群衆コラム

耳目を惹きつけて止まない話題の数々。
僭越ながらお届けいたします。




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慣れないことをして

見事にリズムを崩した。

うちで酒を飲んだのである。



わたしは自らすすんで酒を買わない。

学生時代に1回だけチューハイを買ったことがあるが、

全部飲み切れなかった。

下戸なのである。



下戸だから弱いのだけれど、

それとは関係なく

人から酒をいただくことがある。

そのいただいた酒を飲んでみようかな

という気になって飲んだところ、

なにもできなくなった。

飲んだのはふぐのひれ酒。

飲んだことがない酒だったので、

つい興味をもってしまった。



量はコップに1杯くらい。

いわゆるワンカップのサイズである。

それを3時間くらいかけて飲んだ。

もったいなくてゆっくり飲んだのではなく、

弱い人はそういう飲み方になる。

途中でつまみらしきものを作ったりもした。

そして飲み終わったころにはもう

起き上がれなくなってしまった。



いつの間にか眠ってしまい、

目を覚ましたとき、

何時なのか見当もつかなかったので、

相当アルコールが効いたと見える。

べつにいい気分になるわけでもないけれど、

日常の些細なことがぜんぶどうでもよくなる。

これは酒が弱いなりに

飲んでよかったと思えるところだ。



さて、うちにはまだ酒が4つある。

あることは、よい。

いつ飲むか。

それが問題だ。


 
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字、

とくに毛筆の字というのは不思議なもので、

書いた本人だけが

「うまくない」と思っており、

それを見たまわりの者たちは皆

「うまい」と思っている。



筆ペンは字が下手な人の字を

うまくみせるためのペンだ、

と聞いたことがある。

でも本当にそういう力があるのは、

毛筆だろう。

練習では留め、はね、払いを

何度も書く。

でも本番になると

そういったことは些末なことで、

どんなふうに書いてもよい。

終わってみたら案外いいところに

着地している。



よい字を書くには練習が必要だ。

本当にそうだろうか。

いや、たしかに練習は必要なんだけれど、

なんのための練習だろう。

うまくなるためにやっている気でいたけれど、

違うのではないか。

自分の字を許すために

繰り返し繰り返し書くのが

練習。

だめだだめだといいながら

書いている人を見て

ふとそう思った。

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他人様の家に入れてもらえる機会は

まれである。

そのまれな機会があった。



料理やの奥が

お店の人の家で、

そこへ通してもらった。

驚いた。

骨董とひょうたんが

部屋を埋め尽くしていた。



ご主人の骨董好きは相当なもので

火鉢だけで11個あるという。

火鉢を見るときのポイントなど

次から次へと骨董の話が出てくるから、

目も肥えているとみえる。



ひょうたんは自分でつくったとおっしゃる。

いろんな形のひょうたんがあり、

ひょうめんに字が書かれてあった。

おそらくそれもご主人が書いたのだろう。



それから振り子時計。

一部屋に4つはあった。

ねじを回すだけでも一仕事であろう。

要するに、

使わないもので埋め尽くされている部屋であった。



でも、雰囲気は落ち着いている。

断捨離とは正反対のところにある部屋。

でも断捨離の行き着くところに

到達した部屋でもある。



ものがあるのに心は安らぐ。

いったいどうやったらああなるのか。

まるで見当がつかない。

部屋をすっきりさせるためにモノをなくす。

信じて疑わなかったことだけれど、

じつはとても短絡的であったかもしれない。


 
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内館牧子著「終わった人」を読んでいる。

メガバンクの役員になり損ねたところで退職した男の

その後を描いた作品である。



ラジオで内館さんが

この本の話をしているのを聞いて、

俄然読もうと思った。

内館さんの話がおもしろかったから、

というのもあるけれど、

ひとごとじゃないよね

という思いもあったから。



わたしはメガバンクでもないし、

定年は順当にいけばまだ遠い。

けれど、内館さんのお話に

「どんな人でも着地点は一緒」

というくだりがあり、

そこに妙に納得したのだった。

自分がどこに着地するのか

心配なのだと思う。



まだ最初の1/4を読んだだけだが、

いい言葉が出てきた。

「人は死ぬまで、誇りを持って生きられる道を見つけるべきだ」

主人公の元メガバンクの男は

この言葉に胸を射抜かれるのですが、

わたしも射抜かれました。

射抜かれたということは、

まだそういう道が見つけられていない

ということになる。

これは困ったと思った次第。



本の残りを読んでも答えは書いていないだろうけど、

この本は読むべくしていま読んでいる気がする。


 
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「MERU」という映画を見てきた

ヒマラヤのメルー中央峰。

その登攀を記録したドキュメンタリー映画である。



この映画のことを聞いたときには

もう近場での上映は終わっていたので、

わざわざ横浜まで行った。



横浜の映画館。

横浜は都会だから、

立派な映画館を勝手に想像していたが、

実際はじつに地味な映画館だった。

前を2回も通ったのに気づかなかったほどである。

やっと気がついて入ろうとしたら、

入り口に男の人が立っていて、

「19時からの上映なので18時50分にならないと入れません」

という。

スクリーンがひとつしかなく、

まだ前の回の上映中だかららしい。



チケット売り場から5歩歩いたら

もう客席のある部屋の扉に手が届く。

トイレは客席の一番後ろについていて、

男性用だと便器が3つ並んでいるが、

真ん中に一人立つと

両端の便器は実質使えなくなるほど狭い。

ひと言でいえば、

「ザ・昭和の映画館」なのである。



こういう映画館はわたしの住む街にもあった。

でも10年前に閉館し、いまは駐車場になっている。

その駐車場が驚くほど狭くて、

いかに小さな映画館だったのか

いまさらながら思い知らされる。



わたしの街で滅びた映画館が

横浜ではまだ生き延びていて、

しかも尖ったチョイスの映画をやっている。



メルー中央峰は「シャークス・フィン」と呼ばれる。

まさにサメの背びれのように尖った岩壁である。

そんなところに命がけで登りたい人も尖っているし、

そんな人たちの映画を見に来る人も

どちらかといえば尖っていると思う。

そして、そんな映画を上映するのは

尖った昭和の映画館。



映画「MERU」のキャッチフレーズは

「理由がないから、夢がある」。

もう二度と来ないかもしれないけれど、

来た甲斐はあった。

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