外山さんの整理学の本を
ほっと一息つきながら読んでいます。

忘れる。

その言葉は
何か悪者のように扱われる傾向にあります。

物忘れ。
認知症。
そう連想されるせいでしょうか。

頭がいい。
イコール
記憶力がいい。
などという図式が想像される場合がよくあります。

確かに
記憶する
その事自体は基礎ですが。

以前
頭のよくなる薬
イコール
記憶力がよくなる薬は
実際に作ろうとすれば作れる
のだけれど
その事により
頭の中のより大事な機能が働かなくなるので
作る事はしない
と聞いた事があります。

それやこれやの中
コンピューターが著しく発達して
そのような
記憶を機械がなしてくれるようになりました。

コンピューターは
新しい記憶を入れようとする際
容量を超える場合
人為的に何かを消すなり
容量を増やさなければなりません。

しかし
人間の頭の中では
寝る
という行為の中で
頭の中の整理が為されるのです。

忘れる事により
新しい知識知恵が頭の中に入ってくるのです。

日本の教育は
記憶ばかりが重視されてきました。

考える。
創造する。

コンピューターに出来ない事を
人間はできなければいけないのです。

そのためにも
先人たちの本を読む、
乱読は非常に大事な大切な事なのです。

幼い頃
寝んねの頃よりの
自然との触れ合いと絵本の読み聞かせが
最大最高の
養育者が与える事が出来る教育です。

絵本は
言語を覚えさせるための道具ではありません。

子どもに
自分を愛して見つめていてくれる存在を、
聞こえてくるその声から
肌の触れ合いから
その優しい香りから
絵をみつつ
読んでくれる相手の楽しそうな優しい顔をみながら
聞いた言葉を反芻しながら
感じさせるものです。

子どもの
想像力、創造力を培います。

すぐに結果が出なくとも
子どもの人生にとって
それは珠玉の時となり
彼らの勇気となります。
自ずと本が大好きな人間になります。