飼い主を探しています

テーマ:
飼い主を探しています。
今回ご紹介しますのは『COVERED M博士の島』。






ぞくに「クローズドサークル」種として知られていますが、
それほどマニアックではなく、広く一般に開かれた愛嬌のあるタイプです。
外観はきわめてクール。
装丁は川名潤さん、イラストは氷見こずえさん。
類稀なる美麗でスタイリッシュな仕上がりとなっております。
餌は要りません。
ただ、甘え体質なのか、明日は仕事が早いという日でも
「一気読み」を強いるところもあるかもしれません。
しかしそのあとは大人しく本棚に収まります。
本棚に並べても、その目立つこと目立つこと。
その大人しいくせに目立つところはシベリアンハスキーのごとし。

えっと、前口上はそのへんにして梗概を少し。

募集内容・・全身整形に抵抗のない二十代から三十代の男性を急募。
報酬・・一千万円。
条件・・瀬戸内海O島に最大一年の滞在。
備考・・術後、元の姿に戻れないことを承諾できる方に限ります。

人生に絶望していた「僕」は、新しい「自分」を手に入れるために、治験モニタ人材バンクのサイトにあった異様な募集に応募し、O島に向かった。瀬戸内海に浮かぶO島は、近年まで〈鬼〉が出ると噂され、周囲の住民も近づくことのない孤島だったが、東京から姿を消した若き天才美容外科医のM博士が購入し、研究棟を建てて究極の「美」を追究していた。そこには、二人の美しい女と博士の婚約者=レイコがいた。「僕」の手術後、M博士の部屋から、首のない死体が見つかる。博士を殺した〈鬼〉を自らの手で捕まえるため、レイコは研究棟を〈密室〉にしていく――。
なぜ、M博士は殺されたのか。究極の「美」とは何なのか。〈鬼〉は何者なのか。アガサ・クリスティー賞作家が初めて挑んだ孤島ミステリ。

と、以上がアマゾンなどに出回っている梗概になります。

個人的には、
「有機的な物語を作り、
それが結果的に
クローズドサークルものになっていること」
というシンプルな目標を立てつつ、
取り組みました。

ぜひこの土日に書店に足をお運びいただければ幸いです。

末筆ながら、黒猫シリーズでデビューした僕に何を思ったのか
「クローズドサークルものを書いてください」という無茶ぶりをしてくださり
新たな挑戦をさせ、完成まで的確なアドバイスと共に見守ってくださった講談社Kさん。
そして、完成原稿を大らかに受け止めつつ、大掛かりなブラッシュアップを
リードしてくださった講談社Tさんの両氏にこの場を借りて御礼申し上げます。
そのほか、本書の誕生に関わり、ご協力いただいたすべての方、
またいま販売にご尽力いただいているすべての方々に御礼申し上げます。

最後になりますが、もう一度。

飼い主を探しています。

ぜひデパートのショッピングのついでに
あるいは映画を観たあとに、部活帰りに、家出のついでに
恋人との喧嘩のあとに──。
どうぞよろしくお願いいたします。

AD