超人シェフ倶楽部
一流シェフ100人の調味料

ひと工夫、ふた工夫。

この本を見るまで知らなかったのだけれど、
”超人シェフ倶楽部” なるものがあるらしい。

メンバーはといえば、服部さんに道場さんに神田川さんに陳さん・・・・・・

と、TVなどでお馴染みの方たちがズラッと並んでいます。

その100人のシェフのなかから、9人の超人シェフが
調味料を使った料理レシピを公開しています。

たとえば、お刺身ひとつとったって、

超人シェフは、”フツーのお醤油とワサビ” なんてことはしません。

すったゴマに醤油とみりんを入れて、ペースト状になったものや

リンゴジュースと醤油とゼラチンで、”醤油のヌーべ” なんて、
ふわんとしたもの、

それに、大根おろしに卵黄と醤油を混ぜた ”黄身おろし”なんてのも。

ただじゃ食わせないぜ、という超人シェフたちの工夫が感じられます。

掲載された写真もこれまた良くて、どれもこれもおいしそう。

簡単にできそうなレシピも結構あるので、作ってみたくなります。
AD
安田 ひと絵
お茶から生まれたお茶レシピ

オ、オシャレすぎる・・・・・・

「お茶の葉」の創作レシピが57品と、

「言の葉」でおくるエッセイが、春夏秋冬に分かれて載っています。

なかをパラパラとめくっていくと、
その、あまりのオシャレっぷりに、

思わず窓から本を投げ捨てたくなります。

・・・って、コレ、褒め言葉です。

写真が本当に良くって、洗練されすぎていて、
「こんな本を出すのは一体、どこの出版社だ?」と思って見てみたら、

「幻冬舎」・・・・・・納得です。

でも、ひとつひとつ、じっくりレシピを見ていくと、
「これって、おいしいのかなぁ?」と疑問に思うものも。

例えば、”そば茶だし わんこそうめん”

レモングラスのフレーバーをつけたそば茶に
白だしを加えて、そうめんを食べる。

おいしいのかなぁ・・・?

他には”中国緑茶の冷たいおでん”

サトイモや大根を煮ただしに、ゼラチンを加えて冷やし、
ジュレ状にするのだけれど、

おいしいのかなぁ・・・?

お料理の味付けは、非常にシンプルで、
想像すると、おいしいのかなぁ?と思うのだけれど、

お菓子など、甘いものは
本当においしそう。

作ってみたいものもたくさんあったのだけれど、
今はちょっとそんな余裕がなくて、断念。

それに、こんな風にオシャレにできそうもないし・・・。

ところどころに挟まれているエッセイも、
お料理同様、凛としていてオシャレ。

パラパラとめくるだけで、ため息が漏れてきます。

紹介されているレシピは、どれも変わっていて、
お客さんが来るときなど、特別な日には良いかも。

とってもキレイな本です。
AD
高梨 尚之, 大本山永平寺
永平寺の精進料理 七六〇年受け継がれた健康の智慧を家庭でいただく

作る心、いただく心。

ちょっと大判の本で、オールカラー、写真がたっぷり掲載されたこの本は、

はじめの3分の1が、永平寺での修行の様子や、
精進料理を伝えたという、道元禅師の『典座教訓(てんぞきょうくん)』を引用しながらの、調理の精神、いただく側の感謝の念などが、

読みやすく、わかりやすく掲載されています。

残りの3分の2は、レシピ集。

ご飯・おかゆ、汁物、煮物、和え物、
蒸し物・焼き物・寄せ物、炒め物・揚げ物、
残り物を利用した料理や、だしのとり方など、

どれもおいしそうで、品が良いお料理のレシピがたくさん載っています。

もちろん、精進料理なので、肉や魚などは食材として使われないのですが、

アボカドとトマトのごまわさび和え、とか
豆腐とレンコンの精進バーグ、
なすのソテーごまクリームソースかけ、精進麻婆豆腐など、

精進料理のイメージとはちょっと違う、
洋食っぽいメニューもあって、

私はちょっとビックリしました。

そして、思わず「はぁ~」と感心してしまったのは、

作る側の心もすごいのですが、
(これは、真似できない・・・と思ってしまいました)

いただく側の心。

どれほど多くの手間がかけられ、その食材が収穫されたのか、
作ってくれた人は、どれほど多くの手間と労力をかけてくれたのか、

それを思えば、自然とそのありがたさから、
頭が下がり、敬虔な気持ちで手を合わせたくなる・・・。

現代人には、欠けているものばかりで、
心を落ち着かせて、大切に作って、大切に食べたい、と思わせてくれた良書です。

下手な和食のレシピ本を見るより、
この本1冊で、すべては十分だと思います。
AD
魅せられゆかたの本

見ちゃダメ~~ッ(号泣)

スーパーのレジ近くの本棚にあったので、立ち読みしました(笑)
そろそろ、浴衣の季節になりますね。

でも、この本は、何気にパラパラ開くのは危険です。

ホントに、ホンット~~にかわいすぎるので、
もう目に毒です。

この本で、紹介されている浴衣の数々は、
全然、浴衣っぽくなくて、むしろ着物みたいです。

浴衣も帯も、カラフルで現代的で、洋服みたいな柄です。

そのどれもが、もうホントにかわいいったら、ありゃしない!!

しかも、巻末のページは通販になっていて、
紹介されている浴衣や帯が、実際に買えるようになっているんです。

・・・なんて危険なんでしょう。

それだけじゃなく、本の中では
ビーズで作る帯留や、かんざしなどのアクセサリー類の作り方や、
バッグの作り方も載っていますし、
帯の締め方や、髪型も載ってます。

それに、お子さん用のページもあったりと、いたれりつくせり。


本当にかわいくて、私は興奮のあまり本棚を倒してやろうかと思いました・・・
もし、どこかでこの本を見かけたら、素通りすることをオススメします。
君野 倫子
平成着物図鑑

かわいいもの、いっぱい!

数年前から、和柄が気になっていて、
最近では、アンティーク着物ってかわいいなぁ・・・と思い始めています。

この本は、薄いんだけれど
あいうえお順に、着物や着物まわりのことが
写真たっぷりで掲載されています。

今まで着物に縁がなかった女の子も、
この本を見たら、まあ大変なことになるんじゃないでしょうか。

だって、ものすご~くかわいいものが
たっくさん載っているんです!

私が特にお気に入りなのは、帯留(オビドメ)と爪皮(ツマカワ)。

帯留は、帯に通して飾る小さなブローチみたいなものなんですが、
ソラマメの形をしていたり、四葉のクローバーだったり、
ガラスでできた涼しげな金魚だったりと、
まあ、どれもかわいくて仕方がありません!

爪皮は、下駄のつま先に、防寒や雨用に引っかける布なんですが、
フェルトで出来てたりして、
お花がアップリケされてたり、水玉だったりと、
これも、まあ、とってもかわいいんです!

他にも、バッグだったり、薩摩ボタンやくるみボタン、
腰ひもや手ぬぐいなど、

ホントにかわいいものがいっぱいなんですショック!

この本を見ていると、「着物、着た~い!」という気分になりますが、
なかなか高級な趣味です。

それに、ろくに着付けも出来ないですし・・・。

でも、いつか、普段着として着物を着られるようになりたいなぁ・・・
そのときは、こんな着物に、こんな帯で・・・と
想像して、今は楽しんでいます。
江藤 千文, おおた うに
お江戸ガールズライフ

江戸の女の子たちの生活が満載。

表紙を見ると、コミックっぽいですが
コミックではありません。

江戸の「おちゃっぴい」な女の子たちの
着物やコスメ、食べ物や行事、恋愛などを

おおたうにさんのかわいいイラストとともに
紹介した本です。

ちなみに「おちゃっぴい」というのは、江戸言葉で、
おしゃまで口が立つ、大人顔負けの元気な娘のことなんだそうです。

私は最近、着物にちょっと興味が出てきて、

この本のなかで、かわいらしい着物の柄とか
帯の結び方、かんざしやくしなどが紹介されていたので
読んでみました。

はじめはそんな動機で読み始めたんですが、
読んでいるうちに、着物以外の、
江戸の女の子たちの生活ぶりがおもしろくて、

ぐんぐん読んでしまいました。

おしゃれや流行に対する好奇心や貪欲さ、
歌舞伎役者や遊女を追っかけして、
ファッションリーダーとして参考にしたり・・・

と、江戸の女の子たちは現代の女の子たちと
少しも変わらない・・・というか
もしかしたら、江戸の女の子たちの方がパワフルかも、と思いました。

今でも私たちに参考になることはたくさんあって、
例えば、ぬか袋で美肌ケアしたり、

今でも売られている「小町紅」という口紅や
ウグイスのフンなんかも使えそうです。

それに、今でも行くことができる江戸の神様や
食べることが出来る江戸の味なども紹介されていて、

ちょっとした観光ガイドブックにもなりそうです。

私が結構楽しんだのは、
心中話や、「実録! 江戸娘事件帖」といった、
いわゆる、江戸のゴシップです。

女の子たちの人間性が見える部分は
やっぱり今と変わらずおもしろいです。

そして、なによりこの本の作者、江藤千文さんの文章が
江戸に対する愛情たっぷりで

江戸が本当に好きなんだろうなぁ、と思わされます。

文章もとても読みやすくて
気軽にいろんな情報がわかる、おもしろい1冊でした。
ゲイリー ゴールドシュナイダー, ユースト エルファーズ, Gary Goldschneider, Joost Elffers, 牧人舎
誕生日事典

・・・当たってる、かな?

他の本屋にはない、ちょっと変わった特設コーナーを作っている
本屋さんがあって、私はそこが大好きなのですが、

そこで平積みになっていた、分厚い本。

1年366日(2月29日も入れて)の誕生日で調べる
性格診断ガイドブックで、

見開き2ページが1日分なので、×366通りあるわけです。
(だから、分厚いんです。まさに事典・・・)

Amazon で見てみたら、↓な説明が。

心理学、歴史学、占星術、タロット、数秘術を駆使し、
古今東西14000人以上の実在の人物のデータを分析。


なんか、すごそうです・・・。

しかも、レビューを見ると、
みなさん「驚くほど当たる」と書いています。

でも、でもでも・・・

私も本屋さんで、自分のところだけ立ち読みしたのですが、
当たってるのかなぁ? と微妙な感じでした。

ちなみに私は6月28日生まれ。

うろ覚えですが、本には、

理性より感情、ユーモアがあって、外交的、
論理的思考はできなくて、心理学に興味があって・・・

というようなコトが書かれていました。

ん~・・・当たってるようなトコロもあるけど、
ほとんどハズレているような・・・

自分では気がついていないだけなのか・・・。

でも、ひとつ妙に嬉しかったのが、
絵本作家の佐野洋子さんと誕生日が一緒という発見でした。


いろんな情報が、細かい字で書かれているので
自分の分だけなら、立ち読みでも楽しめますよ。
きむら かよ, 晶子, 鳥越 美希
e mook『絵本からうまれたおいしいレシピ ~絵本とお菓子の幸せな関係~』

絵本にでてくる食べ物を実写化?

誰でも、絵本やアニメで見た食べ物に
憧れたことはあると思います。

私は、小さい頃からどうしても食べたかったのは、
ハイジに出てくる、暖炉でとろ~りと溶かしたチーズをのせたパン。

子供の頃、母親にせがむと
出てきたのは、とろけるスライスチーズをのせた食パン。

これじゃない!と、何度哀しい思いをしたことか・・・。

このレシピ本には、
あの『ぐりとぐら』黄色くて大きなカステラのレシピがのっています。

でも、やっぱりこれも
実際は20cm のフライパン程の大きさのカステラ。

しかも、たき火で焼くんじゃなくて、オーブン。

『ちびくろさんぼ』のトラのバターのパンケーキものっているけれど、
トラのバターじゃないし(当たり前ですが・・・)

小さな頃、絵本で見たあのパンケーキとはやっぱりどこか違う・・・。

子供はもしかしたら、こんなんじゃないよぉ!と暴れるかもしれませんが、(笑)
大人が見て、作って楽しむ分には良いと思います。

お菓子だけではなくて、
パンやスープ、コロッケや鶏の丸焼きなども紹介されています。

私は、このなかに紹介されている本のほとんどを
読んだことがなかったので(!)

読書案内にもなって、よかったです。

というわけで、このなかのレシピでいくつか
実際に作ってみたので、

それは明日以降、記事にしていきますね。
ケンタロウ
ケンタロウの121レシピなんでもありッ!

んー・・・

図書館の新刊棚にあったので、
借りてみました。

ケンタロウさんのお料理は、TVでは見たことがあったけれど
レシピ本を見るのは初めて。

ワンプレート・どんぶり・肉料理・えび・いか・たこ
おつまみ・パスタ・めん・パーティー料理・・・と

豊富に121種類のお料理が載っています。

写真もキレイで、どれもおいしそうですが、
なんでなのか
「おお!ぜひぜひ、これは作ってみよう!」という
グッとくるものがありませんでした。

でも、なんかは作ってみなくては!というわけで
作ったのが、

えびそうめんチャンプルー
きのこのクリームカレー

作ってみてわかったのは、
レシピ通りだと、ちょっと我が家には不向きかな、ということです。

私はいつも、思いっきり目分量なので、
大さじ1とか計らないのですが、

自分で味を少し付け足したり、加工したりしないと
ダメみたいです。
(まあ、レシピ本って、どれもだいたいそうなのですが・・・)

でも、おいしくできました!

どちらかというと、
お肉料理や、こってり系が多いので
そういうのがお好みの方には、オススメなレシピ本かと思います。
岡倉 天心, 浅野 晃, 千 宗室
対訳・茶の本

唸る。

抹茶を飲むのは好きですが、
茶道に触れたことはありません。

だから、知識もゼロだし、興味もありませんでした。

ですが、Kyoko さんのブログ でこの本を知って
ワケもなく、無性に読みたくなりました。

明治の評論家であり、美術史家、思想家、教育家でもある
岡倉天心

今からちょうど100年前の1906年、
アジアの思想や文明を西洋に紹介するために書いたのが

この『茶の本』です。

元々は英文で書かれたものなので、
右ページには訳文(日本語)、左ページに原文(英語)
という構成になっています。

読み始めは、難解で
「やばい・・・これは挫折本か」と思ったのですが、

ところどころに唸る一文があって、
その興味だけでどうにか読みすすめていきました。

がっ! この本の半ばあたり、
「芸術の鑑賞」という章になってくると、俄然おもしろくなってきます!

そして、もっとも心震えたのは、
千利休の最期を伝えた天心の文章力です。

まるで文豪の短編小説を読んだような
簡潔で、美しく哀しい文章です。

すべてを読まなくとも
「芸術の鑑賞」に、利休の最期が書かれた「茶の宗匠」
そして、千宗室さんが書かれた「跋文(ばつぶん)」

を読むだけでも、十分価値があると思います。

章のはじめに挟まれた、モノクロの写真もまた
心落ち着く素晴しいものです。