2015年1月23日発売! 

ゼロからわかる「じまい」


ゼロからわかる「墓じまい」双葉社 吉川美津子


「遠方にあるお墓どうしよう」「継ぐ人がいない」といった悩みを抱える家族の墓じまい物語です。
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2016-05-27 13:56:06

タイでも高齢化が問題に

テーマ:お知らせ
微笑みの国いわれるタイで今、日本を上回るペースで少子高齢化が進んでいるようです。
国連統計(2015)によると、アジアの高齢化率は日本(25%)、韓国(13.1%)、シンガポール(11.7%)、タイ(10.7%)、中国(9.6%)と、現状ではまだまだ日本が群を抜いていますが、このペースで行くとタイも20年あまりで現在の日本と同じ状態になってしまうとか。

2015年11月26日の朝日新聞によると、高齢化率が7%から14%にあがるのに、フランスは100年以上かかったが、日本は24年、タイは23年(予想)だそう。

”日本は高齢化の前に先進国入りしたが、タイは「富む前に老い始めた」(マヒドン大学人口社会研究所のプラモート・プラサークン名誉教授)。
日本のような医療保険、年金、介護保険制度の整備は、財政的にも時間的に追いつかない。
公務員、会社員には貯蓄型の年金や社会保険の制度があるが、貧しい人々が多い農民や自営業、行商といった「インフォーマルセクター」には、高齢者給付金しかない。こんな事情はアジア国々に共通する。”


公的な支援が足りないとなれば、頼みの綱は非営利団体や民間業者となりますが、ここに寺院も一役買っているのがタイらしいです。

”首都バンコクの北隣、ノンタブリ県にあるスアンゲーオ寺は、一人きりになったお年寄りや、家族が世話できなくなった高齢者を受け入れている。全国5か所の施設に現在約100人。数は増え続けている。
ガンヤー・クンラットさん(67)は4か月前に東北部から来た。息子(45)は中学を出るとバンコクに働きに出て、やがて音信が途絶えた。「ここに来れば寂しくないと思った。昔は子が親の面倒をみた。私も子が支えてくれると思っていたが、今は田舎に仕事がありません」
高齢者たちは寺で有機肥料づくりなど簡単な作業をしながら日々を送る。”

日本では、国民の平均寿命が伸長を続け、4人に一人が65歳以上となる高齢社会となるなかで、高齢化に対する問題意識が定着してきました。
長期的な福祉計画のはじまりとなったのが、1989年の高齢者福祉推進十か年戦略(ゴールドプラン)だとすると、あれから18年経過しています。
タイも同様の政策を打ち出すまでにいたらなくても、高齢者保健福祉サービスの分野における基盤は早急に整備する必要性があるでしょう。

そんな中で、寺院が果たせる役割も考えられると思います

公民協働による推進に寺院が加わり、高齢者のみならず、児童、障がい者への対応、そのほか生活課題に地域全体で取り組んでいく仕組みの構築を目指すことが必要でしょう。

タイでも高齢化が話題に



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2016-04-03 14:37:31

クオリティー・オブ・デス(ダイイング)「QOD」 ~死の質~

テーマ:終活について
「クオリティー・オブ・デス」という言葉がじわじわと広がっています。
直訳すると「死の質」

「人生の質」を意味する「クオリティー・オブ・ライフ(QOL)」はすっかり浸透していますが、死の質も高めるという考え方が「QOD」だそう。
欧米では一時点の死(Death)ではなく、その過程や遺族ケアも含む(Dying)を使うことが多いそう。
私も「クオリティー・オブ・ダイイング」のほうがしっくりくるような気がします。

現在読売新聞ではQODの特集記事が連載されています。

2016年4月3日の記事は「家で看取る」がテーマ。

~一部抜粋~

「自宅で見られなくなってからでは、入れる施設が見つかりませんよ」
昨年7月、○○子さんに末期のがんが見つかった時、病院の医師は、ホスピスや介護施設を探すように促した。訪問診療をしていた医師も「家は大変だから・・・」と歯切れが悪かった。

自宅で最期を迎えるのは、それほど大変なのだろうか。
迷い始めた○○さんを支えたのは、訪問看護師や介護士の言葉だった。
「最期になれば、病院と自宅でできることに差はありません。自宅でも痛み止めが使えますし、呼吸を楽にする機器も持っていきます」「心を決めてくだされば、全力で支えますよ」

~抜粋終わり~


「全力で支えますよ」
この言葉、響きます。

私が時折携わっている重度訪問介護の現場では、肢体不自由者、胃ろうの方ばかり。
同居家族だけで見守っていくのはかなりの重労働で、ストレスを感じている人も少なくありません。
それをサポートするのが医療・介護事業者なのですが、そうはいっても、1社でサポートするのは難しく、先日入った方は、「訪問診療所」「訪問看護ステーション」「リハビリ事業者」「介護事業者2社」の5社体制で互いに連携しながらサポートしていました。

残念なことに、そこに葬送・供養関連業界は入っていません。

~一部抜粋~

「そうした時代に重要なのが、より良い逝き方を考えるQODという視点だ」と、袖井孝子・御茶の水女子大名誉教授は言う。1980年代からら欧米で使われはじめ、21世紀に入り研究が盛んに。望んだ「死に場所」や治療法が得られ、苦痛が少なく、人生の振り返りや遺言・墓などの準備をし、家族との時間があることが、QODを高めると指摘される。
医療チームとのコミュニケーションが十分にあることが、家族との満足度にもつながるという。

~抜粋終わり~


現在、「終活」というと、「人生の振り返りや遺言・墓などの準備をし」にあたる部分に特にスポットがあたっていますね。
「家族との時間をどう過ごすか」という視点から、終活を考えてみると、医療・介護にしても、人生の振り返り・遺言・墓にしても、また違った答えが出てくるかもしれません。


<メディア掲載情報>
終活ソナエ(産経新聞社) 2016年春号 発売中
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2016-03-22 17:43:40

アマゾンの「お坊さん便」ヒートアップ

テーマ:そのほか
昨年12月にサービス開始して以来、コンスタントに話題に上っている
アマゾンの「お坊さん便」(みんれび運営)

このサービスに関して、「貴方はどう思うか」と多くのメディアから意見を求められました。
一段落したと思っていた矢先、今月4日「全日本仏教会」が
「宗教行為を定額商品として販売することに疑問を感じる」
と販売中止を求める文書をアマゾンに提出しています。

「僧侶を手配します」というサービスは、今回始まったばかりのサービスではなく、
15年ほど前から存在していました。
ですから、正直この業界に従事している人にとっては、特に目新しさは感じていないのではないでしょうか。

考えてみれば、2009年にイオンが葬儀のサービスを開始した時の状況に似ていますね。
「明瞭会計」をうたったイオンは各メディアに取り上げられ、業界初のような形で紹介されることも少なくなかったように記憶しています。

しかし、90年代半ばから葬儀業界では明瞭会計を含めて、積極的に情報開示する業者が増え、不透明感を払しょくしようと努力してきた会社は数多くあります。
ところがどんなに業界内で叫んだところで、世間にはなかなか理解されず、葬儀業界といえば、「ぼったくり」「だまされた」などの言葉が常に踊っていたような気がします。

そういう意味ではイオンの影響力はすごいですね。


「お坊さん便」も「みんれび」のサービスに留まっていたら、ここまで注目されることはなかったでしょう。
アマゾンというプラットフォームに乗ったことで、多くの人の目に触れることになり、世間が、仏教会が動いたのだと思います。



そもそも15年ほど前からあった「僧侶派遣会社」ですが、当時の実情はそれこそ実態が見えない会社が多かったような気がします(すべてではありません)。
例えば
「私はすべての宗派のお経を覚えたので、何宗の依頼でも可」と自称僧侶を名乗る怪しい人が登録していたり、
また、派遣会社が手数料を30~70%も取っていたり・・・・・・。
かつてのそういった怪しい会社は、現在ではほとんど姿を消しています。


「宗教行為を定額商品として販売することに疑問を感じる」
という意見は的を得ています。
私おお布施は労働に対する対価ではないし、時給でいくらと換算できるものではないと思っています。
ただ、アマゾンを支持している人が多いのも事実。
むやみに反発するのではなく、どう共存していくべきか考えていくべき時が来たのかなと感じています。


実際、「お布施」って高いですよね。
通夜、葬儀・告別式で数十万って、普通に生活している人にとってはかなり厳しいと思うのです。
少なくとも、子どもの教育費やローン等で日々の生活が精一杯の我が家では、すぐに準備できる額ではありません。
業界20年、足を突っ込んでいる私でさえそう思うのです。

一般の人の多くは、お布施そのものを拒否しているのではありません。
「お気持ち」という名目の分厚い札束に拒否反応があるのです。


さて冒頭の質問
「あなたはこのサービスに関してどう思うか」
そう訪ねられたら、大抵はこう答えています。
「議論できるようになったことは進歩だと思う」
と。
良いとか悪いとかではなく、そもそもお布施とは何か、葬儀とは何か、法要とは何か・・・・・・を問い、死者の弔いや先祖供養などを考えるきっかけとなれば、次なる課題に向けて一歩前進できたのではないかと思うのです。



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2016-03-02 14:36:22

見守り・看取りの現場より

テーマ:そのほか
先日、重度訪問介護の現場で看取りを行いました。

お昼寝中、ベッドの側に付き添っている間は、少し呼吸が苦しそうな様子ではあったものの、大変落ち着いた表情で休んでいらっしゃいました。

お休みになってからちょうど1時間、いつものように起こそうと声をかけましたが呼吸のみで意識がなく、最期は駆けつけた医師、看護士、家族に囲まれて穏やかに看取られました。

毎週お会いする度に、状態が悪くなっていく姿を見て、私に何ができるのだろうかと自問自答していました。

文字盤を通しての会話に私が慣れてきたところで、これからもっとコミュニケーションをとっていきたいと考えていただけに大変残念です。

午前中の医師の往診時、数値は安定していましたが「苦しい」と目で訴えていました。
あの時に限界を感じていらっしゃったのかもしれません。

「お風呂に入ってもいい?」
と医師に聞いていたのが忘れらえません。


現在、自宅で亡くなる方や約20万人。病院で亡くなる方が90万人、介護施設等で亡くなる方が
4万人ほどと言われています。
今後、死亡者数が増え続ける2040年までの間、自宅で亡くなる方の数は今以上に増えていくことが予想されます。

「自宅で看取る」

簡単なようで、現代社会ではそう簡単にできるものでもありません。
医療、看護、介護、地域、家族、それぞれの連携があってはじめて成り立つのだと身をもって感じました。


残念ながら、現在は「福祉・介護」と「葬送・供養」は死をもって制度も業界も分断されています。

これらを線で、そして面で結び付くことができるよう橋渡しができると良いのですが・・・・。
それができない今の制度の中で、死を目の前にした家族に何もできない自分が腹立たしく、大きなジレンマを抱えました。

私は葬儀の現場で働いていましたから、死から始まる一連のお手伝いをすることは物理的には可能です。

しかしその日は介護従事者として現場に入っていまるので、「死」をもって私の役割は終了となり、目の前にいる家族をサポートすることは何もできなくなるのです。

ここから先は、数十分後に来る葬祭業者にバトンタッチ。
専門分野なのにお役に立てない、というもどかしさ・・・・・。

この隙間を埋める方法、きっと何かあるはずです。




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2016-02-18 13:24:15

虐待の発生要因に「職員のストレスや感情のコントロール」20.4%

テーマ:そのほか
ずいぶんと久しぶりのブログ更新となりました。

次回出版の本の執筆に追われていることや、合間を見て重度訪問介護の現場に入っているため、なかなかブログ画面を開くまでに至らない日々を送っています。

昨今のニュースより、

入所者3人が相次いで転落死した川崎市の有料老人ホームの痛ましい事件が、毎日のように報道されています。
現在容疑者の取り調べ中であり、憶測での発言はここでは控えますが、本日の東京新聞で気になる記事をみかけたのでご紹介します。

入所者三人が相次いで転落死する事件が起きた川崎市の有料老人ホーム「〇〇〇〇」では、経験の浅い介護職員が多くを占めている。殺人容疑で逮捕 された元職員〇〇容疑者も事件当時、介護経験約半年の「新人」。仕事でストレスを抱えていたとの趣旨の供述をしており、介護現場での人材育成や職員の 支援体制が、課題として浮かび上がる。

~省略~

こうした仕事に不慣れな職員が多い状況は、介護の現場に共通する。公益財団法人「介護労働安定センター」(東京都荒川区)の一四年度の介護労働実態調査によると、介護職員の勤続年数は五年未満が六割以上を占め、平均勤続年数は四・六年だった。

 また、厚生労働省の調査では、介護施設などでの虐待の発生要因のトップは「教育・知識・介護技術などの不足」で、二番目が「職員のストレスや感情コントロールの問題」だった。


「教育・知識・介護技術などの不足」の解消には、それなりの教育水準を上げれば良いということになりますが、現在行われている介護職員初任者研修でも130時間の研修が課せられているので、これ以上導入時のハードルを上げるのは難しいかと思います。

ならば、定期的な研修等で、知識・技術レベルを上げていくことが必要となるでしょうが、まだまだ発展途上で、各事業所ごとにばらつきがみられます。

「職員のストレスや感情のコントロールの問題」は、どう解決していったら良いでしょうか。

私も重度訪問介護の現場で、死から始まる葬送の現場とは違った意味で感情のコントロールが難しいと感じています。

身体をほんの少し触るだけで「痛い!」と不機嫌に訴える人もいます。
文字盤を通してでしか会話が成立せず、イライラを吐き出す人もいます。
死に向かうしかない自分に苛立ち、激しく感情をぶつける人もいます。

そういった人達にどう寄り添っていくべきなのか、正直まったくわかりません。

医療・福祉の教科書では、よく「共感的理解」という言葉が使われますが、まさに「共感」しようと思っていては、自分自身が押しつぶされてしまうでしょう。

川崎の事件を起こした職員をかばうつもりは全くありませんが、同じようなストレスを抱えた介護職員はたくさんいます。
いつどこで同類の事件が発生してもおかしくはない状況だと思います。
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