くっくっくっく
くぅちゃん、お洋服着せられたくらいでそんなに固まっちゃって
ほら、お兄ちゃんでしょう
妹が見てるよ
「そ、そんな事言われても・・・・・
」
こんなくぅちゃんは、お世話係が先に玄関へ行き、数回名前を呼ぶとようやく不器用な歩き方でやってきました
「
お洋服が苦手な僕のあんな姿を見て、妹は幻滅していないだろうか
」
大丈夫だよおもちゃを追いかける素早い動きを見せればココちゃんだって見直してくれるよ
「そうか
そういう事なら容赦はしないぞ
」
ドタバタとリビングまで行き、焦らしに焦らされ、ようやく手に入れたおもちゃをくわえ、颯爽と妹の待つ部屋へ戻ってくるくぅちゃんはどこか得意げ
「あたちも遊びたい」
それを見ていたココちゃんは、高い声でワンワンと数回吠えるのです
「残念だけどまだ早いよこれは大人の遊びだからね」
大人の遊び
くぅちゃん、本当の大人はそんなものでは遊ばないのでは
「んっそうなの」
港ドッグトレーニングセンター