屋久島旅行と中学入試

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2016年の終わりに行った屋久島、種子島。


あれからもう1カ月以上も経っているだなんてアセアセ


年明けから始まった中学入試もひと段落。


今年も目にした様々な問題の中で、「屋久島」に再会して懐かしむ。


それは、女子御三家(桜蔭、女子学院、雙葉)の一つ、女子学院中の次の理科の問題(一部抜粋)。


◆屋久島は降水量が多く湿度が高く、豊かな自然が残されており、島全体の90%が森林で覆われている。

屋久島の大きな特徴は、小さな島の中で海岸線から宮之浦岳(みやのうらだけ)までの間に、標高によって異なるようすの森林をみることができることである。◆



そして、問われていたのは、
屋久島の場所によって、どのような種類の森林が見られるかといったことや、


現在進んでいる地球温暖化によって、将来、日本の森林のようすはどのように変化すると考えられるかといったことなど。



森林の種類として挙げられていたのは、以下の4種類。


亜熱帯多雨林、照葉樹林、夏緑樹林、針葉樹林


屋久島で実際に目にした、明るくて、やわらかさが感じられるあの森は、そういえば「照葉樹林」だったと改めて思うとなんだか新鮮。


名前が与えられると、感覚的で主観的だったものが、論理的で客観的なものに変化するから面白い。


ふと、以前話をお聞きした、上智大学教授、那須正裕先生の言葉が、よみがえる。


那須先生は、


「新しいことをゼロからやっているのではなくて、今まで暮らしの中で気づいたり考えたり工夫したりしてきたことを、概念化したり整理したり名前を与えたりすることによって、子どもが自由に他の場面で使えるようになる。それが小学校での学びなんです。」


とおっしゃっていた。


亜熱帯多雨林、照葉樹林、夏緑樹林、針葉樹林。


それぞれの名前は知らなくても、そして実際に森に足を運び入れたことがなくても、テレビや本、景色の中で「森」は目にしたことがあるはず。


でもその「森」は、もののけ姫の森トトロの森ムーミンの世界にある森など、描かれ方は実はさまざま。


そうした「森」が、その森を構成している木々の種類や特性などによって分類され、分けられたものが、先の4つの森林の種類。


確かにこうして分けられると、他の森との違いなどがよりとらえやすくなるものだなあと、改めて那須先生の言葉を思い返す。


ところで、今回の理科の問題では、「暖かさの指数」と森林の種類の関係を示した表や、様々な地域の平均気温を示した表なども示されていて、より客観的に、より論理的に考えられるような工夫もされていた。


だから、もちろん、森に対する個人的な「体験」はなくても、データを読み解けば答えは出せる。


ただきっと個人的な「体験」があれば、論理的に導かれた「将来の日本の森のようす」は、より質感と奥行きをもったものとして頭の中に描かれるんだろう。





最後に、





2016年終わりに行った屋久島旅行の滞在最終日に泊まったのは、屋久島空港から徒歩1分の「縄文の宿まんてん」。


案内されたのは、この不思議な外観の「スローハウス」。モンゴルのパオをイメージしているのだそう。


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この「まんてん」は、漢字で書くと「満点」……
ではなく「満天」キラキラ


屋久島の満天の星が似合う宿として付けられたのだそう。


また、今回ゆいいつ、ホテル以外の場所で夕食をとったのは、「よろん坂」というお食事どころ。


趣のあるたたずまいにひかれて立ち寄り、気さくで面白い女将さんとのおしゃべりを楽しんだ。
そして、長男が舌鼓を打ったのは、この「トビバーグ(トビウオハンバーグ)」。すご〜く美味しいと絶賛ルンルン



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この「よろん坂」のある周辺には、与論島からの移住者が多く、お店の前の坂はもともと「よろん坂」と呼ばれていたのだそう。


そんな、宿やお店の名前にまつわるエピソードを聞くと、もっといろんなことが知りたくなる。気になることが出てくるおねがい


知らなかったことを知るのも、知っていたことと知らなかったことが結びつくのも、知っていると思っていたことの知らなかった一面を知るのも面白い。


中学入試もまさにそんな面がある、と毎年思わされる。



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屋久島からの帰りの飛行機で見た富士山


高いビルがなかった昔は、日本各地から富士山を眺めることができたという。でも、まさか富士山を見下ろす乗り物が生まれるなんて、当時の人は思わなかっただろうなあ。


そんな今と昔に思いを馳せられた今回の旅。






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