア兵が日本人と見ればあたりかまわず射殺しているとの噂。
「飲めない、食えない、表に出られない」の三重苦。
やっとこさ円生の援助もあって地獄の満州から帰国した時は
ボロボロの中国服で
「お父さんだと見分けがつかないくらいひどい姿だった」
(美濃部美津子)

【こまつ座】の「円生と志ん生」は
さすがに小説「志ん生一代」のような辛辣なタッチはない。
井上ひさしのユーモアに富んだ台詞と
宇野誠一郎作曲他の数々の劇中歌でおもしろおかしく描かれている。
従来、井上作品といえば【戦争責任】など
重いテーマをストレートに扱っているのだが、
戦争中そして敗戦後の満州が舞台であるにもかかわらず
思いの他、ユーモアにあふれた舞台。
今回の井上ひさしのテーマは、落語家という絶好の素材を活かした
ズバリ【笑い】だったのではないだろうか。

印象的な場面がある。
2幕目の第2場。
志ん生(角野卓造)がついに飢えから行き倒れになってしまい、
修道院の屋上の物置き場に匿われる。
そこへ金持ちの後家さんのパトロンを見つけ
“そこそこイイ暮し”をしている円生(辻萬長)が見舞に訪れる。
「イイ服」と「ボロボロの服」の2人が「落語がやりたい、噺がしたい」と久々の再会を喜んでいる姿は、
匿った修道女たち(宮地雅子、ひらたよーこ)は理解できない。
なにせ落語自体知らないのだから。
やがて修道女たちは、
志ん生が円生になにやら“説法”をしていると思いだす。
何のことはない志ん生は円生に【小噺】を教えているのだが
急いでシスター(神野三鈴)を呼び注意深く聞いていると、
確かに小噺と聖書の教えには共通点が多く(ここがなんともおかしい)
すっかり3人は志ん生を“イエス様の再来”と思い込む。
そこへ院長(久世星佳)が現れ「大騒ぎしている場合か!」と一喝。
実はこの修道院、ロシア軍から撤退を突きつけられており、
明日をも知れぬ切迫した身だったのだ。
だが志ん生は落語の楽しさ、笑いのたのしさを一席説いて
院長の修道院撤退をあきらめさせ、
「もう一度がんばってみます!」の言葉までをも導くのである。

落語も元は辻説法をおもしろおかしく話し始めたのが原点であるから
キリスト教と原点は同じなのであるが、
志ん生を“イエス様の再来”と「まさか!」と大笑いさせておきながら
劇が進むにつれ、逆に志ん生の【小噺説法】に説得力を持たせ
「なるほど」と思わせてしまう。
ここはまさに井上戯曲の真骨頂である。

この世知辛い世の中だからこそ【笑い】が必要なのではないか。
日々カリカリしてないで【笑い】でフ~ッと力を抜こうよ…。
行間から井上ひさしが【説法】しているような舞台でありました。


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2005-02-24 23:33:08

こまつ座「円生と志ん生」(上)

テーマ:演劇
2/20 紀伊国屋ホールにて

井上ひさし
角野卓造
古今亭志ん生
私の好きな3アイテムが揃った舞台を誰が見ずにいられようか!

脚本:井上ひさし
演出:鵜山仁
出演:角野卓造、辻萬長、久世星佳、宮地雅子、神野三鈴、ひらたよーこ

よくぞここまで私のお気に入りの要素をあつめた舞台を制作してくれたものです。これはもう家を抵当に入れたって絶対見てやろうと思いましたもの
(それほど高いチケットじゃありませんけどね)。

まず井上ひさし。

日本で3人好きな劇作家を挙げろと言われれば私は迷わず
井上ひさし、別役実、河竹黙阿弥を挙げます。
黙阿弥っちゅうのは反則技ですが…。
それほど井上ひさしの劇は長くそして多く見続けてます。
きっかけは氏の専属劇団【こまつ座】の「人間合格」を見てから。
1989年初演ですから、もう16年見てることになるんですね。
「人間合格」を見た時はもう身震いする位感動しました。
人間一度感動するともうその劇作家の虜になってしまうようなもので、「また私を感動させて!」となんか麻薬中毒患者みたいなものです。
【こまつ座】の公演は毎回鑑賞しており、さすがに一度見たものの再演は行っておりませんが、数えた所、今回で23公演見ておりました。
井上戯曲の魅力はなんと言っても
“テーマの明確さ”“ストーリーの組みたてのうまさ”“台詞の見事さ”
この3つに代表されます。
ちなみに私が好きな【こまつ座】の公演ベスト5は
 ①「人間合格」(1989)
 ②「頭痛肩こり樋口一葉」(1991年上演版)
 ③「日本人のへそ」(1992)
 ④「太鼓たたいて笛ふいて」(2002)
 ⑤「泣き虫なまいき石川啄木」(2001)
その他にも「きらめく星座」「国語元年」「闇に咲く花」「花よりタンゴ」などなど挙げて行ったらキリがありません。
いずれも作者が言いたいテーマがしっかりと1本筋が通っていて、
奇抜なものを含めてストーリーが巧妙に仕掛けられており、
そしてなにより役者から発せられる台詞の一つ一つが、
粋で明解でしかもおもしろおかしい。
氏のどちらかといったら中篇である「父と暮せば」が、黒木和雄監督で映画化されヒットしましたが、まさに原点は【こまつ座】公演の芝居(1994初演)が原点であったことはご存知ですよね。

次に角野卓造。

この方は立派な【文学座】の舞台人であります。
TV「渡る世間は鬼ばかり」の気のいいお父ちゃん役はあくまでも副業なんですよ。昨年も【文学座】の舞台「踏台」でイイ味を出しておりました。
もともとは文学座公演の別役実作品の常連でありました。
以前「コント・ア・ラ・カルト~」の記事で書きました通り、別役実の戯曲は、簡単な台詞の割にはしっかりした演技をみせないと芝居がウソ臭くなるというやっかいな作品でありまして、角野卓造はこの劇作家の常連俳優として活躍したことで台詞術をみっちり修行しております。
だから非常にうまい役者さんなのですよね。
その証拠として台詞を重視する劇作家さんの作品によく配役されており、代表的なものとして三谷幸喜作品でよく登場し「グッドニュース・バットタイミング」では伊東四朗と堂々と互角の勝負を見せるなど、その役者の力量は保証済みなのであります。
井上ひさし作品にもちょくちょく出演しており【こまつ座】の公演では「黙阿弥オペラ」(1997)。
他にも新国立劇場での井上ひさし作“東京裁判三部作”で「夢の裂け目」(2001)、「夢の泪」(2003)と連続出演中なのであります。今回の「円生と志ん生」の出演もまさに“満を持して”の出演なのでありましょう。

そして3つ目の古今亭志ん生ですが、

おっと!

こちらを書く前に相当文章が長くなってしまいました。
それでは、本日はコレギリとして、
明日は志ん生と今回の「円生と志ん生」の作品について具体的に書いて行きたいと思います。

(続く)

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2005-02-23 20:35:04

「Ray レイ」

テーマ:映画(映画館 2005年)
2/19 シネプレックス新座にて

さすがジェイミー・フォックス!
彼なくしては考えられない作品ですし、見ているうちにだんだんジェイミー・フォックスが演じている事すら忘れ、レイ・チャールズ本人のドキュメンタリーフィルムではないか、との錯覚すら覚えてしまうほど、彼には魂が乗り移ってます。

監督:テイラー・ハックフォード
出演:ジェイミー・フォックス、ケリー・ワシントン、クリフトン・パウエル、ハリー・レニックス、リチャード・シフ、他

昨年「コラテラル」 を見た時、
主役である殺し屋役トム・クルーズを向こうに回しタクシー運転手役を快演していた「あの黒人俳優は誰?」と思ったものでした。
それがジェイミー・フォックスとの始めての出会いであったのです。
すっかり彼の演技に魅了された私は、その後彼が次回作でソウルの神様・レイ・チャールズを演じると聞いた時、
これはもうこの作品は成功したな、とピンと感じました。
予想は的中。
ジェイミー・フォックス、レイ・チャールズになりきりの名演であります。
アカデミー賞主演男優賞ノミネートも納得。
さらにうれしいのが「コラテラル」で
助演男優賞もダブルノミネートの快挙!
下馬評では票が割れてしまうのではとの危惧もありますが、
んーどっちも取ってほしい。
ダメでも主演男優賞ぐらいわなぁ。
あれだけ本人そっくりに演じると立派な【芸】であると思うんですよね。

レイ・チャールズといえば私にとってはTV「セサミストリート」と映画「ブルースブラザーズ」の人としての印象しかありませんでした。
活躍の時期が50年代~60年代の方ですから、
活躍中はもちろん私はこの世におりません。
子供の時分NHK教育で「セサミストリート」を見てたのですが、その番組に時々レイ・チャールズがゲストで出演しておりました。
サングラスをかけ、肩を激しく揺らして確かアルファベットの歌を熱唱するレイ・チャールズは子供ごころに、ちょっと怖かった記憶があります。
「ブルース・ブラザース(1980)」はいわずと知れた傑作コメディ。
【監督:ジョン・ランディス 出演:ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド他】
レイ・チャールズは楽器屋の主人として出演し、陽気に「shake your tailfeather」を歌っております。
そのパワフルな歌唱は公開当時、
映画館で見てびっくりしたモンでした。
もっともレイ・チャールズ以上にこの映画では
ジェームス・ブラウンとアレサ・フランクリンというソウル二巨頭を始めてみて度肝を抜かされたのですが。
その後レイ・チャールズは「いとしのエリー」のカバーなどで日本でも有名になりましたが、私にとってはなんと言ってもこの2つですね。

話し戻って映画「Ray」ですが
2時間半の長尺ながらとにかく退屈しません。
「五線譜のラブレター」 のコール・ポーターでも感じましたが、
そのアーティストの名曲誕生の裏話はとかく劇的なエピソードが秘められていてそれを知るだけでもおもしろいですよね。
「Ray」もまさにそれ。
ライブで時間が余ったからと即興で歌った「What'd I Say」
人種差別問題発言から一度は故郷のジョージア州を出入り禁止になりながら、後には出入り禁止も解かれジョージア州の州歌にまでなる名曲「Georgia On My Mind」
レコード会社移籍後「オーケストラをバックに歌うなんて」と当初はソウル界から冷ややかな目で見られていた「I Can't Stop Loving You」
愛人との痴話喧嘩から生まれた「Hit The Road Jack」などなど
トリビアじゃないけど「へぇ~」の連発であります。

ストーリーとしては2時間半の長尺な割には
後半生が急にナレーション処理の駆け足の展開で、
腰砕けになってしまっていたり、
他のアーティストの交友の部分が弱かったり、
クインシー・ジョーンズとのカラミなど、デビュー前からの劇的な登場で「おっ!」と思わせておきながら、後半ではほとんど登場せず。
フェスティバルでお互いビッグになってからの再会があったきりで「今度コンサートをやろう!」と意気投合して、また「おっ!」と思わせておきながら、その後の展開では全く触れられず
「な~んだ」といった感じであります。
と、まあアラを探せばボロボロ出てきそうな作品ではあります。
しかしジェイミー・フォックスの圧倒的名演と
一つ一つのエピソードのおもしろさで
充分楽しめる興味の尽きない作品であります。

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タイトル: ブルース・ブラザース(字)
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