群衆コラム

耳目を惹きつけて止まない話題の数々。
僭越ながらお届けいたします。





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革の鞄が好きなわりに

 

よく使うのはナイロンの鞄である。

 

それはもう、圧倒的に。

 

これは見栄と使い勝手という

 

ふたつの基準で鞄を選んでいるがゆえに

 

起こっている偏りと思う。

 

 

 

革の鞄を選ぶとき、

 

それが似合う人でありたいと思っている。

 

いいものをずっと使い続けられる人。

 

ただ長く使うだけでなく、

 

適度に世話もして

 

かっこよく古いものを使いこなせる。

 

そういう人にそろそろなってもいいんじゃないか、

 

という気持ちが革の鞄に目を向けさせる。

 

 

 

でも、革は水に弱い。

 

はじめから雨ならばしかたがないけれど、

 

ひょっとしたら雨が降るかも、という日でも

 

もっていくのをためらってしまう。

 

わたしは鞄をたすきがけにして走ることがあるので、

 

今日は走るかもと思ったら、

 

その日も革は不適当となる。

 

雨でも出番がなく、

 

晴れていてもほとんど出番がない。

 

結局、雨が降っても走っても気にせず使えるナイロンの

 

鞄の出番が増えるのである。

 

 

 

ナイロンでも十分かっこいいし、

 

かちっとした場面にも十分耐え得る。

 

でも、ここぞというときには革、

 

と思ってしまうのは、

 

たぶん自分に対する自信のなさの現れであろう。

 

なかなか埋められない心の穴みたいなものかもしれない。

 

そんな穴、さっさと放棄できれば

手持ちの鞄は半分になる。

鞄ではなく、捨てるべきは穴であるという

なんだかへんな話。


 

 

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合気道の稽古で訪れる道場の壁に

 

なにか貼ってあった。

 

近づいてみるとカレンダーだった。

 

目立たないので今まで気づいていなかったが、

 

少林寺拳法のカレンダーであるらしかった。

 

 

 

各月に少林寺拳法ゆかりの地の写真と、

 

開祖と思しき人の言葉が書かれてあった。

 

そのうちのひとつがよい言葉であったので

 

携帯で写真を撮ってきた。

 

曰く、

 

「生きてさえおけば、命さえあれば、

 

人生は必ず変わるのである。

 

これを自分の信念としてたたき込め。

 

あきらめるなよ」

 

 

 

人生は変えるものではないと思っている。

 

人生は連続のものだから、

 

電車に乗っていれば窓の外の景色が変わっていくように

 

その場その場で見える景色は変わる。

 

この言葉では人生を変えよう、とは言っていない。

 

「必ず変わる」と言っている。

 

当たり前のことだけれど、

 

忘れられがちなことが

 

言葉になっている。

 

 

 

「あきらめるなよ」は変えることに対してでなく、

 

生き続けることにたいしてのはげましと思う。

 

「信念としてたたき込め」というところがいい。

 

わたしも忘れていた。

 

だからよい言葉と思った。

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三谷幸喜脚本・監督作品

 

「すてきな金縛り」を見ていた。

 

これで2回目。

 

1度目は京都へ向かうバスの中だった。

 

今回はうちで見たのだけれど、

 

見たことがあるのに

 

予想外に泣けた。

 

自分の記憶では

 

泣ける映画ではなくおもしろい映画のはずだった。

 

いつのまに泣ける映画なってしまったのか。

 

 

 

自分でもわかっている。

 

わたしは家族の物語に弱い。

 

たしかにこの映画には

 

当てはまるところがある。

 

落ち武者の幽霊に裁判で証言してもらうという

 

とんでもない話ながら、

 

主人公の女性とその父、

 

落ち武者とその子孫にあたる歴史研究家との間には

 

家族のつながりがある。

 

そういうところで泣けたのかどうか。

 

 

 

いや、前に見た時すでに、家族の話に弱くなっていたはず。

 

でもこんなに泣けたりはしなかった。

 

映画はもちろん変わっていないから、

 

わたしのほうに変わったところがある。

 

積み重なったものがある。

 

 

 

感情が動く背景には、かならず自分の体験がある。

 

ずっと同じように暮らしているつもりでも、

 

同じでない体験が積み重なっていたのだろう。

 

 

 

水野晴郎さんの

 

「いやー、映画ってほんっとにいいものですね」

 

の言葉がしみるようになったのも、

 

体験の集積のなせる業か。

 

2回目を見て、泣けて、そう思った。

 

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家族でも友達でも恋人でも

 

自分の好きな人の顔は

 

見なくても描けるようでなければ、

 

しっかりみていたことにはならない。

 

自分の好きな人の顔を

 

自分はしっかり見ているだろうか。

 

 

 

こんなかっこいい言葉が

 

自分で吐ければいいけれど、

 

残念ながら借りてきた言葉です。

 

たしか槙原敬之さんが言っていたのでは

 

なかったか。

 

もうずっと前のことで、

 

裏を取るのもむずかしいくらい前の話。

 

 

 

でも、この言葉はわたしのなかに残った。

 

そしてときどき思い出す。

 

自分はこの人の顔を描けるだろうかと。

 

描けないということは

 

しっかり見ていないということになるわけだから、

 

一大事なのである。

 

描けないけれどしっかり見てます、

 

というのは通用しない。

 

一般的には通用するだろうけれど、

 

自分はこの言葉に納得してしまった以上、

 

描けなければならないと思っている。

 

 

 

描けなかったら相手はともかく

 

自分が悲しい。

 

だから観察するのである。

 

こっそりと注意深く。

 

こうやって書くと、まるで泥棒。

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会社内で配置転換となった人から

 

うちの職場にお菓子が届いた。

 

「いままでありがとうございました。

 

今後ともよろしくお願いします」

 

という意味のものであるらしかった。

 

これを見て真っ先に

 

「なんで?」と思った。

 

 

 

今の時期はとくに

 

配置転換になる人が多い。

 

だから配置が変わったくらいで

 

こんなに丁寧に挨拶するほどのことはない

 

とわたしは思っていた。

 

ゆえに「なんで?」と思ったのだ。

 

同じように思った人が

 

うちの職場には何人かいて、

 

そのような感想を口にしていた。

 

 

 

丁寧に挨拶をするほどのことはないから、

 

多くの人は簡単な挨拶で済ます。

 

仮に挨拶をしなかったとしても支障はない。

 

それで過ぎていくようなことにでも

 

丁寧に挨拶ができるのはかっこいいし、

 

大人だなと思う。

 

大人なら、そうでありたいと思う。

 

 

 

こういう振る舞いをかっこいいと思うようになった。

 

かっこいいというか、

 

「粋」というものがわかってきたのかもしれない。

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