山旅2016 - 百名山 秋の至仏山 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2016年、秋。

スケジュールが合わなかったり天気に恵まれなかったり、行きたくてなかなか来られなかった尾瀬。シーズンが終わってしまう前に、思い切ってソロで行ってしまうことにしました。

 

新宿のバスターミナルから尾瀬までは、約 4時間半。


10月の尾瀬はちょうど紅葉のシーズンで、黄金色の草黄葉の中をあるいた尾瀬ヶ原散策はとても贅沢な時間でした。日が陰るとすこし肌寒いけど、太陽の暖かさを実感しながら歩く道は、気持ちがよかったな。

 

 

山小屋に一泊した翌日は、日本百名山の一座、至仏山に登ってきます。

 

地図上の赤い線が今日のルート。

 

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朝は 5時半に起床して、6時からの朝食を食べてから出発します。

 


普段、朝食をあまり食べないので、こんな早くからたくさん食べるのは、正直、少ししんどい。

 

だけど山小屋のごはんは 「残さないのが基本」 なので、少し無理をしつつ食べきります。

 

今日のわたしが無事に山を歩くためのエネルギーになってくれ、鮭よ!


食事のあと身支度をして、7時になる前にロッジを出発。

地面は霜が降りて真っ白になっていました。寒い!

 

 

 

 

山の鼻から、至仏山への登山口へ。

 

今朝は、長そでのベースレイヤーにTシャツを重ね、その上にフリースを来て、上からウィンドブレーカーを着て出てきました。(歩き始めたらすぐに暑くなって、フリースとウィンドブレーカーは途中で順番に脱ぎましたが)。


山の鼻側のルートは、登り専用。

鳩待峠から登っても、こちら側に抜けることはできません。

 

 

  

 

霜の降りた野原をつっきって、山に向かいます。

 

 


霜が溶けるせいなのか、数日前の雨がまだ抜けないのか、山の鼻からのコースは水が多く、階段がまるまる水没しているような箇所も。

 

 

もともと、滑りやすい蛇紋岩でできている至仏山。その蛇紋岩の岩場が濡れているわけなので、予想以上に滑ります。2か所ほどあった鎖場も緊張しました。そのせいか、今回ののぼりは普段より疲れた気がする。

 

 


鳩待峠より標高の低い山の鼻からのコースは、鳩待峠からに比べると急登だし。一方通行になっているのはそのせいもあるのかなぁ?

 

 

そんなわけで、登りは少ししんどかったけど、振り返って見渡す尾瀬ヶ原の絶景に励まされて頂上まで登ってきました。コースタイム 3時間のところ、2時間半で到着!

 

 


昨日に続いて天気に恵まれた今日、山頂からは富士山が見えていたそうです。

でも、風が強くて寒かったので、わたしは山頂には 2分もいなかったと思います。


ここからはしばらく稜線歩き!広大な景観に感動です。

 

 

 


このあたりからは、鳩待峠から登ってきた登山客と頻繁にすれ違うように。

やはり鳩待峠から登ってくる人も多いんですねー!


稜線歩きは、小至仏山の山頂まで続きました。

 

 

 


ここを過ぎると、あとはゆるやかな下りがずっと続きます。

 

群馬には百名山をはじめとして名山が多いですが、至仏山からも日光白根山、男体山、武尊山、谷川岳、赤城山などが見えていました。山のかたちと見える場所で山を特定できるようになった自分に驚いたり。

 

遠くに見え隠れする、尾瀬ヶ原と、燧ケ岳。

 

 

 


草黄葉と、赤く色づいた山の色合いがすごく綺麗でした。今年は夏に雨が多かったせいで各地の紅葉があまりきれいではないらしいのですが(赤がきれいに色づかないらしい)、それでもやっぱり温かみのある色合いは素敵だった。


蛇紋岩でできている至仏山は普通の山よりも森林限界が低いそうなので、山の上の方では紅葉が見られません。下山し、標高が低くなると、木が増えて、美しい紅葉もチラホラと混ざり始めます。

 

 


登山開始から 4時間半、11時半には鳩待峠に到着しました!

一泊ののち、昨日のスタート地点に戻ってきたわけです。


鳩待峠では、名物の花豆ソフトを!ほどよい甘さでとても美味しい。

登山とソフトクリームは、なぜだかセットだなぁ。

 

 

 

11.50 のシャトルバスで鳩待峠を出発し、尾瀬戸倉へ移動。

バス停前の 「ぷらっと館」 の日帰り温泉で入浴です。硫黄の香りのお湯につかって、足をマッサージ。疲れが和らぐ、ほっとする瞬間。登山と温泉も、セットだなぁ~。

 


 

温泉のあとは、ランチ用に持ってきたパンを食べながら、缶ビール。そこで知り合った山の先輩(女性)と仲良くなって、山の話をしたり、お菓子をごちそうになったりしながらバスを待ちました。

 

そして、14時半発のバスに乗車し、うとうとしたりしながら、新宿へ。

スイスイだった行きと違って、帰りは渋滞に巻き込まれて到着も遅れました。でも隣の席がたまたま空いていたこともあり、本を読んだり、眠ってしまったり、ゆったりと過ごせたのはとてもよかった。登山ってまさに小旅行。

 

そんなわけで、尾瀬、至仏山一泊のんびりソロハイク、とても良い山旅になりました。

 

夜行で到着して早朝から燧ケ岳に登り、尾瀬ヶ原で宿泊して翌日至仏山、なんていうスケジュールだって可能ではあるのですが、今回は無理せずゆったり午後着にして正解だったかも。それでも十分満喫できました。

 

来年、尾瀬沼から燧ケ岳を歩きたいなと思います!