漬物が冷蔵庫に残っている

僕の死んだある朝の話さ

うぃいいいん闇うぃいいいん闇

「ココカラ先ドウシタライイノサ」

 

カットされているのはもちろん

僕が生きているときに包丁でスッとね

いくつかなくなっているのはもちろん

ごはんの相手にカリッとね

 

どこの誰かが漬けて

どこの誰かが売って

どこの誰かが買って送ってくれた

そうして冷蔵庫に辿り着いた漬物を

その未来のことなんか考えもせずに

ある朝僕は死んでしまった

うぃいいいん闇うぃいいん闇

「コレジャ腐ルコトモデキヤシナイ」

 

残されたのは何で

食べられたのは何で

死んでしまったのは何で

生きているのは何で

そういう一つ一つのことを考えながら

君にはぜひともある朝唐突に

僕の冷蔵庫の漬物のことをぼんやりと考えてほしい

 

「あの日、わたしが送った漬物は……」

そういいぞいい調子だ

もっと思い出せ

何もなくても思い出せ

僕は君に何も残さない

何も残さず消えていく

でもいいから思い出せよ

そして走るんだ

どこへってもちろん冷蔵庫へ

 

うぃいいいん闇うぃいいいん闇

「静カニシロヨ、誰カクル」

 

しなびた漬物を取り出したら

ほかほかのご飯を炊けよ

そして食べるんだ

カリッと音を立てながら

そこでかつてすきっ歯の僕がそうしたように

 

約束だよ

漬物が冷蔵庫に残っている

僕の死んだある朝の話さ

うぃいいいん闇うぃいいいん闇

「騒ガシク冷タイ闇デ君ヲ待ツ……」

 

 

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