つけてるから大丈夫と言う僕と
つけないでとせがむ君とで
今日も世界は複雑に絡み合っている

それでも、僕はこの巨大な都市をつけ
この小さな国をつけ
そこに漂う不穏でなあなあな空気をつけている

君はそれが気に入らないんだろう?
明日もまた何もつけないでとせがんで
つけている僕を卑怯だとか
本気じゃないだとか
遊んで捨てる気だとか
そんなつまらないことばかり気にするのだ

つけてるのは遊ぶためでも捨てるためでもなくて
つながるためだよと言ってみても
そんな理屈が通じる君じゃないことくらい
もう本当はとっくにわかってしまっているのだ

もっといえば、僕は何よりも君をつけている
そのことに君は気づいていないのだ
これはまったく滑稽なことだ
僕は君をつけていて
君の生と死とわがままとをつけていて
だからとてもじゃないけれど
つけないなんて無理

だから今日もつけている

イライラのため息一つ
まな板を叩く音が大きくなる
長い夜が始まるね

つけてるから大丈夫と言う僕と
つけないでとせがむ君とで
今日も世界は複雑に絡み合っている
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私なんかという人の
なんかなんかがなんか気になり
つついて、ねじって、ひねっていたら
ぽろりととれて、なんか逃げてった

君は僕を見つめているが
僕はなんかが気になって
じっと指先を見つめている
「この指の匂いを嗅いでみなよ」
昨日の五回目は
めずらしくこの指とその指を使ってみた
この指はいちばんよそよそしくて
君の指みたいだからね

今日はいつもより遅くてつまらない
なんかがないとなんかつまらない
もういやだ
とりあえずろまんちっくもなにもかも
ストップ

僕らはベッドに入りこんで
なんかを探すことにした
で、結局汗だくになって探すうちに
そういうことになるんだ

思考ってのはアイスクリームだな

いけなかったのは、窓が開いていたこと
ああ、なんか逃げちゃった
だから言ったのにね
ねえ、どうしたら僕は
君を好きなままでいられるだろう?
なんかなんかが、なんかもうない君を
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