黒猫こんばんは。なんか、つい最近やった気がするね。

作者月初にやったからね、先月やり忘れたので。

黒猫:じゃあもうとくに今日はいいんじゃないの?

作者:そうはいかないね。先日、無事文庫版『恋路ヶ島サービスエリアとその夜の獣たち』が発売されました。ぱちぱちぱち。

 

 

黒猫:すごいポップな表紙になったな。

作者:装画は『ホテルモーリスの危険なおもてなし』に引き続きukiさん。装丁も同じくモーリスに引き続いてalbireoさん。

 

 

黒猫:なるほど、こうして二つ並んでみると、まったく毛色のちがう作品を出していたようでいて、意外とまとまりのある雰囲気のものを書いていたんだな、という気がするね。

作者:そう、そうなんだよ。モーリスも恋路ヶ島も、どちらも場所モノなんだよね。

黒猫:そこに『COVERED M博士の島』を加えて場所モノ三部作というわけだ。

作者:そうだね。それが『ピロウボーイ』になると都市全体となっていく。

黒猫:君が講談社から出している本がほかのシリーズとちがうのは知っていたし、君がそこにいろいろと真剣に挑戦をしていることは知っていたが、こうして文庫になると、単行本のときよりもとっつきやすく感じるね。

作者:そういうふうに作ってるからね! でも実際、不思議と単行本で発表した頃よりも『恋路ヶ島』はいま読んだほうが楽しめた。そういう時代なんだよね、「なんだこりゃ」って出来事をファンタジーだと笑い飛ばせない時代にいま僕らはいる。そのことが2年前よりも切実に感じられるからだと思う。

黒猫:ほうほう。まあ考察はさておき、この文庫の特性は?

作者:そのへんはまあ方々で言っているからね。ざっくり言えば、全編大幅ブラッシュアップ、巻末にはさらに後味がよくなる「もう一つのエピローグ」がついている。そして、さらに特典が!

黒猫:もう特典のことはいい。

作者:黒猫が付き人以外の女の人と……!

黒猫:いいと言っているだろう!

作者:あんなことやこんなことを…!

黒猫:へんにボカすな! よけいに怪しい!

作者:付き人がかわいそうでかわいそうで。

黒猫:誤解を招く発言はよせ。

作者:物語は研究室にいる付き人のもとに唐草教授が現れ、ある人物からの預かりものを渡すところから始まるのだった──乞うご期待。

黒猫:なんかおなか痛くなってきた、帰る……。

作者:帯裏では早川書房からの12月刊行予定の作品のタイトルも載っているのでこちらもお見逃しなく。

黒猫:ま、まだ来月も出す気なのか?

作者:そしてそこにはまた黒猫にまつわる特典が……。

黒猫:よせ! そのうち僕に裸踊りとかさせる気だろう!

作者:何それ、面白いな。付き人の前で?

黒猫:やらないから。

作者:まあ、俺もそれ書くのいやだな。どうせなら付き人が…。

黒猫:やめたまえ、いま何か想像したろ…?

作者:え? 何を? 具体的にどういうことを想像するのか詳しくお話を。教授。

黒猫:もういい。

作者:安心しろ、君の大好物であるパフェにまつわる企画を考えているから。

黒猫:な、なに! それを早く言わないか。君の特典にもたまには美的センスがある。

作者:と、この男の機嫌がよくなったところで今夜の活字ラジオはおしまい。最後に。飼い主を探しています。小さくてポップな獣で、少々予想外の行動を起こしますが、大丈夫です、最期には飼い主をハッピーな気持ちにさせます。文庫版『恋路ヶ島サービスエリアとその夜の獣たち』。どうぞよろしく。

黒猫:あ、そういえば君、ホームページちゃんと年内に更新したね……。

作者:ふふふふ、そうだよ、私は有言実行者なのだ。そして覚えているかな? 去年の賭けのことを。

黒猫:はて……。

作者:あ、それはまた次のときに。それより最後に重要なことを思い出した!

黒猫:これだろ? 11月24日から丹地陽子先生の個展が開かれる。

作者:そう、それ!

黒猫:そこではさまざまな丹地先生のイラストが展示されるほかグッズ販売もある。そして、そのなかのひとつにはなんと「KURONEKO ILLUSTRATIONS 2016」も。これまで丹地先生がTwitterなどで公開されていたイラストや新作イラストが収められている、黒猫シリーズの飼い主必見の一冊、だろ。

作者:それ! そこに何と黒猫シリーズの特別短篇が掲載されています。タイトルは「夏を掬いに」。ある日の付き人の散歩をさらりと書いたんだけど、これが丹地先生の挿画と一緒に味わうとなかなか、と自分で言っておこう。丹地先生の個展については丹地先生のTwitterアカウントなどでご確認ください@yokotanji

黒猫:じゃあ今度こそ今日はこれでおしまいだな。森、来月の特典のパフェ企画ってもうちょっと具体的に……。

作者:あはは、わーすーれーたー、では皆さまおやすみなさい。

 

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