ミルディス小児科耳鼻科院長のブログ

当院では、小児科と耳鼻咽喉科医師が連携し治療にあたっています。


テーマ:

耳の聞こえないふりをしている人を見抜くためには、

いくつかの方法がある。こんなことを書くと、逆に

悪用してくる人がいるかもしれない。そういう理由で

書くのをためらっていたのだが。


まず、普通の聴力検査を何回か行うことである。

その人の難聴に変化がなければ、何度やっても

同じ数字になるはずなのである。それがぶれる

ようだとかなり怪しい。しかし、高齢者の場合、

やるたびに数字がずれる人もいるので、なかなか

評価は難しい。もっとも、まったく聞こえないと言われて

しまえば、数字のブレなど最初から起こりえない。


2つ目はABR(聴性脳幹反応)を測定することである。

音を聞かせて、脳波の反応をみているもので、自分の

判断でボタンを押すわけではないので、本人の意思とは

関係なく、検査ができる。ただ、ABRはかなり高周波数に

かたよった検査であり、実際に身体障害者の申請に

必要な領域とは周波数帯域が違ってくる。

聞こえないというウソを見抜くことはできても、

この数字を基に、診断書を書き上げることは無理である。


ABRの機器をもっているクリニックはほとんどないかも

しれない。検査機器がかんり高価であるため、

もっているところはたいてい大きな総合病院である。

ABRの機器をもつ病院は、小さな県であれば、

2~3カ所しかないかもしれない。


3つめは、アブミ骨筋反射を利用する方法がある。

大きな音がはいったとき、その巨大音により耳が

こわれないように、反射的に筋肉が収縮し、耳小骨の

動きを悪くするようなことが行われる。これにより、

大きな音が耳に入るのを防いでいるのだ。

この反射を、アブミ骨筋反射と呼ぶ。

音が聞こえたときに、この反射がおこる。ある程度

以上の難聴があると、この反射は起らなくなるのだ。

この検査は、ティンパノメトリー機器をもっていると、

その機械を利用して測定できることが多い。


3つめに、自記オージオメトリーを用いる方法もある。

連続音と断続音を用いて、検査をする方法である。

これも詐聴には、特有の結果がでる。

この検査をできるクリニックもけっこうあると思う。


その人の難聴を疑えば、さまざまな方法で確認は

できる。しかし、疑わなければ、見抜くことは不可能

なのだ。


聴力検査を担当するのは、臨床検査技師だったり、

言語聴覚士だったりする。検査を行う過程で、

なんとなくおかしいという印象を持つことも多い。

当院でも、何か問題がある場合には検査を担当

した看護師が、医師にアドバイスをしてくれる。

そういう情報も参考にして、聴覚障害が本当に

あるのかどうかを、じっくりと見極めるのである。







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