晴れの国で

テーマ:
2011年 J2リーグ 第36節(kankoスタジアム)
ファジアーノ岡山 2-1 京都サンガ

得点
14分[京]宮吉 拓実
45分[岡]澤口 雅彦
88分[岡]植田 龍仁朗


ファジ丸


GK練習開始


フィールドプレーヤー練習開始


選手紹介


試合前応援


試合開始


アディショナルタイム


試合後応援



初めてのファジアーノ岡山戦、それもホームゲーム観戦。ここはどうしても行っておきたかったスタジアムの一つでした。

広島からその日のうちに直接岡山入り。十数年来の友人と久々に会い、酒を飲みました。彼と知り合ったのはサッカーとは全く関係の無いルートでしたが、気が付けばお互いいつの間にかJクラブサポに。よくある話し(笑)

翌日。その友人の案内でカンスタへ。スタジアムへの道すがらにも応援幟があったり、ユニフォームを着た子供たちがいたり。幸せな光景。
なんでこのスタジアムに来てみたかったかというと、理由はただ一つ。2009年のJ2参戦初年度の開幕戦でいきなり10,000人を集客したその秘密が知りたかったから。

公式記録 2009Jリーグ ディビジョン2 第1節第2日 ファジアーノ岡山vsヴァンフォーレ甲府(Jリーグオフィシャル)

正直な話、J2では観客を集めることに四苦八苦しているクラブが多いのが事実。それは立地だったりクラブのプロモーション不足だったりいろいろ理由はあるのだろうけど、そんな中で岡山の安定振りは際立っています。

実はこの友人、そもそもはサッカーに全く興味がありませんでした。むしろ「チャラくて嫌い。野球の方が断然好き」だったらしく。それが何故にファジアーノの応援をするようになったのか。

彼曰く、それは岡山県の立地に関係しているそうです。
岡山は東に兵庫県、西に広島県と接しています。Jリーグで言えばヴィッセル神戸とサンフレッチェ広島。プロ野球で言えば阪神タイガースと広島カープ。それぞれ日本におけるメジャープロスポーツのクラブを抱えています。しかし岡山にはありません。岡山県の人は仕方が無いので隣県のクラブ、球団を応援。時々、倉敷市のマスカットスタジアムで行われるプロ野球の試合に足を運んで楽しんではいましたが、心の底から応援できる球団というものは存在していませんでした。

そこに、地域リーグから這い上がってついにJリーグまで辿り着いたファジアーノ岡山の誕生。よく「地域の誇り」と言うけれど、本当に「岡山県の誇り」と言える「地元のプロクラブ」が誕生したのです。プロスポーツ応援に飢えていた人たちが飛びつかないはずが無い、という。

私たちが訪れたこの日も7,150人を集客。京都から岡山は新幹線ですぐだということで結構なアウェイ動員でしたが、それを差し引いても立派な数字。川崎は3,000人がやっとだった時代があったことを考えると、この岡山の奮闘振りは目を見張るものがあります。

スタジアムに到着すると、そこには子供たちがたくさん来ていることにすぐ気が付きました。川崎の取ってる戦略もそうだけど、子供はとても大事。確かに子供の入場料は安いので収益にはなかなか結びつきません。それに今、スタジアムに来ている子供たち全員が大人になっても引き続き応援してくれるかというと、そんな訳も無い。でも彼ら彼女らの中の何割かでも戻って来てくれれば成功ではないかと。学生や社会人になってから自分でお金を払って、さらには友人、彼氏彼女、家族を連れてスタジアムに来てくれればまた新たな連鎖が生まれます。「今」の収益も大事だけど、クラブを存続させるためには「未来」に対する投資も怠ってはいけないと思います。その点、ファジアーノの戦略は的を射ているなぁと感じました。さすがに社長が東大卒、ゴールドマンサックス出身だけあって、考え尽くされたマーケティングが行われているようです。

スタジアムに入り取った席はGATE10と呼ばれる、いわゆるコアゾーン - 川崎で言えばGゾーン - のすぐ横。そんな場所にも子供たちがたくさん。一般に思われている「コアゾーン=怖そう」とは真逆の風景が広がっていました。これだけで応援ゾーンの雰囲気が良いと分かります。暴力的な(口汚かったりブーイングばっかりしている)ところに子供を連れては行きたくないですからね。この文化は絶対に壊して欲しくないと思いました。


試合の方はと言うと、前半10分くらいで失点したものの、前半修了間際に追いついて、後半終了間際にCKから得点しての逆転勝ちという、「あれ?昨日のリプレイ?」なんて思ってしまうような劇的な試合。正直、京都の出来がいまいちだったというのもあるけれど、岡山の選手たちは良く走って良く守っていたので順当な結果ではないかと思います。


地方クラブは本当に経営が大変だと思うけど、岡山には頑張ってもらいたいです。来年、広島遠征や神戸遠征と日程的な都合がつけば、またカンスタに行きたいと思います。
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