締め切りは明日、4月3日。原稿執筆のお仕事なんだけど1文字もたりとも書いていない締め切り前日の本日の朝。
昨年に書いた「同性婚」の新書を踏まえてということでいただいたお話で、文字数は7500文字。モノ書きが本業ではない僕はそれが多いのか少ないのかはよくわからない。
が、なんとなく「大丈夫、書ける」気がしていて、いや、実際、書けるもんです。
朝、とりあえず事務所に行って執筆要領を引っ張り出して、前の珈琲館のカフェでモーニングをハムハムしながら、項目と起承転結と触れておきたいトピックを忘れないうちにスマホにメモする。
しかし日曜日。日曜日というのはお休みなぶん、家のさまざまな用事がある。子どもがいない我が家とはいえ、いちお家の用事というのはあって、パンダ吉田さんと分担したり共同したり。洗濯物は洗濯機がしてくれるけど、スーパーに自分が行くしかない。
とはいえスーパーに行くまでの車の運転が今日の僕はやけに冴えていて、きっとそれは昨夜、夜更かしして「ガンダムUCパンデシネ」の漫画を読んでいたからだ。ニュータイプになったのだ。
んなこと考えながら、パンダ吉田さんと僕はお昼ご飯はササっとレトルトカレーで済まして、午後からもそれぞれの作業に。
そこで少しだけパソコンに向かい、原稿の最初の10行くらいを書く。「あ、この調子だと大丈夫、書ける」という安堵。きっと7500文字はこのまま進めばちょうど良い頃合いのはず。
というところで、いろいろあって僕とパンダ吉田さんは2人で車で遠方まで行かねばならぬことに。車を走らせるパンダ吉田さんは、相変わらず冴え渡る運転。助手席の僕は音楽配信サイトかららスマホに適宜の音楽を取り込みカーステから鳴らすも「センス悪いねん」のダメ出しをされる。
越路吹雪を選んだのがダメなのか?
そして行った先で、パンダ吉田さんしばらくの別行動。電源コンセントがふんだんに用意されたヒャッホウなスタバでいよいよ本格的に書き始めたのは午後6時。
紫のsurfaceキーボードは、実はパンダ吉田さんのなんだけど、僕の黒いキーボードは強すぎる指圧でだいぶ壊れているので今日はパンダ吉田さんのを借りる。赤いマウスは、事務所で東芝のダイナブックを買ったらオマケでくれたBluetoothマウス。USBレシーバーがいらないからけっきょく僕の赤い彗星に。
んなワケで、6時に始まって、ぁぁ、書けるよ、書けるよ、スラスラ進んでしまうよ。むしろ7500文字に収めるにはあれとこれを削らなきゃ。マンマミーア。気付けば8時半、パンダ吉田さんから「大阪に撤収するべ」とのLINEで現世に帰る目が覚める。
いただいたテーマと書きたきことがうまく結びついて、ちゃんとまとまった喜びがちょっとした興奮状態みたくなる。なんか喋ってるように書けたと、自分が敏腕ライターになった気になる。興奮状態の極み。そんな興奮しまくった僕はパンダ吉田さんとの再合流を前にスタバのトイレに駆け込む。
ガマンできねー!!!
なんでか知らないけど、トイレの大きい鏡って、なんか自分をイケメンだと錯覚させませんか?え?気のせい?トイレには誰もいなかったけど、スタバのトイレで鏡越しに自撮りするって、どーしてるの。興奮してるのです。書けて嬉しくて。
そんなワケで帰りの道でもパンダ吉田さんが軽快に運転している横ではしゃぐワタクシ。でも、原稿はまだできていない。
そいで家に帰って、もう一度パソコンを開いて、読み返しつつ重複を削ったり、言葉を揃えたり、くどいところを直したり。僕の書くモノのいちばんアカンところは、くどい書きぷりである。あと、疑問を投げかけて、アサッテの答えを書いて、自問自答にすらなってないことも。
なんなんだ、ほんとに弁護士か?コイツ。
その作業はとりあえず最初の1ページぶんだけする。そのあたりで「あ、大丈夫。このペースなら明日の午前中に完了やな」とわかるので、パンダ吉田さんも「早く電気消してー」というので今日のところはこのへんで。
僕は365日のうちたぶん350日くらいはどっちかというと要領が悪くてどんくさいのだけど、今日はなんかすごく要領も良くて冴えていたので嬉しい。きっとやっぱりガンダムの漫画を読んだからだ。
ニュータイプだわさだわさ。ちなみに後ろのブタのイラストは、2013年の弁護士会の運動会のプログラムのイラストで、僕が描いたのだけど、なんかすごーく気に入っているので今もスマホの待ち受けにしたり、デスクに貼ったり。
ほんと、原稿もイラストも、年に1回くらいすごく良くできることがあって、そういうことが毎日あればいいんだけど、とりあえず今日の原稿は、本屋に並ぶとかでなく、とある人権関連の機関紙的な雑誌に載せていただくモノなので、何かの機会があれば紹介します。