オフサイド検証

昨日のロスタイム突入間際のアレがオフサイドだったかどうかいろいろ議論があるようなので、個人的に検証してみました。別にこれをしたからと言ってJリーグに突撃するとかそういうつもりはサラサラありません。ただ、何がオフサイドだったのかを知りたかっただけです。

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まず、昨日のあの場面について。

ゲーム記録・速報 - 2011/J1リーグ 第18節 vs.鹿島アントラーズ(川崎フロンターレオフィシャル)
89分、フロンターレの決定機。相手陣内で中村がボールを奪い、スルーパスを受けた小林が右サイドからシュート。GKがセーブしたこぼれ球を稲本がヘッドで合わせるがポストに当たって混戦となり、このボールを矢島が押し込みゴールネットを揺らすが、このプレーは協議の結果、オフサイドの判定となる。


マッチレビュー J1リーグ 第18節 (鹿島アントラーズオフィシャル)
90分には中盤でボールを失い、そのままゴールを決められるがこれは幸運にも矢島がオフサイドポジションにいて、同点とはならなかった。


と言うことで、矢島のオフサイドと言うことは一致しています。審判団が判定についてコメントを出すことはしないので、おそらく審判アセッサーあたりからリリースがあったものと思われます。


では、肝心の「オフサイド」とはどういう反則なのでしょうか。競技規則には以下のように書かれています。

サッカー競技規則

オフサイドポジション
オフサイドポジションにいること自体は、反則ではない。
競技者は、次の場合オフサイドポジションにいることになる。
●競技者がボールおよび後方から2人目の相手競技者より相手競技者のゴールラインに近い。

競技者は、次の場合オフサイドポジションにいないことになる。
●競技者がフィールドの味方半分内にいる。または、
●競技者が後方から2人目の相手競技者と同じレベルにいる。または、
●競技者が最後方にいる2人の相手競技者と同じレベルにいる。

さらに、「2009年競技規則の改正について(09.06.19)」には以下のような記載が加えられました。

どのような理由があっても、主審の承認なくフィールドを離れた守備側競技者は、オフサイドかどうかの判断のため、プレーが次に停止されるまで、自分のゴールラインかタッチライン上にいるものとみなされる。意図的にフィールドを離れた競技者は、ボールが次にアウトオブプレーになったとき警告されなければならない。

<日本協会の解説>
プレーの一環ではあるが守備側競技者がゴールラインの外に出てしまい、フィールド内ではゴールキーパーがゴールラインから1人目の守備側競技者に位置し、その前にいた味方競技者が味方からのパスを受け、シュートし、ゴールが認められた事例があった。
フィールド内だけを見てみると、この攻撃側競技者よりゴールライン近くに2人の守備側競技者がいないが、オフサイドかどうかの判断はゴールラインの外に出てしまった競技者を含めて考える必要があるのでオフサイドではなく、この判定は正しいものであった。
この考え方を明確に示すと共に、オフサイドを判断する上、フィールドの外に出てしまった競技者をどのように考えるのか、“競技規則の解釈と審判員のためのガイドライン”に明記したものである。

オフサイドについての記述は、これ以後書き換えられていません。なのでこの規則が有効であると判断します。

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では、昨日の場面を振り返ります。私の動画でやろうと思ったのですが、遠いし粗いし観客の頭でよく見えなかったので、申し訳ありませんがNHK BS1で放送された「Jリーグタイム」からキャプチャさせていただきました。赤い線がオフサイドラインを示しています。


【場面1】小林にスルーパスが出る
ミルクホール日記-オフサイド検証01
当然のことながら、川崎の選手は全員オンサイドポジションにいます。

【場面2】小林がシュートを放つ
ミルクホール日記-オフサイド検証02
この場面においても、川崎の選手はオンサイドです。

シュートは曽ヶ端に弾かれ

【場面3】ルーズボールを稲本がヘディングシュートする
ミルクホール日記-オフサイド検証03
この場面、GKの曽ヶ端は飛び出していますので、オフサイドラインはゴールから2番目に近いところにいるフィールドプレーヤーの位置になります。よく見ると、小林がオフサイドポジションにいるように見えます。

稲本のシュートはポストに弾かれ

【場面4】小林がヘディングシュートする
ミルクホール日記-オフサイド検証04
直前の稲本がシュートを放った瞬間においてオフサイドポジションにいたように見える小林が戻って来てシュートをしています。つまりいわゆる「戻りオフサイド」状態に見えますが、副審の旗は上がりませんでしたので、オンサイドのプレーであると判断されたようです。

また、小林の先にいる矢島のポジションですが、おそらくここが一番混乱しているところだと思われます。上述した「2009年競技規則の改正について(09.06.19)」によると「どのような理由があっても、主審の承認なくフィールドを離れた守備側競技者は、オフサイドかどうかの判断のため、プレーが次に停止されるまで、自分のゴールラインかタッチライン上にいるものとみなされる。」とあります。このキャプチャを見るとプレーの流れでゴールの中にアントラーズの選手が一人入ってしまっていますが、この規則を当てはめるとこの選手はゴールライン上にいることになり、また先の場面同様に曽ヶ端が飛び出していますので、小林の目の前にいる選手がオフサイドラインの位置ということになります。これで行くと、矢島はオンサイドのポジションであることが分かります。

【場面5】矢島が押し込む
ミルクホール日記-オフサイド検証05
この場面ではオフサイドにいますが、小林のシュートの瞬間にはオンサイドでしたので問題は無いと判断します。


【個人的見解】
あくまでも個人的な見解ですが、競技規則に照らし合わせこの場面を振り返ってみると「矢島のオフサイド」は明らかな誤審ではないでしょうか。もしオフサイドという反則が適用されるのであれば、それは場面4の小林のシュート時ではないかと思います。ただ、あの場面において副審はオフサイドの旗を上げていませんでした。
主審はゴールの判断に迷って副審のところに確認に行きましたが、当の副審はゴールを宣言していました。ゴールを宣言していた副審のところに迷っていた主審が確認に行って、何故オフサイドに判定が覆ったのか、それが一番の問題であるとも思います。


私は競技としてのサッカーの経験はありませんし、審判資格を持っているわけでもありませんので、競技規則の誤解釈をしている可能性もあります。ご意見等ありましたら遠慮なくコメントをいただければと思います。


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