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2016年02月19日

兵庫から来た舞子少女のお話。

テーマ:ブログ
私が24歳のころ。
兵庫から出てきた1人の20歳の少女と会いました。



少女は15歳で舞妓になり、
その後、専門学校に通いPAになるために
何も持たずに東京に出てきました。



私達の家にPAが足りていなかった訳ではありません。
むしろ足りていたのだけれど
少女は私達の家に入る事になりました。
とてもよく笑う子で、とても愛想のある子でした。






少女がやっと私達の家になじんだ頃、
少女の1つ上のPAが私達の家を離れる事になりました。
彼は少女の1人立ちを見て
ずっと夢だった調理人になるために音楽を離れる決意をしました。
それと時を同じくして
私の下の妹が寿退社で私達の家を離れる事になりました。

下の妹はそれまで長く続いた
私が末っ子時代の家生活の中で初めてできた年下の妹で
私はとても可愛がっていました。
それまでは妹も弟も全員年上だったのです。

ほんの数カ月の間に家族が1人増え、2人少なくなりました。










少女にはまだ責任のある事は一切任せられませんでした。
もちろん、お仕事が持ってこれる訳でもない。
しかし2人の妹と弟がいなくなり、
基本的に私の妹がしていた家のお仕事をおすそわけし、
少女の家での居場所を作ろうとしたのでした。

その時点で少女には家の長から
「今日から直接の姉はミナトになる」と伝えられたのでした。
正直、当時24歳の私には、
自分と同じ家のお仕事をして家にお金を入れる訳でもない
扶養家族が1人増えるという事は重荷でしかありませんでした。








少女に早く1人前にお仕事をできるようになってほしくて
お仕事を頼まれる人になってほしくて。
私達の家の業界を上辺だけしか知らなかった少女を
沢山叱りました。
そうやって、少女と私たち家族の毎日が続きました。










私達のオウチがもう1つ増える事になりました。
それも期限つきのオウチでした。
少女はまだまだ少女でした。








もう1つのオウチが2年目を迎えるころ、
少女には年上の弟ができました。
私達の家族が1人増えたのです。
少女には1つの自覚が芽生え始め、日々の行動も変わり、
少女は完全に2番目の妹となりました。



そこからの日々は
本当に毎日毎日2番目の妹と一緒にいました。
オウチで働く時も、ゴハンを食べる時も、遊ぶ時も。
寝る時までも一緒でした。
本当に妹そのものでした。



それからというもの、
社長出勤だったり、ワガママ言ったり、物にあたったり、
態度に全部出すし、手伝わないし、と、
もう好き勝手極まりない妹で
兄や姉たちも皆、「様」をつけて呼ぶような妹でしたが
私にとってはそれはそれはそれはそれは可愛い妹でした。








そしてそれと同じ位、信頼をおくようになっていました。








しんどい日も、楽しい日も、どんな日も全部一緒でした。
別に何かを特別しゃべらなくても
すべてを察して動ける大切なパートナーでした。
性格全部知った上でも
仕事のしやすさで言ったら、たぶん、過去最高です。








そうして、また1人家族が実家の都合でで減り、別の弟が入ります。
また、妹の行動が変わりました。
このころから、やっと、
何年越しかで妹に妹の名前でお仕事を頂けるようになりました。
どんだけ叩いても、
回りの方が焦りはじめて営業してきても、
なかなかなかなかそーなれなくて。
どんだけそれを望んでいた事が。
妹を扶養家族にして本当に良かったし、私も報われた瞬間。



そして心からおめでとうと思え、
やっとPAとして、外からも1人前だと認めてもらえ、
お仕事も頂き始めた頃。









泣いて電話をしてきました。
妹は本当の家族の元へ帰らなければならなくなりました。












最後の日。東京駅まで送りました。
最後の最後まで実感などありませんでした。



少し経った今も、あまり、いない実感がありません。
普通に連絡をとっています。



どこに居ても、もう、妹は妹。
そして、今はもう、友達。


でも妹という感覚の方が強いです。
何かが変わる気が全くしません。









この子以外の誰かと6~7年も
本当にこんなに毎日すべての事を一緒にした事がありません。
人は
そーゆー人と別れる時、
こんな感情になるんですね。









一緒に「かわいー」とか「ありがたいー」とか
言ってる側の子だったから、
本人にそうやって伝えた事もないし、
妹もその辺の性格は私と似ている。



けど、
間違いなく、
一番かわいくて、一番ありがたいのはこの子、
ずっと一緒にいてくれた妹でした。










本当にありがとうね、お疲れ様。
カナちゃん。







君はまだ気付いてないと思うけれど
私はキミに1通の手紙を託しています。

きっとその手紙にカナが気付く時は
カナが辛い時だと思うから。

そんな時は戻っておいで。
こっちのオウチと家族の元に。
交通費もあるんだしね。









2016年2月19日 
(株)LIVESCAPE 湊 恵美
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