2nd 写真集「STAGE」の最終編集作業に追われるクリスマス・イブの夜、一通のメールを着信した。
「日本の若手写真家とそれに興味がある海外のギャラリストや評論家、出版社の方々をつなぐ目的で作られたカタログ、"NEW JAPAN PHOTO"にあなたの写真を掲載しませんか。」
といった内容のメール。
さらに、参加作品の中の一部が、ドバイのギャラリーで開催される冊子の出版を記念した出版記念展で展示される、とか。
ドバイ
出版記念展
海外ギャラリー展示
選ばれたのは私のファースト写真集「SWEET as...」の中のお気に入りの一枚。
[ Ski Down The Acient Snow ] Skier/Kazuya Furuse 2014
これまで専門誌や広告を通じて自分の作品を発表する機会はあったものの、世界でどのように評価されるのかはとても気になるところ。それに雪の降らない中東の国で展示される私の「雪」の写真。
世界レベルで開催されるアートショーや、そもそもドバイってどんな国??考えるだけで私の好奇心がムクムクと頭をもたげてくる
「面白そう!」
だいたい、行動の発端はこんな感じ。
自分の活動範囲だけではなかなか成し得ない、またとない機会だった。
即座に参加表明をした後、すぐさま開催国「ドバイ」について調べられるだけの情報を確認。
世界中のセレブが集まる超高級なイメージしか持ち合わせていなかったが、7つの国で成り立つアラブ首長国連邦の一つで、厳しい戒律を持つイスラム教下にありながら、早い段階から世界中の経済商業の中継国として国際化に力を入れている国らしく、人口の8割は外国人ということではかなり国際色豊かな文化が広がっているに違いない
それに、赤道に近い国にありながら、世界最大級の室内スキー場まであるなんて
これ以上、机上の空論は必要なかった。
「気になることは経験してみる」性分の私。
"アートショー”に召喚されたのは私の”作品”だったが、せっかくの機会だから、実際に行って見ることにした。
結論から言えば、この出来事が自分にとっての「Next Stage」への始まりになった。
ドバイでの旅の記録は、また次回。