2009年 2月 23日。 クラコフ旧市街を後にして、ヴィエリチカ岩塩坑へ。
ヴィエリチカは世界遺産にも登録されている岩塩坑で、内部には塩でできた聖堂や彫刻、地底湖なんかもあるんだとか。
昨年訪ねたスロヴェニアの洞窟を思い出す感じ。 ヴィエリチカ岩塩坑
クラコフから行ける世界遺産ということではアウシュビッツももちろん考えたのですが、冬の一人旅で落ち込んでしまいそうな場所は避けたくて、今回はヴィエリチカに。 ガイドツアーでしか内部に入れないので、事前に英語ツアーのスケジュールを調べてあります。
バスでも行けるようですが、乗り場を探すのも大変だったので、今回は一番簡単な手段、鉄道で向かうことにして、クラコフ駅に向かいました。
ずっと気になっていたプレッツェルを、駅の売店 で購入。 いろいろ種類があったので、セサミのものをチョイス。
くるくるとビニール袋にくるんでくれました。 味は、ほんのちょっと固めの、素朴な甘みのあるパン、という感じ。 思っていたほどは固くないです。
クラコフからは、列車で 30分ほど。プラットフォームで待っていてくれたのは、「一両編成」 のかわいらしい列車です。
岩塩坑は終点ですが、なぜか途中駅でバスに乗り換えさせられました。なんで?雪だから?それとも、これが普通なの? しかも、すんごい古いバスなんですよね。 座って、バスの表示 (走行中は席を立たないでください、とかそういうの) をぼーっと見ていたら、理解できている自分に気づいてビックリ。よく見たら、ドイツ語なんです。そうか、ドイツの払い下げのバスなんですね。だからこんなに古いんだ。
コーヒーテーブルにも塩がたくさん飾ってあります。 売店には塩のお土産が (当然) あふれていて、来てはみたものの 「塩ねぇ」 と思っていたのが、ちょっとワクワクしてきました。 いよいよ、英語ツアーの時間。 なぜかアメリカ人のバスツアーの客と重なってしまったらしく、周りはアメリカ人ばっかし。 まずは、地下 70メートルまで、木製の階段で下ります。 地下では、木組みの壁のある通路を進んで・・・なんだか、アトラクション感覚。
ガイドさんは、けっこうトークで笑わせる感じの、チャキっとしたカッコイイ女性。
進んでいくと、壁の木組みもなくなって、周り一面、すべて岩塩になってきました。天井も、床も、壁も、全部、ツルツルした塩です。 左は、塩にまつわるポーランドの伝説のワンシーン。塩でできています。
こちらは地底湖。まっくらで結構怖い。 塩分濃度高そうですね。落ちてもきっと、浮くんじゃないかな (笑)。
塩でできた聖堂があるのです!壁も、床も、天井も、彫刻も、祭壇も、ぜーんぶ塩の、大聖堂。
すっごくよくできてる。これが塩だなんて信じられない。 床のタイルは、タイルっぽくみせるために、溝をほっているだけなんです。
かなり歩いたのでヘトヘトに疲れちゃったけど、まあ、面白かったです、ヴィエリチカ。 帰りは、閉山するまで実際に使われていた 「チンチンチン!」 と轟音の鳴るエレベーターで、ギューン!と、あっという間に地上に出ることができました。
ラクチン、カンタン、と思っていたのが大間違いで、マイクロバスが着いた場所が、駅や旧市街からずいぶん離れたところで、そこから (さらに) かなり歩かされました。 岩塩坑でも相当歩いているし、もう、倒れそうなくらい、クッタクタ。 食事は、適当にカフェでサンドイッチを食べて済ませてしまいました。
さあ、でも、今日は夜行列車に乗って、スロヴァキアに向かうんです!
この旅最初の夜行列車は、クシェット利用。 コンパートメントをシェアしたのは、アルゼンチンのカッコイイ男の子2人組でした。 ブラスチラヴァ到着は明日の早朝、5時40分。 3人とも、乗りこんだらすぐに眠り込んでしまいました・・・
クラコフ Krakow 22.15 - 5.40 Brastilava ブラスチラヴァ (7.5h)
「20世紀の幽霊たち」 ジョー・ヒル 小学館文庫
ヴィエチリカ行き列車運賃 2.5 PLN (クラコフ駅) クラコフ行きマイクロバス運賃 2.5 PLN (バス内) ヴィエリチカ岩塩坑 入場料 64 PLN (ヴィエリチカ岩塩坑) カプチーノ 7 PLN (岩塩坑のカフェ) プレッツェル 1.3 PLN (駅の売店) 夕食 12 PLN (クラコフのカフェ) ブラスチラヴァ行き夜行列車運賃 (寝台料金込) 279 PLN (クラコフ駅)
※ 1 PLN (ポーランド ズローチ) = 約 30 円
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