黒猫:君、はじめに謝らなければならないことがあるそうだね。

作者:そうなんだよ。じつはですね、11日に更新予定だった「私、ミキオ先輩の総理大臣に就任しました」の更新をすっかり忘れてしまっておりました。申し訳ありません。代わりに、というわけではありませんが、このブログの更新と同時に48時間だけ過去2話分が無料公開設定となります。これまでお見逃しになられていた方はこの機会にお読みくださいませ。

https://note.mu/millionmaro/m/mc29c9185b27d

 

黒猫:君はホント忘れっぽいよな。

作者:うん、この活字ラジオの更新も、夕方には覚えてるんだけど夕飯食べたあたりで忘れるんだよね。で、22時ごろになって「やば!」ってなる。

黒猫:よく仕事に支障をきたさないな。

作者:仕事だと日にち単位で似たようなことはあるよ。30日締め切りの仕事を10日ごろには覚えてるけど20日ごろには忘れていて、25日に「やば!」ってなる。

黒猫:まあ、あまり言いすぎると担当者が不安になるからやめておきたまえ。

作者:人間は忘れる生き物なんだよね。

黒猫:「人間」でくくるな。君の問題だ。

作者:でも、この国の人は比較的忘れっぽいとは思うよ。

黒猫:刹那に生きていると言おうか。

作者:うむ、忘れっぽいよりはよい言い方だ。ん? そうなのか? 

黒猫:そういえば、君は最近、美学のおさらいを始めたらしいじゃないか。

作者:そうなんだよ。マジで面倒くさい。もうやめたい。

黒猫:なぜそんな面倒くさいことを再開した?

作者:そりゃ、クソ面倒な男の出てくる話のことをそろそろぼんやり考えねばならんからだな。

黒猫:ほう。どこの誰だろうか。

作者:そこの黒いスーツ着た、いじけ虫のことだが。

黒猫:(見回す)どこにいるんだ、そいつは。

作者:まあいいや。それより、『かぜまち美術館の謎便り』が絶好調だそうで、飼い主の皆様にあらためて御礼申し上げます。

黒猫:それはよかった。僕からも御礼申し上げます。

作者:単行本のときよりだいぶ多くの方に手にとっていただいているというのが嬉しいよね。

黒猫:文庫は本にとってセカンドチャンスだよね。

作者:そう、言うなれば、好きだった同級生に同窓会で再会して告白するチャンスみたいな感じ。

黒猫:どういうたとえだ!

作者:「この機会を逃さないでくれ!」ってことだ。

黒猫:……わかるけど……

作者:そういえば、今夜は付き人、同窓会だって言ってたな。

黒猫:なに…? 

作者:聞いていないのか?

黒猫:……ノーコメントだ。本当か…(動揺)?

作者:心配だよなぁ。昔好きだった男の子とか来てたりしないかなぁ。となり座ってきたりしないかなぁ。

黒猫:……まあ、過去は過去だからな。

作者:俺は忘れっぽいけど付き人はそんなに忘れっぽくはなさそうだなぁ。

黒猫:は、はは……。

作者:あとね、話は変わるが、最近個人的に嬉しかったのは、とある作品がシリーズ化にむけて動き出したってことだな。美学をおさらいし直してるのはそのへんもある。

黒猫:君のなかで美学が深く関わってる作品となると、あの作品かあの作品か……。

作者:まあまあまあ。

黒猫:中途半端に情報を与えるから詮索したくなってくる。

作者:とにかく、これにてしばらく連続で続いていた刊行物も一区切り。

黒猫:次はいつだ?

作者:えっとね。まあこれについては、「そろそろあれが文庫に」とだけ言っておきます。

黒猫:気になる。

作者:付き人の同窓会とどっちが気になる?

黒猫:愚問だ。

作者:同窓会だな?

黒猫:愚問だと言っている。

作者:では皆様、この男が付き人にコンタクトを取りたくて仕方ないみたいなので今夜の活字ラジオはここまで。最後になりますが、現在『かぜまち美術館の謎便り』では、特典を実施しております。一つ前の記事に戻ってお確かめください。現在、特典PDFを目下制作中です。しばしお待ちくださいませ。

そして! 新潮の営業さんが素敵なPOPを作ってくださいました。書店員の皆様方、POPを置いてもいいとお考えの方は、営業担当さんに直接ご連絡頂くか、新潮文庫nexのツイッターDMで取次と取次書店コードをお知らせの上ご連絡くださいませ。

黒猫:今夜は業務連絡で締めるのか。めずらしい。

作者:俺のとなりでスマホの画面ばっかり見てる奴がいるからな。

黒猫:こ、これはツムツムで……。

作者:嘘をつけ。ではでは皆様、ごきげんよう。

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こんばんは。

 

現在発売中の新潮文庫nex『かぜまち美術館の謎便り』、とても好調なようでありがとうございます。

とくにその御礼というわけではないのですが、いつもどおり? 特典を! いまさら! 考えてみました!

 

 

事前にツイッターでアンケートをとっていたのでご覧になられたり投票いただいた方もいらっしゃると思います。

今回、三つの候補の中からアンケートで特典を決めようとした結果、「五つの絵画をめぐる五つのオリジナル断篇」と断篇集「佐久間館長の推理できない子育て休日」が同票数となりました。

とはいえ、両方はちょっと体力的にも厳しい…というわけで。。。。

 

【特典】

「五つの絵画をめぐる五つのオリジナル断篇」(タイトルは変わるかもです)PDFデータ

で、そのうち一篇が「佐久間館長の推理できない子育て休日」となっているようにしたいと思います。

 

【応募方法】

30文字以内で簡単なご感想をお送りください。ご感想は今後フライヤーにまとめたり、ツイッターでつぶやいたりといった形で使わせていただきますので、ペンネームを添えてください。

例:めぐみ(28歳/主婦)

ご応募いただいた方にもれなく特典PDFデータを送信させていただきます。

※まれにメール自体がこちらに届いていなかったりといった不具合がございます(ヤフアドの方に多いです)。応募期間を過ぎても特典が送られてこない場合は森までご連絡くださいませ。

【応募期間】

6月10日~7月20迄

【応募先】

kuroneko.since2011@hotmail.com

またはツイッターDM

 

では多くの方のご応募お待ちしております。

 

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黒猫:こんばんは。まずは皆さま、21日に森が更新をサボりましたことを、代わりにお詫び申し上げます。どうも月初に風邪をひいた影響で仕事が遅れ遅れになっていたことが理由のようです。それと、『M博士の比類なき実験』の特典クイズが月末までとなってますので、まだの方お急ぎくださいね。しかしまったく森は遅いな。何をやっているのか……まあ間もなくここにやってくるはずなので、みっちりお仕置きを……あれ? なんか…見たことない人がいるな、すみません、あなたは……。

佐久間:あ、どうも、今日は僕が黒猫クンと一緒に活字ラジオやるみたいです。

黒猫:え、あなたが……(誰?) すみません、自己紹介お願いします。

佐久間:僕は〈かぜまち美術館〉の館長をしています、佐久間といいます。

黒猫:あなたが佐久間さんか!

佐久間:もうお読みになられたみたいですね。

黒猫:ええまあ僕は単行本のときにすでに。

佐久間:そこからまたちょっとブラッシュアップされているので、まあよかったら再読してみてください。

黒猫:わ、わかりました。では今日は本日27日より発売となった『かぜまち美術館の謎便り』の宣伝にきたということでいいですよね?

佐久間:はいそうです。この本です。以下はあらすじになります。

 

事件の謎はゴッホに聞こう。

天才学芸員の佐久間と娘のかえでが越してきた香瀬町では、いま奇妙な事件が起きていた。それは、18年前の消印の絵葉書が届くこと。

その当時、一人の少年画家が亡くなり一人の郵便局員が失踪していた。

事件の謎を解く鍵は、少年が遺したピカソらを模した絵画。

絵に込めた画家の想いを読み解けば、この町の止まった時間が動き出す――アガサ・クリスティー賞作家の絵画ミステリー!

黒猫:僕はこの本、読み終えてだいぶ経つんですが、当時たしかあのほろ苦いラストが賛否両論でしたよね? 今回文庫化に当たって、そのへんはどうなったんでしょうか?

佐久間:森さんもだいぶ迷われたみたいですね。基本的に「かぜまち~」はあのラストありきの小説でもありますから、変えるのはあまり乗り気がせず、しかし甘いラストを期待している方にとっては…というところで迷われたと思います。

黒猫:他人事のように言っていますが、ある意味あのほろ苦さはあなたのせいという噂が。

佐久間:コホン、まあそれはそれとしまして。けっきょく、今回新潮文庫nexにこの小説が入れていただけることになったのは、単行本の担当さんとはちがう新潮文庫nexの担当Mさんがこの小説を気に入って新潮文庫nexにぜひと考えてくれたからなんですね。で、そのMさんがあのラストを支持した、という。

黒猫:しょうじき僕も変えないほうがいいと思いましたよ。あのラストに疑問を持つ方がいるのもわかるし、これまで森がやってきたテイストからしたら「その落とし方は!」って思う方がいるのは当然。でもね、そういうときは10年後とか100年後を考えたほうがいいんです。森の小説なんか読んだこともないようなどこかの時代の誰かがふとあの小説を読んだとき、どういうラストがふさわしいのかってことです。いくら今の森が甘い後味を求められる部分があるとはいえ、それに引きずられて「かぜまち~」のラストを変えれば、10年後の読者が首を傾げることになったかもしれませんね。

佐久間:なるほど……。作品単体として考えるってことですよね。

黒猫:そういうことです。森なんかいつか死ぬんだから。

佐久間:ひどい、事実ですが。そういえば、いちばん最初の担当だったHさんとの打ち合わせの段階では、僕は黒猫クンの10年後という設定にしようかという案があったそうですよ。

黒猫:な……ぼ、ぼくが……?

佐久間:僕があなたであなたが僕で、みたいな世界ですね(にっこり)

黒猫:いや、にっこりしてる場合じゃない、アイデンティティの崩壊です。森ってほんと恐ろしい。

佐久間:プロットを考えてるうちにやめたそうですけど、それでも、無数に分岐する未来のうちのひとつくらいの可能性は残しているそうです。

黒猫:……それって、ええと、まかり間違って僕が付き人と結婚せずに……。

佐久間:はい。まあ人生、どこで何があるかわかりませんからね。そういうことだって、今後の黒猫クンの行動如何によっては有り得るということですよ。

黒猫:……いや、待ってくださいよ、佐久間さんはたしか一人っ子。僕は姉がいますから、やっぱり別人設定ですよ。

佐久間:なるほど。たしかに。でも複雑な家庭事情ってこともあります。僕が一人っ子だと書かれているのは子どもの頃のことですから、そこからまた引っ越した先で子持ちの方と母が再婚して……ということもないわけではない。

黒猫:うっ…そうか。いやいや、ないですよ、ないです、はは、はは…。

佐久間:でも、かえではかわいい娘ですよ。ちなみに将来子どもはほしいと思いませんか?

黒猫:……思わないことはないですけれども。

佐久間:まあ、子どもはともかくですね、付き人さんと歩まれる未来では、ご結婚する道だってあるわけですよね。

黒猫:……分岐する未来の話をするのはやめましょう。

佐久間:大事なことですよ。いま現在、どういうおつもりで付き人さんを想ってらっしゃるんですか? 将来のことを何も考えずに振り回しているのだとしたら、酷な話です。

黒猫:ええとですね…それはですね……。

佐久間:まさか何も考えていない、とか?

黒猫:いやそんなことはないですけれども……とくに結婚とかですね、そういう形態にこだわるつもりは……。

佐久間:わかります、でもそのお考えを付き人さんにお伝えになりましたか? 

黒猫:言ってないですけど(僕は何を追い詰められている…)

佐久間:良くないなぁ。じつは今日付き人さんがかえでと遊んでくれています。

黒猫:か、彼女が?

佐久間:ええ。子どもは好きなようですね。とっても面倒見がいい。「いいなぁ、かわいいなぁ」って仰ってましたね。

黒猫:……ちょっとお腹が痛くなってきました。

佐久間:大丈夫ですか?

黒猫:ええ(おもにあなたのせいですが)

佐久間:しかし子どもというのは面白い視点を持っていますね。

黒猫:(話題変わった、よかった…)そうそう、「かぜまち美術館~」は絵画ミステリですが、子どもの遊びなどをヒントにして、絵画の見方が変わりますね。ああいうのは面白いなと思います。絵画というのはいかにして世界を見るかというものを提示する芸術ですからね。

佐久間:そうなんですよ。とか話してると、話が逸れたと思ってホッとしているんじゃないですか?

黒猫:とんでもない……(汗)

佐久間:お、彼女が帰ってきましたよ。

黒猫:うそ……。

佐久間:嘘です。まあとにかく、じっくり将来のことを考えてみてくださいね。

黒猫:うう、はい。

佐久間:あ、いまの発言、録音させてもらいました。言質とったということで。

黒猫:だぁあああああああちょっと!

佐久間:付き人さん喜ぶだろうな。

黒猫:なんでそんな穏やかににっこり微笑んでるんですか!待ちましょう、とにかく。 

佐久間:ん? どうしてですか?

黒猫:なんとなく…!ちょっと、まだ、心の、準備が…!

佐久間:準備なんていりませんよ。習うより慣れろっていうじゃないですか。

黒猫:え?

佐久間:というわけで『かぜまち美術館の謎便り』、ただいま絶賛飼い主募集中です。ぜひお近くの書店に足をお運びくださいませ! それでは今夜は活字ラジオはここまで。

黒猫:さ、さよなら…(げっそり) 

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