Umi cafe♥

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Sea+Sun+Beer=Smile

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2015年8月18日、父が67歳で永眠しました。

私は、この日が来ることは覚悟してなきゃいけなかったのに、
最期まで心のどこかで「きっとまだ大丈夫!」と思っていたし、
そう信じようとしてたので、ただただショックでした。


父が末期癌になって、まわりには「後悔しないように親孝行しなね」と言われてたのに、
分かってるつもりでも、全然行動できてなかったです。
後悔はたくさんあります。


もっと手を握り続けていればよかったです。
入院してた時は、父が朝いちでコーヒーと新聞を買ってきてほしいことに気づいてたけど、
いつも午前中は母に任せて午後に行ってたし。。。
父を病院から家に送る途中の車で、母と大喧嘩しちゃったり。。。
実家に戻ってからは毎日は行かなかったし。。。
父が好きだった海に連れていってあげたいと思ってたのに、結局連れて行ってあげれなかったし。
残り少ない命、好きなことをさせてあげればよかったのに、
最後の家族でのお出かけになってしまった焼肉屋では日本酒をとりあげたり
タバコを吸うことも少しイラっとしちゃったり。。
もっとやってあげられることは山ほどあったと思います。


でも、最後にお礼と感謝の気持ちを伝えられたことはせめてもの救いです。
泣いてしまって、思っていることのごくわずかしか言葉にはできませんでしたけど。。。
きっと気持ちは伝わったはず。。。と信じています。

定年してからはアルコール依存症になったり大変なことはたくさんありましたが、
定年までの長い間は本当に仕事一筋で、真面目に頑張っていた父を本当に尊敬してました。
団塊の世代に生まれた父は、ほとんど休みなく朝から夜中まで働いていて、
帰ってきてからも寝言で仕事の愚痴を言うこともしょっちゅうなくらい、
本当に一生懸命働いてました。

その成果が認められて、父がもらって帰ってきた所長賞や社長賞の賞状などが、
うちには沢山ありました。

毎朝、髭をそってスーツをビシッときて、サクセスで必死に頭皮をマッサージした後、
髪をオールバックにとかして、新聞を読みながらコーヒーを飲んで、
最後に「お母さん!リポD!」と言って、
母がリポビダンDを持ってくると、それを一気に飲み干し
「よし行くぞ!」と言って出かけて行く父は、
一日中パジャマで寝ている休日とのギャップがおかしく、
でも、格好よかったです。

定年退職して7年も経ち、
出不精で面倒くさがりやの父は、人付き合いも全然してなかったし
年賀状ももらっても返事も書いてなかったので、
父の葬儀は、仕事関係の方は来ても数人くらいかな?と思っていましたが、
すごくたくさんの方に来ていただき、本当にお世話になった、父のおかげで今の事業がある。
父は未だに会社で伝説となって語り継がれているなど。
いろいろ言っていただき、父の偉大さを改めて実感しました。

私は短大を卒業し就職し、働くことの大変さを知って、
改めて心の底から父に感謝をしました。
きっと定年までの長い仕事人生、良いことだけではなく辛いこと辞めたくなることも
沢山あったと思いますが、私たちを養うために、寝言で愚痴を言いながらも
一生懸命働いてくれていたんだと思います。


私が就職が決まって初めて仕事中の父の携帯に電話をして報告した時に
嬉しそうに「よかったな」と言ってたこと、
毎朝、私より早く家を出ていた父は、母に「あいつは起きてるのか!遅刻するぞ!」と
いつも私を気にかけていたこと。
学生時代は門限など厳しくなかったのに、就職して一週間後くらいに
平日に遊びに行ったら、まだ21時くらいに「明日も仕事だろ!クビになりてーのか!」
と興奮しながら電話かけてきたこと。
父の仕事に対しての真面目な姿勢を感じました。

結婚して、実家から新しいマンションに引っ越しする時に車で送ってもらい、
車を降りるときに「寂しくなるな」とボソっと言ったこと。
父の最初の胃がんの手術が無事に終わって、家族でベッドを囲んでる時に、
「家族っていいな」と言ってたこと。
私の夫が小さい手術をした時、「終わったら電話するから帰っていい」と何度も言ったのに、
ずっと黙って付き添ってくれてたこと。

小さい頃、夏に家族を海に連れていってくれ、毎回最後のメインイベントとして、
ゴムボートに私と兄を乗せ、それを父が深い沖まで泳いで連れて行ってくれたこと。

シラフの時は家では口数の少ない父でしたが、
父との思い出や父の愛情を感じることは沢山ありました。

居て当たり前の存在だった父にもう会えないと思うと
本当寂しいし悲しいです。
でも、父への感謝の気持ちと思い出は私の心の中にずっと生き続けます。

大好きな父が、天国でおじいちゃんやおばあちゃん、ペットの猫達と一緒に
安らかに眠れますように。。。

お父さん、ありがとう!