昨日、駅に向かう途中で
幼稚園くらいの女の子を連れたご夫婦が
向こうから歩いてきました。
お母さんはその女の子のものと思われる
大きな犬のぬいぐるみを抱いて歩いてこられ
微笑ましいなあ、と思って見ていました。
ご両親の少し後ろから歩いていたお嬢さんが
靴かなにかが気になる様子で途中で立ち止まって
足元を触りだしました。
ご両親はそれに気づかずゆっくりですが
止まることなくこちらへ歩いてきます。
お嬢さんがご両親に向かって
「ちょっと待って。」
と声をかけました。
それを聞いたご両親は立ち止まり
お母さんが、
「『ちょっと待って』と言えるようになったね。」と
お嬢さんに伝えました。
とてもニュートラルな響きでした。
愛はとても感じられるけど
すごいなどの評価のニュアンスを
一切感じさせることなく
事実をニュートラルに伝える
まさに、講座等でお伝えしている
”フィードバック”でした。
*フィードバック
事実をニュートラルに伝える
行動変容可能なコミュニケーション
そのまま様子を見ていましたが
その後も評価などの言葉を
付け加えることもなく
見事なフィードバック!
お母さんが意図的にフィードバックされたのか
いつもの母娘の会話なのかはわかりません。
お嬢さんはお母さんの言葉をそのまま
受け取っているように見えました。
こういう場面で親はつい
「言えるようになってすごいね。」
などの評価を伝えがちです。
この母娘の会話を観ることで感じたことは
評価は言う側に
”出来ることはすごい“ → ”出来ないことは悪い”
という思考があり、聞き手にもその思考パターンを
形成する可能性があること、
良い悪いは別として評価を得ることが
行動の誘因となる可能性があること、
そしてそのことはさらに聞き手の優越感や劣等感、
他者卑下や自己卑下を生む可能性があるかもしれない
ということです。
もちろん、相手や状況によって評価が必要だったり
機能することもありますが。
事実をニュートラルに伝えるフィードバックでは
ただ”出来る”か”出来ないか”を伝えるので
聞き手が自分の今の状態を知り
次の行動へつなげることを助けます。
お母さんの言葉を聞いたお嬢さんの中で
実際に何が起きていたかはわかりませんが、
”わたし『ちょっと待って。』って言えるようになった!
次からこんなとき(置いていかれそうなとき)は
『ちょっと待って。』って言えばいいんだ。”
なんて思っていたかもしれません。