著者: 谷川 俊太郎, 和田 誠
タイトル: マザー・グース (2)

なぜか人を引きつける不思議な詩集

も満開になって、もうすっかりですね。

こう、のほほんとあったかいと、
ガツガツ活字を読むってのも、
なんだかちょっぴりツラくありませんか?

そんなときは、ボーっとでも見ながら、
軽めの詩集を読むなんてのもイイです。

『マザー・グース』と言えば、誰でもその名前くらいは
聞いたことがあるんではないでしょうか?

よくミステリー小説や映画などに
使われたりもしますよね。

この本は、谷川俊太郎さんの素晴しい
『マザー・グース』

リズム感にあふれていて、
普通に読もうと思っても、節がついてしまいます。

くすっとえておもしろく
かわいい詩や、教訓めいたもの、
ナンセンスで、ちょっとビックリしちゃうくらい過激なものも。

だけど、和田誠さんの、とびきりほんわかかわいい絵が、
そんな詩の残酷さも中和してくれます。

巻末には原詩解説が付いているので、
英語の勉強にも使えます。

これは私が小学生の頃に買ってもらったのだけれど、
おばけや吸血鬼、妖怪やハロウィンが大好きだった私は、
この本も好きでした。

私のなかの数パーセントは、
『マザー・グース』でできてるかも。

全4巻
だけど、うちにはなぜか1巻がありません。
買わないとね・・・。
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著者: 山田 かまち, なだ いなだ
タイトル: 悩みはイバラのようにふりそそぐ―山田かまち詩画集


青春は痛いモノ。

よく、おばちゃんが青少年に
「あら、17歳? いいわねえ、一番イイときだわね」
なんて、言うけれど、
それってウソだよな、と私は思います。

おばちゃんは若さだけを指して言っているのだろうし、
自分が青少年だった頃にどんなことを考えてたのかも
忘れちゃったのかもしれません。

もしくは、そのおばちゃんは本当にイイ十代を過ごしたのかも
しれません。

が、青春って本当は痛いモノなんじゃないでしょうか?

山田かまちは、17歳の夏エレキギターを弾いている最中に、
感電死しました。

あとに残ったのは、膨大な絵と詩の数々でした。

不安もいらだちも悩みもよろこびも、
生きているすべての感情や力を、
かまちは、絵と詩にぶつけています。

痛いです

ページをめくると、こころが痛くなる

嘘をつかない、ありのままのかまちという人間の
叫びが、こんなにも絵や詩のなかに込められていることに
私は驚きを隠せません。

十代の頃は、私は彼をとても近しい人のように感じていて、
共感していました。

でも、今読み返してみると、
あまりにも純粋に無防備にぶつかってくる彼の作品に
私は泣き出しそうになります。

いつのまにか
かまちのようなまっすぐな気持ちを失っている自分に
気がつきました。

絶対、あんな大人になんかならないぞ
って、反発してたのにね・・・。


↓文庫版があるらしいです。絵はカラーなのかな?


著者: 山田 かまち, なだ いなだ
タイトル: 悩みはイバラのようにふりそそぐ―山田かまち詩画集

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著者: 浜田 成夫
タイトル: 駅の名前を全部言えるようなガキにだけは死んでもなりたくない


笑えて、元気が出る詩集

浜田成夫は正式には、三代目魚武・濱田成夫
と言うのですが、彼ををご存知でしょうか?

私は十代の頃にハマッていて、
彼が来ると知って某大学の学園祭にまで足を運んだことがあります。

一番、わかってもらえそうなのは、
数年前に女優のO.Nさんと結婚して、現在は離婚されたんですが・・・。

思い出せましたでしょうか?
(ちなみにO.Nさんとの間には男の子が生まれて、
現在O.Nさんは子連れで、俳優のT.Sさんと再婚されました。)

と、説明はこのくらいにして、詩集のことに移りましょう。

出版社の紹介では
ポルノのようにワイセツで、童話のようにピュアと、
書かれていますが、
「ポルノのようにワイセツ」かは疑問です。

ただ彼は、
自分自身に対して素直なだけなんではないか、
と思います。

そのあまりにも素直な言葉が、
かわいかったり、笑えたり、グッときたりするんだと思います。

短いのをちょっと抜粋してみましょう。

「金魚すくい」

俺は死にかけの
金魚を
ねらったりしない


「はじめに」

君が前の彼氏としたキスの回数なんて
俺が3日でぬいてやるぜ


どうです?
「か、かっこいい~」と
思わず笑いながらツッコミたくなりませんか?

彼の頭のなかは、
カッコよく生きることとオンナのコのことでいっぱい。

なので、詩もそれらでいっぱいなわけです。

気楽に読めて、笑えて、元気が出てくる、
そんな不思議な詩集です。
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