右の腕が
テーマ:夜毎の夢ガラス張りの光溢れる店内は、壁も床もつやつやと白く輝き、
どこか研究室のようだった。
その広いスペースに、真っ白な布のかかった四角い台が、
ぽつぽつと間隔を取って置かれていて、
そこには人形が、ひっそりと並んでいた。
女の子の、男の子の、老婆の、魔女の、人魚の、人形。
あるいは、犬、猫、熊、インド象、タツノオトシゴ。
客は皆、籐で編まれた揺りかごのような籠を提げていて、
気に入った人形を見つけたら、そこにそっと横たえて、
そのままレジに持って行く。
あたしは散々迷ったあげく、
男とも女とも見分けがつかぬ、手足がひょろひょろと長い人形を選び、
そっと抱き上げて籠に入れた。
それでももう少し見ていたいと、
その籠を提げたまま、広い店の中をさまよい歩いた。
そろそろ行こう、と、夫に言われ、
仕方なくレジに向かいながら、籠の中をのぞきこむ。
と。
あろうことか、バラバラなのだ。
人形の、手と、足が。
細く長い腕と足が、胴体からすっぽり抜けて、籠の中に散らばっている。
どうしよう。
うろたえるあたしに、夫が言う。
大丈夫。こういうものは簡単に直るんだ。
右肩に右腕を、左肩に左腕を差しこめばいいだけさ。
ね、簡単だろう。
さ、まず、右から入れよう。右の腕はどれかな。
うながされて、いまやただの部品のような手や足を、その指を、
ひとつひとつ丹念に調べていく。
あった。これが右腕。
でも。
何かがおかしい。
気づいてみれば、部品は5つあるのだった。
足が2本に、腕が、3本。
3本?
どう考えても、いくら数え直しても、右腕が2本ある。
どうして。
いったいこの右腕は、誰のものだろう。
いつ、どこからやってきたのだろう。
そう訝しみながらも、とにかく右腕を右肩にはめこむ。
さぁ、左、と思って、籠の中をのぞきこむと、
今度は足が1本増えている。
肌が粟立ち、後じさりしながらも、あたしはその人形が欲しいのだ。
その顔から、目が離せない。
男か女か分からないけれど、愛らしい顔であることには違いない。
目がふたつ、鼻がひとつ、口がひとつ。
おかしいところは何もない。
うなじまでの髪も、柔らかく、艶やかで、
その髪に隠れた、耳だって、
右の耳がひとつ、左の耳が、
左の耳が……。
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怖いんだか何だかよく分からないのだけれども(笑)
妙に美しい(光り輝く)夢でありました。
久々に、映像に残したいような夢だった。
ふふふ。











