黒猫:今夜で第七回になります活字ラジオ。と言っても、前回臨時放送を挟んでいるので、ずいぶん間隔が短いね。今日は休みでもよかったんじゃない?
作者:冗談じゃない。今日は今日でいろいろ報告せねばならぬことが。
黒猫:『そして、何も残らない』の宣伝はこないだしたよね?
そして、何も残らない/幻冬舎

¥1,620
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作者:うん、したした。ちなみに、『そして、何も残らない』では、現在特典クイズをおこなっています。一つ前の記事に要項が出ていますので、確認のうえご応募ください。お待ちしております。
黒猫:そう言えば、先日はトークショーを行なったんだって?
作者:そうそう。皆様のおかげで無事に終えることができました。
黒猫:僕としては気になるのは、冷花と僕の出てくる断篇があったとかなかったとかいう噂なんだが。
作者:あったね。そしてあれは朗読せずに皆様にお持ち帰りいただいたよ。
黒猫:どんな話なんだ?
作者:それは……参加者の皆様と俺との間の秘密だよ。
黒猫:くっ……。
作者:あ、ついでに言うと、同じものがたぶん特典クイズで当たるPDFデータにも入っているはず。
黒猫:な、何だって!?
作者:まあまあ。でも君はそんなに恥ずかしい目には遭ってなかったよ。よかったね。
黒猫:寿命が縮む。
作者:それはそうと、たまには雑誌の宣伝もさせていただこう。
黒猫:それは珍しい。
作者:ふだんは雑誌の宣伝はTwitterだけにしてブログにはあんまりアップしないんだけどね。
黒猫:そうだよね。あまり活字ラジオで雑誌の話が出たことってないな。
作者:これには深いわけが……ないんだけどさ。
黒猫:ないのか。
作者:まったくないんだけど、まあたまにはいいかなってことで。それに、君とそんなに共通の話題があるわけでもないし。
黒猫:それ、何となく失礼だぞ。
作者:付き人のスリーサイズの話でもする?
黒猫:雑誌の話をしたまえ、早く!
作者:なにを怒ってるんだろうな、まったく。大人げないったらない。ではお言葉に甘えて、雑誌の話でも。まずは小説トリッパー秋号。

小説 TRIPPER (トリッパー) 2015 秋季号 2015年 9/30 号 [雑誌]/朝日新聞出版

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黒猫:小説トリッパーというと、朝日新聞出版さんの雑誌だから、『偽恋愛小説家』のシリーズか。
作者:よく知ってるね。そう、夢宮宇多の活躍する『俗・偽恋愛小説家』の第二話「ラプンツェルの涙」が掲載されている。第一話は一つ前の夏号に収録。ちなみにこのシリーズは、前回も今回も四話構成だから、あと二回。短篇だからどの号から読んでもぜんぜん構いません。
黒猫:ザ・宣伝、だな。
作者:その通り。もう店頭に並んでいるはずなので、ぜひぜひ。
黒猫:終り?
作者:あともう一つ! 9月25日にミステリマガジン11月号が発売されます!
ミステリマガジン 2015年 11 月号 [雑誌]/早川書房

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黒猫:……いやな予感。
作者:お待たせしました。黒猫シリーズの最新短篇が掲載されています。
黒猫:やっぱり……。
作者:自分の話なんだから知ってるはずだろう?
黒猫:僕は一登場人物にすぎないからね。君がそれをどんなふうにまとめてるのかまでは知らないよ。
作者:あ、そうなの? 今回の話は「空とぶ絨毯」。
黒猫:ほうほう。
作者:『黒猫の約束』から約一年後の日本が舞台だ。
付き人が無事に博士論文を出した三月のある晩、パリで大規模な交通事故発生を告げるニュースを目にした付き人は、黒猫の安否が気になり落ち着かなくなる。そんな折、後輩の戸影から電話が。急いで研究室へ向かうと、戸影は小柴教授が「空飛ぶ絨毯に乗って失踪した」という。はたしてことの真相は? そして、黒猫の安否は?
黒猫:作者が僕を殺さないでいてくれることを祈りたいね。
作者:殺して付き人の悲しみを延々と描き続けるのも楽しそうではあるんだけどね。
黒猫:本当にやりかねないから怖いんだよ。
作者:やる気はムンムンだよ。
黒猫:満々だろ、ふつう。
作者:それはさておき、今回は何と言っても丹地先生の扉絵の付き人の横顔がたまらない。このちょっと自立してきて「一人で生きられる女」って感じが微かに出ているんだけど、ちょっと頭の片隅であんなろくでもない美学野郎のことを気にかけてもいる感じがよく出ていて……。
黒猫:「あんなろくでもない美学野郎」って誰のことかな?
作者:あれ? 自分のことだと思った?
黒猫:……べつに思っていないが。
作者:じゃあなぜそんなムッとする。
黒猫:いいじゃないですか。
作者:なぜ丁寧語なんだ。
黒猫:細かいことにうるさいんだよ、いちいち。それで、本作の見どころは?
作者:んん、ひたすら黒猫の心配をする付き人の心情かな。
黒猫:……。
作者:あ、間違えた。「ろくでもない美学野郎」だった。
黒猫:……もう遅い。
作者:なぜ顔が赤いんだ?
黒猫:君ね、活字ラジオだから君がそういうこと言うとみんながそう思い込むだろう? 本当に迷惑なんだが……。
作者:(無視)あと、黒猫の安否ね。これも要注目。もしかしたら、これが最後の短篇かもしれないし。
黒猫:不吉なことを……。
作者:今回の短篇はもっとヘンテコで理解不能な話にしたいと思ってたんだけど、結果的にはわりとポップな出来になったというか、そんな感じです。それと、あらすじの部分で編集T嬢より重要なお知らせがあります。
黒猫:重要なお知らせ?
作者:ふふふ。まあ読めばわかる。
黒猫:何だ。……まさか、主役交代とか言う気じゃないだろうな?
作者:あ、それいい考えだな。忍さまが黒猫シリーズを乗っ取るとかね。付き人と忍さまの絡みというのも新鮮でいいよなぁ。
黒猫:……ノーコメントだ。
作者:ノーコメントはいいけどさ、人の膝に爪立てるのやめてくれない?
黒猫:(爪をひっこめつつ)では最後に音楽のコーナー。今日の音楽は?
作者:あ、何も決めてなかったな。でもこのアルバムかな。
Burning tree (初回限定盤)/ビクターエンタテインメント

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黒猫:出たね、ついに。GRAPEVINE「Burning tree」。
作者:この中の一曲目「Big tree song」と最後の曲「サクリファイス」という曲は、何とも2015年という年を象徴するような楽曲に思えるんだよね。
黒猫:ほう、というと?
作者:荒涼とした世界というか。今の時代って、人間の敗北の歴史の序章のような感じに思えるんだよね。あまり深くは言いたくないけど。
黒猫:なるほど。
作者:で、敗北してしまった人類が、それでもこの世界で生きていくってことを考えながら「空とぶ絨毯」を書いていて、そうしたらこのアルバムを繰り返し聴くことになったんだよね。GRAPEVINEのアルバムが体にフィットするまでって時間がかかるから、発売されてから数か月はまだこのアルバムの本当の良さはわかってなかったのかもしれないんだけど、だんだんそれがうまく嵌まっていったように思う。
黒猫:骨太なロックサウンドという意味では、個人的には『真昼のストレンジランド』に軍配が上がるんだが…。
作者:骨太って意味ではね。でも、ヴォーカリストとしての田中和将の個性とか、歌詞の世界もそうだけど、いちだんと深まってはいると思うよ。むしろ骨太具合はあえて抑えたんじゃないかな、と。
黒猫:詞が引き立つように、か。
作者:そうそう。おっと、もうこんな時間だ。俺はいまたいへんに面倒くさいシリーズに追われてるから、これにて失礼。
黒猫:ちょっと待ちたまえ。何だ、その面倒くさいシリーズって。
作者:あれだよ、ろくでもない美学野郎が出てくる……。
黒猫:何…! 僕を殺してないだろうな?
作者:殺し方も考えなきゃな(笑)そうしたら忍さまにどんなことさせようかなぁ、楽しみだ……それでは皆様、今夜はこのへんで…痛ッ! 爪立てるな! おまえ本物の猫か!……ぐゎ! やめっ!……(絶賛格闘中)。



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明日9月10日より、『そして、何も残らない』(幻冬舎)が全国発売となります。
そして、何も残らない/幻冬舎

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以下は幻冬舎さんのホームページに出ているあらすじ。

上村真琴は高校の卒業式を終え、二年前に廃校となった母校の平静中学校を訪ねた。
朽ち果てた校舎に、真琴が所属していた軽音楽部の元部員が集められたのだ。
目的は、真琴が中学三年のときに軽音楽部を休部に追い込んだ体育教師・内山康への復讐。
だが、再会を祝して全員で乾杯すると、ミニコンポから内山の声が突然流れた。

「平静中学校卒業生諸君に死を」。

全員が唖然とするなか、元部員のひとりが身体を痙攣させ、倒れ込み、息を引き取る。
真琴は警察に連絡をしようとするも、携帯電話に電波は届かない。
しかも、何者かによって学校から外に出れない状態になっていた……。

誰の心にもある、思春期の青すぎる痛みを切り取った青春恋愛ミステリです。
筆者はわりに荒々しいロックをイメージしながら作りましたが、
本書完成後に担当のNさんからは、スピッツの「空も飛べるはず」を
思い出しました、と言われました。
まあどんな音楽が浮かぶのかは、きっと読まれた方によって異なるでしょう(当たり前か

青春というのは未完成なもので、あまりパーフェクトな青春を送った人なんかいないのではないでしょうか。その未熟さや情けなさというのは自分自身の不甲斐なさでもある。
それでもそこから一歩踏み出すのが、たぶん大人になるということなのかな、と思います。
そんなことを思っていたせいでしょうか、おそらく森晶麿史上最高に青臭い青春ミステリになったのではないか、と。

飼い主を捜しています。お一人でも多くの方に飼い主におなりいただければ幸いです。
目印は、雪の中に横たわる少女の絵。ぜひ皆様の温かいお部屋で飼ってあげてください。

さて、紹介はそのくらいにしまして、特典クイズのお知らせにうつります。

【『そして、何も残らない』特典クイズ!】
ではさっそく出題です。

【クイズ】
学年主任の内山は学生時代、あるスポーツの選手をしていました。それは何でしょう? 
【応募期限】
9月20日~10月20日にkuroneko.since2011@hotmail.com宛てにご応募ください。
(フライングで応募期間より前にご応募される方がいらっしゃいますが、応募は20日からお願いいたします)
お送りいただいた方には、48時間以内に特典PDFデータがダウンロードできるURL付のメールを送付させていただきます。※48時間過ぎてもメールがこない場合、メール送信エラーもしくは貴方様のメールが受信できていないおそれがありますので、ブログコメント欄やTwitterにてその旨お知らせください。期限を待ってから送信する形式だと、エラーの発見が遅れますので、このようなスタイルにさせていただければと思います。
【肝心の特典】
今回の特典は、タイトルにちなんで「そして、何も残らない断篇小説集」とさせていただきます。ひとつ前の記事にあるトークショーでお配りするものとは別バージョンになりますが、冷花とその弟のショートショートなどはちゃんと含まれます。

それでは、多くの方のご応募をお待ちしております。
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黒猫:ふぁー(欠伸)、いったい何事だ。今日は21日じゃないだろう?
作者:臨時放送ってやつだよ。
黒猫:なに、臨時放送だと僕が呼び出されるの?
作者:付き人にしてもよかったんだけどね。そのほうが俺は楽しいし。
黒猫:……それで、何の用だ?
作者:お、急にやる気が出てきたらしい。
黒猫:早く言いたまえ。
作者:9月10日に『そして、何も残らない』(幻冬舎)が発売になるという話はしたよね?
黒猫:うん、前回聞いたよ。
作者:今日はそれの見本が送られてきたんだ。まずはそれをお披露目しようと思ってね。
黒猫:ちょっと待て! そんなことのために僕は呼び出されたのか?
作者:見本が送られたのは重要案件だぞ。しかし、もちろんそのためだけじゃない。もう一個重要な用事があるんだ。でもまずは見本をアップしよう。


黒猫:ほう、今までとはだいぶ雰囲気が違うね。何というか、大人な感じというか。
作者:装画はケッソクヒデキさん、装丁はbookwallさん。今回はどちらかというとキャラ寄りの表紙ではなく、もう少しスタンダードなものとしてこれまでよりさらに多くの読者さんに読んでいただきたいという気持ちがあって、編集のNさんと話し合ってこういう方向に舵をきることになった。
黒猫:思い切ったね。でもとても迫力があるよね。
作者:ありがとう。
黒猫:帯のコピーも刺激的だ。それで、これ以外にもう一つ用事があるんだって?
作者:そうそう。じつは今回、発売を記念してイベントを行なうことにしたんだ。
黒猫:イベントだって?
作者:そう。大丈夫、矢面に立つのは君じゃなくて俺だから。
黒猫:それは良かった。
作者:では以下が、先ほどTwitterなどで行なった告知内容になります。

『「そして、何も残らない」刊行記念! 森晶麿トーク&新作断篇朗読ライブ』を行なうことになりました。
【日時】9月17日(木)18:15(18:00開場)~20:00
【場所】Pico Pico Cafe
〒180-0003東京都武蔵野市吉祥寺南町1丁目11-2もみじビル8階
【定員】30人
【参加費】2000円(森晶麿サイン入り『そして、何も残らない』+「そして、何も残らない断篇集」プレゼント)←この断篇集には、黒猫&冷花の出てくる話も含まれます。
【参加方法】下記のアドレスにお名前とご連絡先をご明記のうえ、お申し込みください。soshite@gentosha.co.jp 
「幻冬舎さんのアドレスなんて緊張しちゃう!」って方は森晶麿のkuroneko.since2011@hotmail.comでも結構です

また、当日までに本を買う予定のある方やすでにネット予約されている方は、参加のご連絡の際にその旨ご相談ください。別途対応させていただきます。シリーズ作裏話、新作の話、断篇朗読など、とにかくお仕事や学校の後にしばしゆるりとお愉しみいただける、一夜しか味わえない会としたいと思います。
ご都合のつく方、ぜひご参加いただければと思います。

なお、この断篇集のバージョン違いのものを、いつものように特典クイズ等でPDFプレゼントにする予定はございます。こちらもお楽しみに。
※応募の締め切りは、定員に達し次第とさせていただきます。お早めのご応募をお待ちしております。

黒猫:なるほど。30名か。それは急がなきゃだね。
作者:うん、じつはもうすでに20名ほどご応募いただいているので、ぜひお早めにお願いいたします。
黒猫:そうか、これの告知のための臨時放送なわけね。
作者:そういうこと。あれ? 何か期待してた?
黒猫:……いや、してないけど。
作者:付き人が来てるとか? とか?
黒猫:期待してないと言っているだろうが。
作者:じつは、今日は素敵なゲストが来ているんですよ!
黒猫:え、どこ?
作者:……冗談だよ。何だ、今の一瞬輝いた顔。
黒猫:輝いてない! 君がそういうことを言うから誤解が生じるんだ。それより気になるのは特典だ。その断篇集とやらに、僕と冷花の話が入っているのか?
作者:あはは、そうだよ。
黒猫:あははって……。どんな話を入れてるんだ?
作者:ふふふ、あのエピソードかな、このエピソードかな。冷花からは君の恥ずかしいネタをいろいろ聞いているからなぁ。
黒猫:くっ…せめて事前に教えるくらいいいだろう。
作者:あはは、それでは今夜はこのへんで。
黒猫:ちょ、ちょっと待て! 小2のとき冷花に寝てる間に髪を坊ちゃん刈りにされた話はダメだからな?
作者:坊ちゃん刈りにされたのか。それは初耳。
黒猫:くっ……。
作者:それでは今夜はこのへんで。ひとりでも多くのご応募お待ちしておりまーす

【追記】
9月5日17時頃をもちまして、定員に達しましたので観覧募集を終了しました。
多くの方にご関心をお寄せいただき誠にありがとうございます!
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