三原朝彦 ~あさやんブログ~

衆議院議員で自由民主党福岡県第九選挙区支部長のブログです。



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 久方振りに小説を読みました。実は私の友人が作家星新一一族の友人だったそうで、その縁で以下2冊の本を薦められました。「人民は弱し 官吏は強し」、「明治・父・アメリカ」(星新一・新潮文庫)です。

 2冊とも作者の父親の人生に関するもので「人民・・・」は父親が興した製薬会社の誕生から終焉までの物語、「明治・・・」は父親の伝記、片田舎の少年が海外に雄飛し、苦学力行して学業を修め、堂々帰朝する迄の物語です。

 実は汗顔の至りですが、私はこれ迄星新一の文に接した事はありませんでした。と言うのも星と言えばSF作家と決めつけていて、私はその類に興味がなかったものですから。所が実際にこの2冊を読んで星のファンになりました。先づ私が好きなのはユーモア溢れる文体である所です。別に劇的な場面はなくても、日常的な事象中につい微笑んでしまうような表現が、ここそこにあり、読む側の心を和ませて呉れますからノンビリと横になって目を通すには最適の本でしょう。

 両冊とも自らの父親の生き様を話しています。本来肉親を書くとなると、なかなか上手く行きません。時には誇張もし、時にはへりくだり、と客観的な立場になり難いものでしょう。しかし私の印象では作者は父の実像に迫るべく大いに努力している状況が文から伝わって来ます。思うに作者その人が真面目に生きて来たそのものが映し出されている様です。

 それにしても主人公、星の父親の気宇壮大の気風と大きな夢を生来の楽観的精神で又、不屈の魂で実現して行くストーリーは読む側をワクワクさせます。しかし官僚の存在の良し悪しで市民が苦労する所は今も昔も変わりがない様ですね。

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