【徳川家康ガイドブック・名古屋城を攻略せよ!その23】
名古屋城にはかつて城主が日常生活を営む本丸御殿がありました。
『え? 城主って天守の最上階で寝泊りしていたんじゃないの?』
そう思われるかも知れませんが、違うんです。(;^_^A
そしてこの本丸御殿、築城直後はそうだったのですが、その後はまた変わってきます。
元和六年(1620)、将軍上洛時の御成専用とする事になり、以後藩主は二ノ丸に
居城する事になりました。 (現愛知県体育館があるとこ)
しかし、実際に本丸御殿を使った将軍は、二代・秀忠、三代・家光のみでした。
けれども使われなくとも将軍の【御成専用】となってしまったので、好き勝手にはできません。
その後はまったく使われず、尾張藩士により警備と手入れが行われるだけでした。
それでも【御成専用】とするだけあって、本丸御殿は当時の二条城本丸御殿に
匹敵するほどの豪華なものだったのです。
残念ながら建物はすべて第二次世界大戦で失われましたが、内部にあった障壁画の
一部は取り外され、隅櫓などに収められていたため焼失を免れました。
現在それらは重要文化財に指定され、再建天守に保存されています。
↑ そして現在本丸御殿の再建計画が実施されており、平成21年1月19日に
着工しました。 (=⌒▽⌒=)
なので名古屋城では再建途中の本丸御殿を見ることができるんです。
↑ ちゃんと見学コースもあります。
しかもこれらは無料。
出来上がる前に、再建途中の行程も見ておきたいですね。
↑ 再建予定はこんなカンジ。
2017年に完成予定です。
しかも完全に完成してから一般公開ではなく、御殿自体をブロック分けし、出来上がった
ブロックから順番に公開していくとのこと。
なので2017年まで、順番に見ていく事も可能なんですね。
工事スケジュールから見ると、こんな感じです。 ↓
この順番で見ることができます。
このやり方は歴史ファンには嬉しいですね。
↑ 再建工事もガラス越しに見ることができます。
建物の基礎部分ですね。
建ってからでは床下部分を見ることはできないので、これも貴重な写真になりますね。
いまから待ち遠しい本丸御殿。
総工費150億円ともいわれる大工事です。
三分の一である50億を寄付で賄うといわれていますが、残りは…税金?
名古屋市や国にそんなお金あるかどうか知りませんが、まあ、その辺は、市長や
大臣におまかせしましょう。
※続きを読む → 名古屋城に鹿がいた!!