名無しの蝶は、まだ酔わない 戸山大学〈スイ研〉の謎と酔理 (単行本)/KADOKAWA/角川書店

¥1,575
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明けまして、おめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
さて、
昨年12月25日発売の『名無しの蝶は、まだ酔わない』ですが、
現在行っているクイズのキャンペーンについては一つ前の記事を
ご参照ください。応募締切が1月14日で、あまり日がないので
ご応募される方はお早めによろしくお願いいたします。
(クイズの難易度は読めばわかる程度のものですのでぜひ)

今日はちょっと中身の紹介などをじゃっかん駆け足で
していこうと思います。

推理研究会めあてに戸山大学に入った蝶子。
だがうっかり酔いの追究が目的の〈酔理研究会〉なるサークルに入ってしまう。
そこにいたのは不思議な雰囲気を持った幹事長で……。
四季の行事を通じて描かれる青春歳時記!

第一話「花酔いロジック」
推理研究会に入るべく戸山大学に入学した坂月蝶子は、
「スイ研」と称するサークルの新入生歓迎コンパに参加してしまい、
酔理研究会の会員となる。
そんなある日、屋外での飲み会のさなかに男女の失踪事件が起こる。
男は翌朝部室に顔を出すが膝に傷を負っていた。
はたして女の行方は? いったい昨夜何が起こったのか?
スイ研幹事長、神酒島が酔いの理を説くとき、真相が現れる。
アンソロジー『名探偵だって恋をする』収録。

第二話「球酔いロジック」
戸山大学のライバル校恵塾大学との野球の試合が行われる日、
スイ研メンバーの1年男子モッキンは、ゴールデンウィーク中に
地元で出会った同じ戸山大学の先輩の女性とデートの約束をしていた。
最初、モッキンは野球観戦をデートコースに選んでいたが、
彼女に断られ、映画にしようと自ら言われて承諾する。
ところが、当日、彼女はデートの待ち合わせ場所に姿を見せなかった。
一体彼女はなぜデートをすっぽかしたのか?
大学野球の熱気と酒気がミックスされた五月の狂想曲。

第三話「浜酔いロジック」
夏合宿で熱海にやってきたスイ研メンバー。
しかし、現地に先に来ていた大山先輩は皆が到着するのを待たずに
すでに酔いつぶれていた。どうやら、つぶしたのは
神酒島先輩の元恋人の現在の恋人らしい。
いったい、彼はなぜ大山先輩をつぶさなければならなかったのか?
「浜辺の歌」の抒情をひもとくとき、一組の男女の心理が
あぶりだされる。

第四話「月酔いロジック」
学園祭のシーズン。スイ研は恒例の酒博士バーを出店しようとしていた。
ところが、学園祭実行部からスイ研の出店禁止令が出される。
しかも翌日には、学園祭のチラシ三万部を盗んだ濡れ衣まで着せられてしまう。
はたして、一夜にして消えた三万部のチラシの行方は?
そして、スイ研は無事に酒博士バーを出店できるのか?

第五話「雪酔いロジック」
冬合宿の誘いを断り、酒蔵を営む父の手伝いで、福井県にやってきた蝶子。
ところがこの旅行、父親の策略だった。
行き着いた先は父の友人の酒蔵で、そこの次男坊と蝶子は
その晩に婚約式を開くことを決定づけられていたのだ。
何としてもこの縁談を無しにしたい蝶子。
そんなとき、相手の次男坊にもどうやら思う相手がいるらしいことがわかり…。
思わぬ地でのスイ研との再会と、雪深い地で出会う恋の謎。


全体としては、義務教育も終わり、かと言って社会人ではなく、
大方の人間がはっきりとした目標もなく、
漠然と毎日集まっていたあの何とも言いがたい
モラトリアムの雰囲気を酒の香りとともに描いてみました。
最後まで読んでいただければわかりますが、僕の作品の中でも
わりと糖度は高いほうじゃないかと思います。
という感じです。どうぞよろしく。

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