'90年頃のF1

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さっき、↓の記事を書くために'90年のレース結果をYahoo!SPORTSで見ていたんですけど。
懐かしいし、非常に個性豊かな時代だったなぁ、なんてことを思い出しました。

例えばチームだと。
常に金曜朝(予備予選)で店仕舞いのライフ。
このチームは独自にW型12気筒なんてエンジンを作ってました。
W型。ありえないでしょ(笑)
一応、売り文句は「12気筒の馬力で8気筒の全長」だったんですけど、
これがまた全く走らない(走れない)代物。
ドライバーにはブルーノ・ジャコメリという、一時はマクラーレンでも走っていた
そしてすでに引退していたドライバーを引っ張り出してきてました。

 #筆者注:
 #その昔にはH型16気筒なんてエンジンも走っていましたが。

それから、オニクス。
成績がどうこう以前に、オーナーが脱税かなんかしたで、この年の途中でチームが消滅。

コローニ。
日本製エンジンを積んでいました。それは「すばる」(富士重工)。
富士重工は自社のポリシーでしょうか、水平対向12気筒で頑張ってました。
重心は低くなって良かったみたいなんですけど、横幅を取るのが難点で、
シーズン途中で撤退してしまいました。

 (余談)
  ついこの間まで富士重工のエンジン屋さんと仕事をしていました。
  で、この頃の話をしたら、ちょっと苦笑いしていました(笑)

AGS。
なんか好きでした。真っ黒な車体で、見た目だけは格好よかったんです。
あと、ドライバーのG.タルキーニは「モナコGPでA.セナに次ぐ最高速をマーク」したこともある、はず。
Y.ダルマスの方だったかな?
でもチームは弱小だったので、なかなか決勝中継では見ることが出来ませんでした。

リジェ。フランスのチーム。
この年の日本GPで同じくフランスのチームであるラルースの鈴木亜久里が3位をゲット。
チームも一躍コンストラクターズ争いで10位以内に入りました。
これで黙っていなかったのは、リジェチームのオーナー、ギ・リジェ。
名前は1文字、「ギ」。
なんやかんやとラルースに難癖をつけ、親交のある政府筋の大物まで活用してラルースのポイントを剥奪。
自身のチームが10位以内に入るようにし、翌年のFOCA便代を浮かしたり、
 #ヨーロッパ外のレース時にマシンを輸送する飛行機。
 #FOCAは「Formula One Cnstructors Association」(F1製造者協会)の略。
 #10位以内だと輸送代が無料になる特権があった。
フランスGPの開催地をラルースのホームサーキットであったポールリカールから、
チームのファクトリーが近いマニ・クールに政治の力で移させたり。
この人、↑のような件で日本ではあまり人気が無かったと思われます。

で、ラルース。
'90年のレース結果には、そんなチームは存在していません。
鈴木亜久里の乗っているチームも「ローラ」となっています。
これはリジェが難癖をつけてこうなってしまったのです。
元は「ラルース」という名前でした。が。
F1には「チーム自身でシャシー(車体)を作ること」という決まりがあるのです。
じゃないと「コンストラクター」(製造者)なんてタイトルは有り得ないですもんね。
ところがラルースは、ローラというシャシー会社から車を買って走らせていたのです。
でもチーム名は「ラルース・ランボルギーニ」。
どこにもローラの名前がありません。
そこに対してギ・リジェが「おかしいじゃないか」と文句をつけてきて、
FIAが「チームのポイント剥奪」という厳しい処分を下しました。
お陰で翌年からチーム成績は右肩下がりで、数年後に消滅。
不運というか、悲運というか。

やべ、止まんなくなってきた。。。
エンジンとか、ドライバーとか、もっと書きたいことはあるんだけど、
それはまた後日にしましょう。
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