耳鼻科の耳掃除

テーマ:

今日は、週に1回分院のほうで診療する日だ。

まだオープンして1か月、患者数も少ない。

耳鼻咽喉科も週に1回だけなので、継続治療は

なかなか難しい。単発で終わる治療。それが

耳掃除だ。


耳掃除ばかり、10人ぐらいやっていた。

患者に占める耳掃除率は50%ぐらいである。

他の耳鼻科で大暴れして、「うちではとれない。」

と断られたケースもあった。じっと静かにして

いないと、耳掃除はできないと断られることが

多いらしい。


赤ちゃんの場合、頭をおさえただけで大泣き

する場合も多い。こういう場合は、お母さんに

体を、看護師に頭をおさえてもらって、とにかく

とる。一瞬の頭の動くのが止まるのをまって、

スッととりさる。もちろん、静かにしている間に

とれればいいが、時間が長引けば、ぐずり

はじめる。速やかに、そしてあばれはじめたら、

抑えながら、とっていくしかない。


小学生の場合は、力が強くなってくるので、

おさえることは大変である。そんなときは、

気をそらすのがいい。耳掃除を嫌だと最初から

大泣きする小学生、いろいろと話をしている

うちに、自分の話に気をとられ、耳掃除を

されていることすら忘れてしまった。

こうして終わってしまえば、してやったり。

今日もそん風にうまくいったケースがあった。


どうしてもとれなければ、耳垢をとかす薬を

だして、再度きてもらう。一度痛がらせて

しまうと、以後面倒なので、最初から薬を

使う耳鼻科医も多い。しかし、自分の場合、

基本的にその日に終えたいと思っている。

再び受診するのは面倒だと思うので、一日で

終えようと最後までがんばってしまう。

20人に一人ぐらいしか、使わないかな。


暴れる子供を自宅で耳掃除をするのはとても

危険だ。そういう場合は、遠慮なく耳鼻科に

連れてきてもらいたい。


たかが耳垢、されど耳垢。奥が深い。



AD