すべてに感謝するとは

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「すべてに感謝するとは」

今日も銀行マンが、ぼくに会いたいと訪ねてきます。

もう4回目

すでに待合せの時間は過ぎています。
世間では、遅刻といいますが、4回とも定時には来ません。

お忙しいのでしょう。

待ってる間は、作業が止まります。

でも、足指を打撲したので、ちょうど冷やす時間ができた。
銀行マンがくれた貴重な時間。

足は、ウエッジウッドの食器が落下してケガをしました。
英国は何を生みましたか
日本は幸せですか
電車が遅れるとイライラしますか
電車は誰が運転してますか
電鉄会社の対応は如何でしたか
その電車はどうやって動いてますか
線路を長く長くひくのに誰が区画整理をしましたか
区画整理された土地は誰のものですか
土地はどうやって維持してきましたか
交通や情報伝達の方法は早くなりましたか
余った時間で何をしますか

ぼくは、余った時間で足を冷やします。

ありがとう。

何かを得たいなら、物々交換で良いですか
モノが無ければ、体力でいいですか
体力が無ければ知恵でいいですか
知恵が無ければお金でいいですか

そうですか、お金が良いんですね。
でしたら、少しお待ちください。

オフクロは一生懸命生きています

身内の基準はありません
友人も身内です。

全ての人が、ぼくに時間をくれました。
銀行マンも、電車も、親も、友人も。
国も、行政も、会社も
まったく知らない音楽家までも

すべてに感謝するとは、そういうことかもしれません。

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歌声の作りかた

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うるしを塗る時、まず3時間くらい部屋を暖める。

漆の乾燥には湿度も必要なのでお茶も何杯も沸かす。
加湿器は昨年友人から頂いたものが役にたっている、真冬でも3時間で室内を真夏状態にできる。床暖房、加湿器、お茶、エアコン、全てフル稼働。カーテンに黄色い毛布もかける。



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漆専用のムロという大きな箱がアトリエに装備されているが、夏以外は、このムロの中で漆を乾燥させる。

ムロとは、風呂、室、など漢字も時代とともに変化した。ふろふき大根の、フロは、昔々、漆を扱う時、湯が冷めにくくするために、大根の煮汁を使用したところから、ふろふき大根と言う説もある。

簡単に言うと、漆は、湿度70%以上、温度25℃以上じゃないと乾かない。ヨーロッパには竹も漆も生息しない。

ムロを開けて、漆の表面乾燥を毎回確認する。

「くっそ!今日もダメだ!」

精神状態をもっともっと落ち着かなければ。

重々準備して、心を落ち着けて塗る。時間的には超絶早いが、漆塗りの工程の中で一番時間がかかるのは、表面の研磨だ。実は塗るより削る時間が何百倍もかかるので、数時間は集中しなければいけない。

失敗といわれるクモリの原因も、シワが入る原因も知っている。1mmの百分の一の薄さ10ミクロンの塗膜で、ムラなく塗るのも知っている。逆に古代芸術に無いであろうこのシワやクモリを利用する手法も発見したりもした。

それでも、なぜ、なぜ、漆は、俺の言うことを聞かない?


古代に無かったモノが現代にあるなら、漆も進化する。
あらゆるものを混合させ、あらゆるものに塗る。

鋼鉄と同じ硬さに仕上がる塗装膜面、自然界でコイツは、自己防衛の為に自分の幹(みき)表面のから樹液を出し、強烈な殺菌、硬度、浄化作用を繰返し、自分自身を守る。それが漆の木だ。

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やっと、気づいた。
5年やって、やっと気づいた。

クソッ!そうだったのか!

精神、室内、道具、季節、回数、互換性
それだけでは無い。

「おまえ、生きていた頃、そうだったのか!」

漆の素性だけでなく、塗る対象物の心も読まなければいけない。塗る対象物は自然界の木や皮や草木だけでは無く、マンメイド、つまり現代人が作り出したモノもある。

つまり、地球が生んでない、人が生んだもの。

たかが、楽器ひとつ、たかが、漆。

哺乳類は遺伝子の継続で生れたのでは無く古代生物学で知られているが、陸上で暮らしていた両生類に突然変異ウィルスが混入し、それに感染した生き物がさらに突然変異を起こし、次世代に哺乳類となった。

風邪はひかないと思っていたのに、風邪をひいてしまった俺は、突然変異になったかもしれない。発想と空想はどこにでもあり、就寝後の夢はまるで映画を1本見ているくらい複雑で詳細だ。誰にでもあると思う。

安全で健康に生きてこそ楽しいと、錯覚しているかもしれない。悩んでこそ人間の本質かもしれない。太陽は東から昇らない。突然、あなたを射す。梅の花が教えてくれる。

一杯の缶コーヒーが教えてくれる。
コーヒーは自分では飲まない。人にいれてあげるもの。
逆に人にもらったコーヒー、チョコ、材料、ゴミ、全てに愛に近いものを発見する。誰にでもあると思う。

ご一読ありがとうございました。

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コンセプトというもには、実はカタチに出ない。
だから、見たり、聞いたりしても、すぐには伝わらないかもしれない。

コンセプトは「考え」であって、人間が想像するもので、人によっても違う。


(写真は真冬に刈り入れるカロライナジャスミンのツタです。これで、あらゆるモノを作ります)

ぼくは、ここ20年間くらいでCDは絶対買わないという方針でやってきたが、自分の法則に違反して、3枚くらい買ってしまったことがある。

なぜCDを買ったか。
そこには、ぼくが考えている「真実はどこにも無い」という法則にピッタリはまっていることがあったからだ。

最近購入したCDの歌詞の一部を抜粋します。

「言葉より早いもの」

ぼくの解釈ですが、この歌詞が意味するものは、

それは、表現。
それは、それ、そのもの。
時間軸ではないスピード感。
真実はどこにも無い。そのもの。

「ダイナマイトにも心はある」

この歌詞もシンプルだが、深い、深すぎる。
それは、真実はどこにも無いからだ。

モノはしゃべらない、
音楽も実はしゃべらない、
歌詞や、訳詞も、じつはしゃべらない。

だって、見たり、聞いたりする人が
想像するものだからね。

人間は、勝手に、想像する生きものです。

2016,2/2
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