2010-10-25 00:18:46

月の砂漠(アラブ料理)

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その店の入り口は、池袋の裏路地にある怪しい雑居ビルの2Fにある。お世辞にも入りやすいとは言えないが、勇気を振り絞って階段を登ってみよう。店に入ると、アラブ音楽が聞こえ、砂漠のテントを思わせる天井に、チャイハネ式のテーブル、様々なアラブの装飾にあふれた、アラブの世界が広がっている。それがレストラン「月の砂漠」だ。

お店のオーナーは、ヨルダンで写真やアートの専門家だったアルコロン•ハレッドさん。10年前来日し、JICAやコンピューターグラフィックスの仕事などを経て、この2009年12月に日本人の奥さんと一緒にアラブ料理のレストランを開いた。しかし、なぜそんな経歴の持ち主がレストランを?

実は、アルコロンさん、日本食があまり食べられないことからアラブ料理を自分のために作っていた。故郷ヨルダンにいる母親から様々な料理の作り方を聞いては、アラブ料理の研究をし続けたのだ。何年も料理を作るうちに味は確固たるものに変わり、そんな料理を友人に振る舞うようになると、「なぜレストランを開かない?」と言われるように。やがて、ワールドフェスタ横浜などでお店を出店し好評を得、レストラン「月の砂漠」誕生に至った。

だから、お店に出てくる料理は、主に故郷ヨルダン地方で食べる家庭料理。レストランなどでは、馴染みの薄い珍しい料理がメニューにならぶ。中でもマンサフというアラブの代表的な羊の炊き込みご飯で、このお店では、「ヨルダンのマンサフ」と名付けられ、故郷ヨルダンの味を再現している。これは、パレスチナなどのマンサフと違いヨルダンの砂漠で採れるハーブを使うからだそうだ。アルコロンさんのこだわりを感じる一品。

しかし、お店の料理は、ヨルダン料理というわけではなくアラブ料理だという。アルコロンさん曰く、料理でもアートでもアラブの文化は一つだからだ。店内のこだわりに満ちたアラブの装飾の数々は、料理に限らずアラブ文化を日本の人たちに伝えたいからだ。

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              子羊の丸焼きとそれを運ぶ店長アルコロンさん

そんな「月の砂漠」で、私の一押し(多分お店も)で、これぞアラブの文化!アラブの料理!というのが「子羊の丸焼き一頭コース」!これは、味付けした羊をまるごと砂漠に埋めて、チャコールで焼くという料理だ。さすがにお店では、オーブンを使うが、前日からスパイスなどにつけて寝かし、3時間以上の手間ひまをかけて作る。料金は8人で38,000円。8人以上の場合は1人ごとに4000円プラスとなる。羊を食べるならこれだ!という絶品料理。臭みのない、とろけるような羊肉(ラム)は、肉料理で最も美味しい料理なのではと思わせてくれる。

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                   アラブの定番料理の数々

コースは、羊だけでなく、アラブの定番料理「フムス」や「ファラフェル」などの前菜やご飯もついてくるので、まず8人で食べきれない。食後に水パイプでいっぷくしたら、気分は砂漠の真ん中で行われるアラブの晩餐会!そんな本格的なアラブの文化をのぞきに池袋の裏路地へやって来てみてはいかが?

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「月の砂漠」の店長アルコロンさん

月の砂漠
東京都豊島区西池袋1-26-5東山ビル2F
TEL:03-3980-7057
http://www.tsukinosabaku.com/
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2010-08-14 11:37:55

Brasserie DJERBA(チュニジア料理)

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都営三田線志村坂上駅(東京都板橋区)から徒歩3分というところに、本格的なチュニジア北西部クリブ地方の料理を出すお店がある。いつも明るい日本人女性店主アイサウイ明子さんが切り盛りするBrasserie DJERBA(ブラッサリージェルバ)だ。私自身が板橋区に住んでいるので、よくランチにお世話になっているお店。お店は、2009年1月にオープン。店主のアイサウイさんは、チュニジア人の夫と結婚、地元板橋区にお店を開いた。日本人でありながらチュニジア料理の腕は一流なのだが、実際に料理を作るのは、夫のご親族にあたる2人の女性料理人。店主のアイサウイさんの役割は、料理の味を確認する、いわばお店の総監督である。



お店のコンセプトは、気軽に食べられる伝統的な本格的チュニジア料理。そんなお店を日本で開くなら、やはり本場の料理人をということで、料理人2人を1年かけて口説き落とし日本に連れてきたという。この2人、地元チュニジアでは、結婚式などのケータリング料理を作る人気の料理人だそうだ。
お店では、料理に添加物や保存料などを一切使わず、野菜なども季節のものだけを使う。当然、料理は、やさしく自然な味で、味付けもきめ細やか。中東の料理というよりは、素材を生かしたスペイン料理やイタリア料理に近い気がする。実際、お店には、日本人以外だと中東アラブ系のお客よりヨーロッパ系のお客の方が良く訪れるとのこと。


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私個人の感想を言わせてもらえば、どれも文句なしのお料理ばかり!定番のクスクスを始め、季節の野菜を生かした数々の野菜料理、蒸し焼き料理、羊のソーセージなど、ヴァラエティー豊かだ。季節や素材の仕入れ具合によって変わる様々なメニューも魅力的。(現在、個人的に一番好きなのは、羊のすね肉を蒸し焼きにした「羊のムスリ」!特別メニューなので、メニューにあるときは、是非食べに行くべし!)


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クスクス(ディナー/1100円~1400円)の種類は、野菜、羊、チキン、魚の4種類。魚のクスクスは、魚一匹がまるまる乗った珍しいもの。クスクスにつけるハリッサ(チュニジアの辛い調味料)もお店のオリジナルである。一人だとこれ一品でお腹いっぱいになるので、気軽に一人でランチ(800円~1050円)にやって来ても満足できる。サラダの中で私が好きなのは、「サラダ・ムシュイヤ」。ペースト状の茄子の料理で、中東定番のババガヌッシュ(同じく茄子のペースト)と違い、こちらは、もっと新鮮であっさりした味付け。


Bak_2

お店には、常に数種類のチュニジアならではのスイーツがある。お客さんの中には、これだけを買いに来る人もいるとか。中でも、中東全域で定番のアーモンドなどを使ったパイ状のお菓子バクラバは、素晴らしい。それもそのはず。このお店では、そのアーモンドの皮を剥いて乾燥、粉砕するところから作るので、最低でも2日間手間暇かけて作るのだという。


とにかく、どの料理も丁寧に作られていて、お店の女性3人の暖かさを感じる。気軽に本格派チュニジア料理を食べられるお店として、これからも地元板橋でがんばって欲しい!


Brasserie DJERBA(チュニジア料理)
東京都板橋区小豆沢2-15-3 志村SYマンション104
Tel. 03-6786-6187 月曜定休
http://brasseriedjerba.com/
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2010-07-25 00:13:01

「KIMET」(エジプト料理/雑貨店)

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Kimet


筑波エクスプレス浅草駅から浅草寺へ歩いていくと、下町風情の商店街の中にツタンカーメン像の看板をかかげた異彩を放つ小さなお店を見つけることが出来る。エジプトの定番ファストフード「コシャリ」を提供するお店「KIMET(キメト)」だ。

コシャリとは、ライス、マカロニ、各種豆類、たまねぎ、などを混ぜあわせ、トマトソースなどをかけて食べるエジプトの大衆食。日本の牛丼やラーメンのようなものにあたる。お店のメニューを見るとコシャリ(500円)ターメイヤ(そら豆のコロッケ/500円)ハイビスカスティー(150円)。まさに、エジプト屋台の値段そのままのような価格!この値段で、お店をやっていけるのか心配になる。


Koshup_copy_3           左がコシャリ(500円)、右がターメイヤ(500円)


お店を始めたのは、モーメン・バドルさん。エジプトで日本の某有名長寿番組などに10年近くコーディネーター/翻訳などに携わり、2年前に日本に移り住む。TVなどの本業のかたわら、日本でコシャリのお店を作りたいと2010年4月にお店をオープンした。コシャリを知ってもらいたい気持ちの方が大きいらしく、値段もギリギリでやっているとのこと。


しかし、なぜ浅草の観光地のど真ん中にコシャリのお店を?


それは、浅草がカイロのハーンハリーリ市場そっくりだからだという。ハーンハリーリ市場には、大きなモスクがあり土産物店が並び、コシャリの屋台や水パイプのカフェなどがある場所だそうだ。浅草には、モスクの代わりに浅草寺、お土産店もたくさんあるが、コシャリや水パイプのお店は無い。なるほど!(笑)


Koshaben           ちなみに、コシャリは、お弁当として持ち帰りも可能!


将来的には、水パイプも提供するお店にしたいと、現在日本の水パイプ店を研究中。現在(2010年夏)モーメンさんは、夕方になると店の前の路上に水パイプを出し、お客さんを水パイプでもてなしてくれる。なかなか、日本で水パイプのカフェ気分を味わえるところは貴重だ。早く本格的に初めて欲しいところだ。


また、浅草という土地柄、道行く人が水パイプに興味をしめし、声をかけてくる。まるで、浅草のおいちゃんたちが、中東で日本人珍しさに集まってくるアラブ人達のように見えてくる。まさに、モーメンさんの言うハリール広場にいる気分!

私は、エジプトには行ったことがないので、コシャリの本当の味は分からないが、日本人にも普通に受け入れられる味で、飽きずに食べられて美味しい。浅草に行ったら気軽にコシャリを食べ、水パイプを吸ってのんびり過ごすという日々が、ここ最近続いている。


「KIMET」(エジプト料理/雑貨店)
東京都台東区浅草1丁目41-9
080-4369-9885


Momen             店内のエジプト土産をバックに店長のモーメンさん
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2010-06-29 01:05:39

「Green Grass」(パレスチナ/トルコ料理店)

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Green1
いつ行っても地元の住民たちが楽しそうにしているパレスチナ料理店。それが西川口駅から徒歩3分ほどのところにある「Green Grass」の印象。緑豊かなパレスチナ西岸の山々をイメージさせるこの店の名前は、店長のイヤッド•マンスールさんが十代の頃、エルサレムで働いていた現地のレストランからとったそうだ。

当初は、日本でもお馴染みのドネルケバブの屋台からスタート。しかし、東京でよく見かけるケバブ屋台よりも、味付けや野菜の使い方などにひとひねり加えていた。このイヤッドさんならではの屋台の味と、彼の人柄とで、たった1年で屋台からお店へ転身。日本人の知らないパレスチナをもっと知ってもらいたいと、お店になってからは、ケバブ以外にも現地ならではの料理をだすようになった。

Green2_2     左上/茄子と練りごまのペースト、右上/トルキシサラダ
      左下/ドネルケバブ、右下/キフタチオ


ケバブの他には、トルキシサラダ、茄子と練りごまのサラダなど、パレスチナの家庭料理ならではのメゼ(中東でポピュラーな前菜類)。また、シャクシューカ、キフタチオ、ムサカなど、日本では珍しいパレスチナ料理などがメニューに並ぶ。この3品は、ライスに盛りつけてあるので、かなり日本的だと私は思う。しかし、料理自体は、現地そのものだという。私自身、パレスチナでシャクシューカやムサカなどを何度か食べたことがあるが、一度もお米と一緒に食べたことはなかったが、こういう作り方もあるのだろうか?

このライスと一緒に出てくる三品は、1500円前後とちょっと高い気もするが、量が多いので数人で食べるのに丁度良いといった感じ。お店の営業時間は、17時半から深夜4時まで。飲み終わった後の締めの料理に丁度良いのかもしれない。パスタやカレーなどがメニューにあるのも、そんな西川口の常連さん達のためなのだろう。

現在イヤッドさんは、パレスチナに一時帰国中(2010年6月現在)。現在、店を切り盛りしているのは、弟のスドゥキさん(5年前に来日)。イヤッドさんが日本に帰って来たら、お店のメニューもパワーアップして2人で切り盛りするのだそうだ。

お店は、これからも西川口をベースにやっていくという。西川口は、最近風俗街が浄化され、町の雰囲気が変わりつつある。家族が多く住むようになってきたので、これからは、ランチも始めて家庭的なお店にしたいと弟のスドゥキさんは語る。イヤッドさんとスドゥキさんが西川口を愛しているように、お客さん達もまた、「Green Grass」を西川口になくてはならない存在のように感じているようだ。

Green3_2          2010年6月現在、店を切り盛りする店長の弟さん、スドゥキさん

Green Grass (グリーングラス)
埼玉県川口市西川口1-29-2
Tel. 048-257-3633
http://www.green-grass-net.com
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2010-06-06 23:09:17

【中東料理レシピ001】フムス

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P1010011



中東料理レシピ紹介の記念すべき第一回目はやっぱりこれ「フムス」!



簡単に言っちゃえば、「ひよこ豆とごまのペースト」でピタパンと合わせていただきます



アメリカや欧州ではベジタリアンフードとしても有名ですが、近年は日本の料理雑誌なんかでもよく紹介されるようになった人気、知名度共にNo.1の中東料理♪



P1010009_4



ひよこ豆は、 ガルバンゾーGarbanzo(スペイン) 、Chickpea(英)、 日本ではエジプト豆とも呼ばれている ひよこの口ばしのように先がちょっと突き出している見た目もかわいい豆なんです



(画像左は乾物ひよこ豆(トルコ産)、中央は水煮缶詰(イタリア産)、右は完成品のホンムスの缶詰(シリア産) ※楽をしたい方はどんどん右に流れていってください(笑)



【材料】



  1. 煮ひよこ豆:2カップ(約220g)※飾り用に数粒残しておく


  2. 煮汁:大さじ6(90ml)


  3. レモン汁:1個弱(30ml)


  4. おろしにんにく:一かけ


  5. オリーブオイル:大さじ1


  6. 練りゴマ:大さじ2


  7. クミン:小さじ1/2


  8. 塩、白コショウ:少々


  9. パプリカ:少々(飾り用)


【作り方】



① お米を研ぐ要領で乾物豆の汚れを落とし、6時間~12時間程度水に付けてた後に、豆が柔らかくまで煮込む ※圧力鍋を使用すると早いし光熱費が節約できます♪



乾物の状態の約2倍の量に膨らむ (水煮豆使用時は①は不要)



P1010002 ② 材料の1~8を入れて滑らかになるまでミキサーにかける



この時、豆の薄皮を剥くとより滑らかに仕上がりますが、薄皮を付けたままでもおいしく出来あがります! 手間が掛かりますが時間に余裕がある時はチャレンジしてみてください!



ここでの各材料の分量はお好みで調整可能(濃度は煮汁で調整)



P1010006_2 ③ お皿の中央にペーストを乗せたら、スプーンの背で中央から広げて、周辺が膨らむように盛り付けたら、パプリカ、豆、オリーブオイルで飾り付けして出来あがり!



画像左の飾り付けはフォークの先にパプリカを付けて押しあてれば簡単にできます♪



 



現地でも色々なお店や家庭でフムスをいただきましたが、見た目も味も本当に様々。



シンプル故の奥深さがある料理です 何度かチャレンジして、ご自身のベストレシピを見付けてもらえれば、より楽しくお料理してもらえると思います♪



記: 草野 了

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