自分の中で見つけたもの
もう乗り越えたなんて、全然そんなことないのに嘘をついてた。
バックパックで世界を旅すること、それはずっと憧れていたことだったから忘れられなかった。
旅へ出かけられない自分が情けなくて悔しくて。
人生で大きな何かを失って、光が鈍くなって、歩く道はぼやけて、それでも命があることが幸せだって言い聞かせて精一杯笑顔で前へ進もうとした。
でも、もしかしたら・・・
病気をしたから、体が大切だから、お医者さんが言ったから、そんなのは言い訳で本当は恐いからじゃないかって。
バックパックを背負って旅に出ないのは、ただ勇気がないからなのかもしれない。そう自分をずっと疑って、そのくせ旅人が心から羨ましかった、時には妬ましくも思った。
そんな自分が嫌で嫌で、醜くて。
私の旅への思いは、かなり独特のもの。
旅に求めているものは、過酷なものであり、孤独なものであり。
時間をかけて世界をバックパックで周ることで見つけられるものがあると信じていて、それは旅でしか見つからないと信じていた。
私が求め崇められる抽象的な何かをつかめるって信じてた。
だから、その何かをつかめなくなった自分が悲しかった、諦めた自分を認められなかった。
チリで、心が楽になった。
いつどの瞬間だったかではなく、いつの間にかそうなってた。
久々に言葉の通じない国、全く触れたことの無い文化に触れて、世界を周る弟や現地の人に会い、思った。
私が求めていたものに、私はすでにぶつかり、私なりにとっくに消化していた。
死や生、孤独、自分。
痛みや恐怖とともに、あの時ぶつかってたんだって、そしてその何かを手に入れて今の私が存在している。
そう気づいたら、ぜ~んぶ軽くなった。
何も悲しいことなんてない、諦めたものも捨てた夢もないんだって思った。
そして、残ったのは旅自体を楽しむその愉しみだけ、それだったら、これからいくらでも行ける。
こんな表現は誤解を招くかもしれない、でも、私はあの闘病中の苦しんだ時間が愛しく思えることがある。
だって、あんなに自分と向き合うこと、生を感じることは普通の人生ではなかなかない。
抜け出したから言えることだけど、でも起こってしまった辛い経験をどう人生に生かすかは2通りしかない。
プラスかマイナス、この2つしかない。
世界をタフに周る体力なんかなくったって、私にもかけがえのない経験・誇れるものはあるんだ。
頭の中でなくて、体で心で納得した、だからもう本物。
本当にこのタイミングでチリへ行けてよかったよ、ね、私。
チリリンの食事情
チリでは食事に困りました。
常に困り果ててました。
まず高い。
これはパリでも思っていたことだけど、日本って物価が高い高いって言われるわりにはランチだったりセットだったり安いメニューもあって、100均とかもあって安い物もいっぱいある。
ほんとに食事代は想定外で、足が出た
しかもジャンルが・・・乏しい。
チリって細長くって海に面してて海産物豊富って思ってたけど、意外に庶民の食堂はお肉とフライドポテトの定食だらけ。ファーストフードもかなり根付いていて、ホットドックやピザだらけ。
チリに来てまで・・・とピザなどを避けようと思うと、食べるものが見つからない
チリワインってイメージも強かったけど、ビールもかなり元気な国で。
いろんな意味でびっくらしました。
予定していたウニ祭りはシーズンではなく全くできず、シーフードにもなかなかありつけず・・・
最終日にやっとこサンチャゴの市場で塩漬けウニが最後の晩餐となりました。
私の大好物のウニに何とか出会え、めでたしめでたしけど塩っ辛かったぁ
細身の富士山
この山、日本人なら好きなはず。
それもそのはず、富士山にそっくりでしょ??
ちょっとだけ富士山よりもスレンダーだけど、心奪われます
この山はチリはサンチャゴを12時間ほど南下したプエルトバラスという町から望むことができる、オソルノ山。
美しいという言葉がぴったり。
チリの山を見て自分の日本人度を再確認するとは思わなかった
実は富士山には登ったことがない。
よくアメリカで「それでも日本人なの??」と私が驚かれたこと、空手ができないことと並ぶくらい驚かれたっけ。
でも、なかなか機会なんてないよね、けっこう。
オソルノ山はゴミひとつなく、空気も澄んでた。
このリフトに乗っているとき、久々に心が安らいでいたかも。
チリはお犬様?
チリで一番驚いたこと。
それは犬が多いこと町のあちらこちらにゴロゴロと大きな犬が寝てる。
ほら、こんな感じ、でもこちらのお犬さんは端っこに寝てるのでかなりお行儀が良い。
昼間は歩いている犬はいず、こうやってドテーっと寝転んでる。
そのほとんどが道の真ん中でもおかまいなく眠ってる。
きっと暑いからなんだろうけど、けどさぁ、そこ道なんだよねぇ
危なくない??
このおじさんの歩く前方の黒い物体が、犬さん。
私なんて、地べたに犬がいるなんて感覚ないから本当に何度も踏みそうになったもん。
彼らは涼しくなると、ノソノソと俺の町って感じで歩きまわってた。
大型犬ばかりだけど人間を襲うこともなさそうで、また人間が彼らを疎むこともなく、それなりにお互いに上手くやっているんだろうなあと。
そんな雰囲気でした。
玄関の前でやっぱり昼間っからバク睡中。
道の真ん中ではなく、ここならばかわいらしいですぞ。
バルパライソ 世界遺産の街並み
サンチャゴより、バスで2時間。
チリ最大と言われる港町、2003年に世界遺産に登録されたそう。
町のほとんどが丘陵地帯で、その斜面にはいくつもの傾斜式エレベーターが点在。どれも昔からずっとあったままの姿で、今もガタガタといつ壊れてもおかしくないおもちゃの箱のようなエレベーター。
小さい頃に遊園地で初めてのアトラクションに挑戦するようなワクワク感
チリは南米のイメージどおり、色の鮮やかな建物がやっぱり多くて、雲ひとつない晴天の青い空には本当にきれいに映えてる。
夢中で写真を撮りたくなるような景色。
バルパライソは特にピンクや紫、青、赤、黄色、緑、きれいな色の建物だらけ。
それなのにどれも古い家でボロボロだったりするからノスタルジーを感じる。
何だか、不思議。
だっていっつも新宿のド派手な町を会社のビルや電車から見てて、日本人の愛でる趣深さなんて全く感じることができないのに。そんな疲れるような日本の景色ではなくて、こういうバルパライソのような景色に趣を感じる。
ヘンテコな世界になったものです。
フランスやアメリカにいるときに東京のネオン街の映像を見てギョッとする。
これが日本?って、ちょっと悲しくなるんです。
サンチャゴ in チリ
南米初の上陸地はサンチャゴ
でも、いまどき首都に降り立ってその国らしさを思いっきり実感できる国は少なくなっているのかもしれない。
高層ビルが立ち並んでいるとか、おしゃれなレストランやカフェがあるとか、メトロがあるとか。
そういうことは日本が先進国(嫌いな言葉だけど・・・)であると生まれた頃から言われて育ってきた私たちの世代の日本人には、東京とかニューヨークやロンドンくらいににしかない光景と思っていたりする。
でも実際は名前も知らない多くの都市で見られる光景なのにね。
↑サンタ・ルシアの丘からの眺め
↑地下鉄1号線
サンチャゴは山に囲まれた盆地、スモッグがひどくポリューションの町と言われている。
おかげで着いてそうそう、喉がガラガラとして痛み出し、お肌も日差しと汚染された空気であっという間にボロボロ・・・。
帰国して3日目の現在、日本の乾燥具合で拍車がかかってかお肌が猛烈にかゆくて赤くなってる
サンチャゴの町を歩いて私が驚いたのは、人々の豊かさ、いろんな意味で。
私が見たのはチリのほんの一部であって、政治だったり情勢だったりそういったことには無知だから簡単には語れないのだけど。
少なくとも首都ではパリにあふれているような路上生活者はほとんどみかけなかった。
みんなおしゃれなきれいな服を着て、アイスやポテトなど食べながら楽しそうに、なぜか平日の昼間から人があふれてた。
旅用にお金のない人に見えるような服装の私と、もう8ヶ月くらい南米を周っているパッカーである弟は、かなり汚くて浮いたカモなぁ
いや、確実に
チリより帰国
ただいま~
何とか無事に戻ってまいりました
チリリン(弟とそう呼んでいます。。)は本当に本当に遠かった・・・
だってだって、サンチャゴ-トロントで11時間、トランジット7時間を空港でひたすら待って、トロント-東京が13時間
東京-パリなんてもう朝飯前だぁ、きっと
チリを南下時にも9時間とか14時間とかのバス移動もしたし、移動疲れがすごい。
案の定、旅には付き物の胃腸不調は引き続いていて、でも腰や膝が痛みながらももってくれたことに感謝。
ゆっくりと体調を戻して、チリで摂取した体に良からぬだろう物質は早めにデトックスしようと思います。
今回はひとり旅ではなかったから1人で考えるという時間はあまりなかったけど、でもいろいろと思うところがあった部分がチリ旅のおかげでスッキリした気がする。
自分の未来の道が少しイメージできるようになったのかな、たぶん。
ではではチリ旅のお土産話は今後アップしていきますので、お楽しみに
カラダスキャンがやってきた
お返しカタログって、なかなか欲しいものが見つからない。
でも先日、我が家に届いたお返しカタログはかなりハイグレードな商品が網羅されていて。
マッサージ券2万円分とか最新のアロマ加湿器とかナノケアドライヤーとか・・・きゃ~どれも欲しい
ただ、そのカタログは父に届いたものなので好きな物選んで良いと言われても、やっぱり私しか使えない物は申し訳ない。
というわけで、ずっと気になっていたカラダスキャン↓をチョイス。
注:私のデータではありませんっ
カラダスキャン、よいですねぇ。
私は体重とかエクセルでグラフ作って管理しているので(病後からだけど)、いろいろと体のことを知れるって、わくわくしちゃう、って、おかしいかな?私。。。
でも悲しいことに、体年齢は実年齢より5歳もお年寄りでしたガーン。
体脂肪率・BMI・基礎代謝・内臓脂肪もすべて標準値内なんだけど、体幹・両腕・両脚のすべてにおいて筋骨量が標準値を下回ってるからカナ?
ほんと筋肉ないんだよなあ、重い物があんまり持てないの。
日常生活で困ることもあったり。例えば2人分以上の料理をフライパンやお鍋で作るとお皿に盛るときに片手で持ち上げられないし・・お風呂で洗面器にお湯をいっぱい入れちゃうと、やっぱり左手ではプルプルしちゃってダメ。
情けないかぎり。
筋肉つけないと~っっ!!と、鍼の先生(陸上のトレーニングの先生でもある)に相談したら、私の今の体は筋肉つけるのは支障がある可能性アリとかで、筋トレなど突然やってはイカンと言われました。すこ~しずつってことですね
でもお家でこういうことまで測れると、健康にさらに留意できますニャ
目にバター。初めてのネトラバスエティ
もうこのところ目が重い、重い、ゴロゴロ感はあるし、かすむし。
今の仕事を始めてからそろそろ2年、1日中PCと向き合って、家でもやっぱりPC。休みの日もお家にいると、米ドラマや映画を観たり、本を読んだり。
目が悲鳴をあげているのに何もできず・・・どんどん視力も低下、目の疲れから首も肩もガチガチ。
両親からもらった自慢の視力の良い目だったのに
そんな目の悩みをかかえてた私にネトラバスティなるものがあるという情報が!
インド伝承医学のアーユルヴェーダでのトリートメント法で、目の疲労回復やアレルギーなどにとっても効果があるとか。
未知の体験だったけど、勇気を出して行って来ました。
施術方法はベッドに横になったあと、目の周りを強力粉と水でねった生地で囲んで、目に何度も精製したバターを温めて流し込む。
しかも目をバターの中でパチパチさせたり、眼球をぐるぐるさせたりする。
ところがこれがとってもリラックスできて、目にもしみないし不思議な心地よさ
施術後、鏡を見てびっくり
疲れて白目がくすんでいたのに、キラキラ生き生きしてる
これはくせになりそう。
↑新宿サザンテラス。 イルミネーションの中をクリスピー・クリーム・ドーナツは相変わらず
40分待ちの行列ができてた・・・いつになったら買えるんだぁ