「雨が降ってくれたから~プロローグ~」の続きが書きあがりました。
が・・・・
あれ?
これ、ランチデート、してる?
してるよね?
な感じの仕上がり。
えーーーー!
と驚愕されても、どうか石は投げないでくださいませ・・・(´・ω・`)
○●○●○●○●○●
「雨、降っちゃったね。」
「そうですね。」
「俺でごめんね?」
「そんなこと・・・!そんなことないです!あの・・・敦賀さんとご一緒できて嬉しいです・・・」
「ん。それなら良かった。俺もすごく嬉しい。」
秀麗な顔に浮かぶ柔らかな微笑。
敦賀さんの微笑に私はいとも簡単に絡めとられ、トロトロに溶かされてしまった。
私の心の奥底で眠っていた箱。
箱を守るように厳重にかけられていた数多の鍵も、敦賀さんはこの微笑で1つ1つ確実に外していった。
今となってはもう鍵のかけ方すらわからない。
「あの・・・どこかのお店でお昼ご飯でもいいかなと考えたんですけれど、もしかするとお店だと落ち着かないかなって思ってお弁当を作ってきちゃったんです。」
本当にこれで良かったのかな?
自信なんてまったくない。
でも、昨日敦賀さんから雨の日のランチに誘われてからというもの、敦賀さんのすべてを独り占めしたがる私が顔を覗かせる。
だから、ほんの少しの時間も無駄にしたくなくて、待ち合わせ場所に指定されていたラブミー部の部室をランチの場所に選んだ。
ここならきっと、敦賀さんと2人きりで過ごす時間を邪魔されることなんてないから。
「わざわざ作ってきてくれたの?」
「は、はい。ご迷惑かとも思ったんですけれど・・・」
「ううん。そんなことないよ?俺、最上さんの作ってくれたご飯が大好きだから、ものすごく嬉しい。」
私の中のドロドロした感情も知らずににっこりと笑うひと。
あなたはどうして私なんかが作ったお弁当を、そんなに嬉しそうに受け取るんだろう?
私なんかより可愛くて優しくて料理上手な女性(ひと)なんていくらでもいる。
そんな人がいくらでも作ってくれるのに。
なんで?
なんで、そんなに大事そうにしてくれるんですか?
「最上さん?どうした?」
私の顔を見ないでください。
分不相応な望みを抱いてしまった愚かな後輩の顔なんて見ないで。
ふわっ・・・
思わずうずくまった私の背中に感じる温もり。
これは敦賀さんの腕?
私、敦賀さんに抱きしめられている?
「大丈夫。大丈夫だよ?俺が君のそばにいるから・・・君をちゃんと守るから。」
「つるっが・・・さ・・・!」
「何があろうと、俺は最上さんのそばにいる。」
幸せに満ちた言葉が私の耳に届く。
敦賀さんの言ってくれる言葉を自分に都合よく受け取っていいの?
優しい言葉に甘えて、このまま敦賀さんのすべてに溺れてしまっていいの?
「・・・・ごめんね?俺はもう君から離れてあげられない。」
「え?」
「だって最上さんは俺の1番大切な女性(ひと)になってしまっているから。だから、そばにいさせてくれないと困るんだ。」
「・・・・・いいん、ですか?私なんかが・・・敦賀さんの隣にいたいって、分不相応に望んでもいいんですか?迷惑じゃない・・ですか?」
「迷惑なわけない。むしろ俺の方が最上さんに相応しくない男かもしれないんだから。でも、もう無理なんだ。最上さんじゃないとだめなんだ。だから、あきらめて俺をそばに置いて?」
「・・・・っ!」
「騙されたと思って、俺とずっと一緒にいませんか?ね?」
あとはただただ敦賀さんの腕の中で泣きじゃくるだけで、どうやってご飯を食べたとかなんて覚えていない。
かすかに覚えているのは
「今度は晴れた日に一緒にご飯を食べようね。」
という敦賀さんの甘いささやきだけ。
お粗末!!
セーちゃん!モー子さんとのラブラブデートは任せた!!
ぱったり・・・
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蓮キョ愛捧げあい(応酬)シリーズ・目次①
8月までに完結した応酬コラボ&読み切り編の目次となります。
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