吉本 隆明
ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ

考え方が広がる。

初めて読んだ吉本隆明さんの本。

今までのイメージでは、非常に難しくて硬いことをおっしゃる方なのかと思っていましたが、

読んでみると、非常に読みやすくわかりやすくて驚きました。

この本の、インパクトのある題名は
たぶん編集者の方が考えたのだと思うけれど、
別に誰も彼も「ひきこもれ!」と勧めているわけではなく、

ひきこもり(がちな性格)だっていいじゃないか。

ひとりの時間は考えを深め、価値を生むんだ、というような

受容と励ましの本。

他にも不登校やいじめ問題などにも触れています。

マスコミなどで流れる情報で、「ひきこもり=よくないこと」というイメージが
一般的に持たれているけれど、
それがすべてなんかではなくて、

こんな風な考え方もできるんだなぁ、こんな見方もできるんだなぁ、と
自分のなかに新たな考え方が加わって、
刺激的でなおかつ風通しが良くなりました。

価値観の多様化と言いながら、実は画一的な見方を強いられているような
世の中でもあると思うので、
こんな風に、個々人の性格や気質を受容して尊重する考え方は重要だなぁと思いました。

もっとこういう声が世間に広がっていけば、子供たちも生きやすくなるだろうに。

ちなみに、装丁は五味太郎さん。
これがまた、本の内容・雰囲気に合っていて、素敵です。


文庫版もあります↓(でも、装丁は絶対↑の方が良いと思う・・・)


吉本 隆明
ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ
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