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2017年01月17日(火) 18時52分56秒

うつ病にカウンセリングは有効?

テーマ:うつ病 薬にたよらない治療

カウンセリングは心の不調の治療に効きますか?

というご質問をよく受けます。

 

若い頃から精神療法に興味を持ち、

15年以上前にアドラーカウンセリングを勉強しましたから

「効果があるケースが多い」というのが、私の答えです。

 

結局、『人間の心は人間にしか癒せない』からです。

 

一方で、多くの皆さんから

 

前にカウンセリングを受けたけれど、変化がなかった」とか、

 

一時的な効果しかなかった

 

もう10年も受けていますが、

 これからもずっと受けるように言われています

 

いつまで、受け続ければいいのでしょうか?

 

私が話して、ただそれを聞いてくれるだけでした

 

とかいうお話をお聞きします。

 

それはおそらく、そのカウンセラーは

あなたには合っていない?

あるいは力不足?  ということであって

カウンセリングという治療法自体が無意味

ということではないのです。

 

あなたにとって、

いいカウンセラーとめぐり会えるかがポイントです。

(お稽古ごとで、

 いい先生につかないと、上達しないのとまったく同じです)

 

そして、一定期間で効果がなければ

別のカウンセラーに変えるのもいいでしょう。

医者で言えば、セカンドオピニオンです。

また、お気持ちの深いところに触れずに

表面の症状だけ取り除くカウンセリングでは

結局根本が解決せずに症状が長期化し

カウンセリングを延々と続けることになるのです。

対症療法の薬といっしょです。

薬依存にも似た、

「カウンセラー依存」の状態におちいってしまうのです。
根本的な解決に近づくためのカウンセリングをしてくれる

カウンセラーがお勧めです。

 

是非皆さんにカウンセリングの効果を知っていただき、

再発しない治療と人生の充実を実現していただきたい!

特に、今、休職中でお時間のある患者さんに

活用していただきたい!

そう強く感じています。

 

なぜ、カウンセリングが有効かは、

これからはメンタル美人

 http://amzn.to/NzaYKO の中で

「カウンセリングのポイント」の事例を書いておきました。

 特に36ページの

 メンタル美人への道の

 第3章「身の回りの出来事、人間関係

 第4章「私の過去にありがとう、そしてさようなら

 第5章「メンタル美人に求められる柔軟な視点

などに書いておきました。

私のクリニックでは、

診療でテキストとして、読んでいただいています。

是非、Amazonのレビューなどに率直なご感想をお寄せください。

 

当院では1回50分で5400円です。

中には、他院に通院中の方で

カウンセリングのみ当院で受けられていらっしゃる方や

うつ病という病気なわけではないけれども

相談してみたいことがある

といった方々もいらしています。

 

カウンセリングについては

否定的な精神科医もいます。

それはおそらく、

心の不調の治療についての考え方の違いです。

医者もそれぞれ考え方が違います。

多様な治療法があっていいのです。

患者さんも人それぞれ、医者も人それぞれ。

患者さんが選べる治療法が

バラエティーに富んでいるほうがいい

私はそう思っています。

 

私としては

カウンセリングに限らずあらゆる治療法について

患者さんたちの選択肢が増えるのは

とても良いことであると思っています。

 

健康は、ご自分で考え学び守る時代です。

 

そのヒントになる講座を毎月開催しておりますので

お時間がございましたら、ぜひご参加ください。

 

今月は1月28日(土)17時〜

テーマは「再発防止について考える」です。


最後までお読みいただきありがとうございます。
ではまた、次回に。

 

 

▪️「Dr.チムラの薬に頼らないうつ病治療」月例講座

 http://www.reservestock.jp/events/162512

 

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 http://www.reservestock.jp/subscribe/4646

 

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2017年01月11日(水) 15時42分00秒

新型うつ病?それとも・・うつ病? 

テーマ:うつ お薬以外 自然な療法 再発防止
薬に頼らない精神科医のチムラ千村)です。

日々の診療で、いろいろなご相談をお受けしますが
もちろん、
私には回答不可能なものもありますので、
すべてにお答えできるわけではありません。
医療に全く関係ないご相談やご質問をいただき、
答えに困ってしまうこともありました。

うつ病に関して多くなった質問としては、
私は新型うつ病でしょうか?」というのがあります。

理由を尋ねると、こうおっしゃいます。

仕事の時や会社の日には、調子が悪いのです。
やる気がなくて意欲が出ないのです。
でも、休日には比較的普通で外出などもできるのです。
それを友人に話したら、あなたそれは新型うつよ、と言われました。
帰宅してネットで調べたら確かに当てはまっているんです。
私は新型うつ病で、ただ怠けているだけなのでしょうか?


さあ、みなさんはどうお考えでしょうか?

私はこういうご質問をお受けするたびに、
皆さんに伝わる情報は
一面的でかたよりがあると強く感じます。
わかりやすくご説明しましょう。

みなさんの小中高時代を思い出してみてください。

テストの直前とテストが終わったときで、
どちらが気が晴れていましたか?

得意科目の授業の日と不得意科目の授業の日では、
朝の気分は同じでしたか?

こわい先生の授業と、楽しい先生の授業では
どちらが集中できましたか?

不得意科目の授業参観日に親が見に来るというとき、
気分は晴れ晴れしていましたか?
お腹が痛くなったりしませんでしたか?

運動会の日に、
徒競走が嫌で学校に行きたくなかったことはありませんか?

こう考えてみた時、
仕事の日と休日で気分が違うのはおかしい事ですか?
変ですか?異常ですか?

おわかりですね。
心身の負荷やストレスを感じる事をしようとすると、
心身はおっくうで意欲が出ないものなのです。

人間、いやすべての動物にとって当たり前の反応です。
私はそう思います。
犬だって、気がすすまない所には、行きたがりません。

しかし人間にとって、
仕事は生活の糧をうる手段であり、
ときに成長のための大切な機会でもありますから、
多くの人が耐えたり辛抱して取り組んでいるわけです。

何の疑問もなく「取り組むべき」と信じている方々もいます。
そこに、
何か大きなストレスや負荷が加わると、
耐える力、辛抱する気持ちが折れてしまうわけです。

そして、
それが重症になる手前では、
「平日は不調ですが、
 休日は気分が晴れ、行動もできます」という
新型うつ病」の形をとる場合があるのです。
ちょっと後ろめたい感覚を持ちながら・・。

この状態で無理し続けると、
休日も寝る時間が増えて、起きれなくなってきます。
疲れが取れにくくなってきます。
友人に会うのもおっくうになり、
食生活も不規則になってしまいます。
こうなってくると、
平日も休日も同じように元気が出ない状態となり、
新型うつ病」の特徴が目立たなくなり、
新型うつ病からうつ病へ」と、形が変わるのです。

病気はある時点の状態だけで判断してはいけません。
必ず経過を見ないといけないのです。
ドイツ語のカルテが珍しくなかった私の新米時代には、
先輩の真似をして「Verlauf Beobachtung」と記載していました。
日本語で書けば「経過観察」ですが、
新米医者時代には背伸びしていたのでしょう。

うつ病の早期治療が叫ばれ、
休日も平日も同じように不調な「うつ病」になる前に、
「休日はまだ元気」という「新型うつ病症状」の段階で早めに、
皆さんが不調を自覚できるようになったのは良い事でしょう。
そして、その段階から
休日は無理をせず、ゆっくりと疲れを癒す生活が必要です。

では、

「本物の新型うつ病はないのか?」

というご質問が出るでしょうね。

私の答えは

「本物の新型うつ病はあります」 です。

経過を追っても、治療や十分な休養を経ても
新型うつ病」的特徴が色濃く持続する場合などは、
新型うつ病」の可能性が高いでしょう。

しかし、正確には
その方と面談して直接お話して、
諸検査をおこなって経過を追わないと判断はできません。

そしてその詳細を、ここでご説明する事は不可能です。

結論を言えば、
今「新型うつ病」と言われている人、
自分は「新型うつ病」ではないかと思っている人の中で、
本当の「新型うつ病」の方は一部だということです。

ちなみに、私のクリニックで診察の時に
「私は新型うつ病ですか?」とご質問なさった方々は全員、
新型うつ病」ではありませんでした。

メンタルな不調に関する情報には、
紋切り型の一面的な情報が多いのです。
都市伝説のような、言い伝えも広まっています。
またそういうものが、
価値や善悪、人間性のような、
本来病気とは無関係な衣をまとわされて伝わる傾向があります。
メンタルヘルスに関係する専門家は、
診断治療について患者さんひとりひとりの
個別性に焦点を合わせた取り組みをすべきでしょう。

新型うつ病」と「うつ病」を
ある時点の症状だけで区別するのではなく、
経過観察をしながら区別することは、
両者の治療法には違いがあるという点からも重要なのです。

みなさんも情報はうのみにせず、
必ずふるいにかけて、
ご自身の感覚で分別してください。


それでは、また次回に。





みなさんとごいっしょに勉強を進めていける
薬に頼らないうつ病治療月例講座
今年最初のテーマは
「再発防止について考える」 です。

■日時:1月28日(土)17時~18時30分
             ※会場:16時30分会場~
 
■場所:千村クリニックセミナールーム

■参加いただける方:
 当院に通院治療中の方や回復後の方
 ならびにそのご家族に限定の講座です。
(他院へ通院中の方もご参加いただけます)

 サプリメント販売その他のセールスや勧誘などは
 一切ございません。
 安心して、ご参加ください。

■参加費:
 3000円(当院に通院中の方とそのご家族)
 5000円(他院に通院中の方とそのご家族)

 ※お支払い後のキャンセル・返金は、
  お受けできませんのでご了承ください。
  その場合、
  代理の方のご参加は可能です。

 お申込み 右矢印http://www.reservestock.jp/events/162512


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2016年11月01日(火) 17時17分40秒

薬に頼らない精神科医Dr.チムラ:電通社員の過労自殺

テーマ:うつ 再発防止 お薬以外 リワーク

薬に頼らない精神科医、チムラ(千村)です。

わたしのクリニックは、開設以来、今年で満12年となりました。

これを節目に本日11月1日から、クリニック名を

「千村クリニック」と改めました。

今後とも、医療の本来のあり方を目指して進んでまいります。

 

   さて、昨年12月に「ワタミ過労自殺和解」というニュースがありましたね。その頃のわたしの講座では、「社員の自殺に関わる大きなニュースとして、1991年の電通過労自殺事件というのがありました。みなさんご存知ですか。」というお話もしました。その電通事件から25年が過ぎた今、同じ会社で同じような出来事が起きました。

   「ワタミ社員の過労自殺」、「電通過労自殺事件」などでは、社員の過重労働や過労が続き、残念な結果となりました。

 

   企業が成長拡大する要因は様々です。ヒット商品を開発した、社会の変化をうまくつかんだ、経営者がエネルギッシュだったなど、他にもいろいろな要因があるでしょう。経営者は「私の先見の明と手腕がすぐれていた!」と言うかもしれません。従業員は「社員の力の結集だ!」と言うかもしれません。経営コンサルタントは「私の経営指導が良かった!」と言うかもしれません。立場が違えば、見解はみな異なるのです。

 

   企業経営者は、何らかの理由から起業します。あるいは昇進を重ね、トップに就任します。多くの場合、そこには強烈なモチベーションがあるわけです。そういう経営者が大きな飛躍を目指して、会社の方針を実現するためには、経営者ひとりでは無理で、社員の協力が不可欠です。


   その時に、強烈な理念とパワーに溢れた企業経営者は、部下にも自分と同じ精神と姿勢で仕事に取り組む事を求める場合があります。「私は血の汗と涙で頑張っている、私を見習え!私に続け!24時間精進せよ!」という考え方です。

 

   また、負荷の大きい仕事を部下に指示するときに、「君ならできる、君がやるしかない、君にかかっている。」と伝えます。その時に、社員の性格や人間性によっては、「他にやる人がいない、私にしかできない、そこまで私を見込んでくれている。期待に応えねば。」と感じ、自らのすべてを投じるわけです。

 

   もちろん、このような業務が社員を成長させる場合も少なくありません。人を、ひと回りもふた回りも大きくする事もあるでしょう。しかし、それはあくまでも健康を大きく損なわない範囲での事です。短い睡眠が、不規則な食事が、週休ゼロ日の勤務が、そしてその他の過大な負荷が長期間続くとしたら、心身の健康はいつか破綻するのです。「死ぬ思いで取り組んでこそ、何事も貫徹できる!」という考え方もありますが、それはあくまでも表現上のたとえであり、実際には病気や死に至る危険があってはなりません。

 

   また、経営者、特に創業者にとっては、仕事は人生目標とほぼ合致している場合が多いでしょう。しかし従業員の場合には、必ずしもそうとは限りませんし、最初からそういうつもりで入社してきているとも限らないのです。

 

   社員には、ひとりひとりの人生目標(自己研鑽、子供の教育、住宅の取得、将来の独立など)があります。ひとりひとりの夢があります。家族や恋人との幸福、生きがいや趣味、そういう夢があります。それを実現するために何らかの糧を得たいと思い入社してくるのです。(糧には物質的なものだけではなく、精神的なものも含まれます。)経営者がそういう社員に、「君の多大な部分を会社の業務に全力投入せよ」と過度に強要する場合、それは時に社員にとって大きな負荷になるのです。

 

   過度な負荷の重圧に耐え切れず、部下が心身をこわして、うつ病や自殺というところまで追い込まれてしまうとしたら、それは経営者にとっても非常に残念な結果ではないだろうか。私はそう思うのです。

 

   私のクリニックには、こういった状況の結果、疲れ切って倒れて、あるいは倒れる寸前になって、多くの方が受診なさいます。いつも患者さん方に申し上げること、「あなたは経営者ではないのだから、そこまで考え思い詰めなくていいのですよ。そんなに責任を感じなくていいのですよ。」そう申し上げます。「それ以上は経営者や上司が考え、判断するべき事なのですよ」「あなたがすべき事は、これ以上無理して倒れる事ではなく、仲間を増やしてほしい!一人じゃできないから応援部隊を送ってくれ!とSOSを発信する事です。」とお伝えします。そして会社には、そのSOSを敏感に感じ取って早急に適切な対応をしていただくよう、ケースに応じてお願いしています。

 

   それは、社員として働く患者さんのためだけでなく、経営者のみなさんに「ワタミや電通の出来事」の轍を踏んでいただきたくない、そう思うからなのです。

 

   経営者の夢のために、社員や腹心の中間管理職の夢と幸福が大きく損なわれてしまうという結果になりかねないのです。昔の人は、「一将功成りて万骨枯る」と言いました。そして、今は「経営者功成りて社員枯る」ということになりかねない、数え切れないケースを診てそう感じてきました。

 

  おそらく、ワタミや電通の出来事は氷山の一角にすぎません。他にも類似の事例はたくさんあったでしょう。あるでしょう。他の企業は、たくみにかわしてきただけかもしれません。問題は、社長と部下の間だけではないのです。会社の体質は、現場では幹部社員や現場責任者の部下への言動にあらわれるはずだからです。

 

   また、同じ社員の間で一部の人間を理由なく差別したり、いじめたりする事もあります。正社員が派遣社員を見下す社風の会社もあるようですが、それには何の根拠もありません。派遣社員の中にも、優れた資質を持つ人がたくさんいるからです。当然のことです。たまたま、何かの理由で正社員ではないだけです。

 

   起業家や経営者向けのセミナー、自己啓発本などでは、「社員は使い倒せ!」と受け取られかねないような内容が語られることがあります。「先生、社員を大切にしない会社は、ユーザーや消費者を本音ではどうとらえているか?わかりますか?」ある患者さんから、そう質問されたことを鮮明に記憶しています。みなさんは、どうお考えですか?今回のワタミの出来事は、企業経営のあり方によって発生しうる大きなリスクの一つに、社員のメンタルヘルスの問題があることを示しているように感じました。

 

   私のクリニックには、いろいろな立場の方が受診なさいます。会社員、経営者、ご家族、専門職、学生さん、などです。みなさんの心の不調の診療に日々たずさわりながら、痛感すること。それは、「心の不調の問題は、めぐりめぐってあらゆる立場の方々に負の結果をもたらす、誰も得をしない。」という事です。

 

   今回は、電通社員自殺に関連して、会社と社員と仕事をめぐるテーマでお話しいたしました。しかし、このようなお話しをしたからといって、「心の不調の原因は、すべて経営者や上司からの重圧にある」などと言っているのではありません。

 

   社員や部下によるミスや不正行為、経営の行き詰まりなどで、経営者や上司がうつ症状におちいり、受診なさるケースもたくさんあります。

 

   そして勿論、心の問題に影響するのは仕事関係だけではありません。私の本「これからはメンタル美人」でもご説明していますが、夫婦や親子など家族関係、友人関係、経済的問題、ガンのような体の病気、その他が積み木のように積み重なって、心の負荷が増大していくのです。

 

   今後のお話しでは、仕事以外の点についても、日々のニュースとも関連付けながら、ご説明したいと思います。症状は似ていても、原因経過などはみなさんそれぞれ異なっているのです。今回のお話しだけで、心の不調の原因を即断なさらないようお願いいたします。

 

   いつも長くなってしまいますが、最後までお読みいただきありがとうございます。

ではまた、次回お目にかかりましょう。

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2016年09月22日(木) 06時00分00秒

介護がキツイ!辛い!私うつですか?

テーマ:うつ病 薬にたよらない治療

みなさん、おはようございます。

薬に頼らない精神科医、チムラです。いつもご覧いただき、ありがとうございます。

 

私のクリニックには、いろいろな方々が「薬に頼らない治療」を希望して受診なさいます。

「できるだけ薬を使わず治して欲しい」とおっしゃいます。

「減薬、断薬の相談にのって欲しい」とおっしゃいます。

 

さて、みなさんが「うつ」になるきっかけや原因は本当に人それぞれです。

もちろん、仕事や社会生活に関するものは多いのですが、

お父様お母様の介護負担に伴うご相談もとても多いです。

 

まず第1に、それまでの生活に加えて介護が始まり、負担が増えます。

もちろん、子供さんが育ち盛りだったり、受験の時期であったりすると、ご負担は重なります。

お仕事をお持ちの方では、さらに負担が増えます。

多くの場合には、女性、主婦の方の負担が増えます。

 

時には、ご主人が単身赴任の時期に介護が発生します。

こういう場合には、当然ですが夫の協力を当てにすることは難しくなります。

 

多くのケースで、女性は夫の親でも自分の親でも、介護の中心的役割を果たさなくてはなりません。

(もちろん、男性が中心的に引き受けるケースもあります)

 

複数の老親の介護が同時に重なることがあります。

あるいは、一人また一人と連続することがあります。

 

平日は仕事で、金曜夜に遠くの実家に戻り介護、そして日曜夜に自宅に帰る。

つまり週末も自分の休養はとれず月曜から仕事、という生活の方もいらっしゃいます。

 

ご自身が病気をお持ちの方では、介護の負担感はさらに増幅されます。

 

第2に、実父母でも義父母でも、これまでの関係が円満な場合、そうでなくギクシャクしていたり、犬猿の仲であったりということもあります。

よくあるのが、いわゆる「嫁姑の仲」ですね。

また、全く正反対に、お互いに親子の愛情や気持ちの通じ合いが豊かだったという場合もあります。

介護の負担や心労は、親との今までの関係がどうだったか?という事によっても大きく左右されます。

複雑なお気持ちを胸に秘めながら、介護なさるわけですから、当然です。

 

第3に、さらに問題を複雑にするのが、世話をなさる方の兄弟姉妹関係。

もちろん、実の兄弟関係、義理の兄弟関係いずれに関してもです。

 

老親の子供とその配偶者の中で、特定の方に介護負担がかたよるケースが多いのです。

長男夫婦、長女夫婦、近くに住んでいる方、専業主婦やパート勤務など時間に余裕があると見られがちの方、お子さんがいらっしゃらない方、子育てが一段落した方、あるいは独身の方。

こういう方が他の兄弟姉妹から、何となく介護の大部分を任されてしまうケースが少なくないのです。

最初はみなさん善意や義務感から引き受けるのですが、結局ご自身の生活にも大きなしわ寄せがきてしまいます。

いろいろな心身不調が出てしまいます。

仕事を減らしたり、退職せざるを得ない場合もあります。

独身の方では、婚期を逃してしまうなど、人生設計に大きく影響がでる場合もあります。

 

診察の時に心身の症状だけでなく、今までのご両親との関係、兄弟姉妹関係の長年の経過など、いろいろなお話をお聞きしていると、その方が「うつ」になっている根本の問題点が見えてきます。

 

実は介護問題の背後に本当の問題点として、夫婦関係、兄弟姉妹関係などが見えてくるのです。長年の親子関係も見えてきます。

つまり、家族の長い歴史が浮かび上がってくるのです。

 

また、つい何でも引き受けてしまう、その方の誠実さが災いしている場合もあります。

 

そういう事も考えながら、ひとつひとつ解きほぐしていくわけです。

 

今日のお話のようなケースを、世間では「介護うつ病」というようですね。

以前「受験うつ病」というのを目にして、ビックリした事があります。

もちろん受験期にうつ病を発症する事はあり得るでしょう。

でも、そうかと言って、何でもかんでも「○○うつ病」のような新病名を仕立て上げる風潮には、以前からとても疑問を感じてきました。

 

診断は「うつ病」であり、「きっかけや誘因は介護、受験に伴う心身負荷」とすればいいのです。

 

是非みなさんは、次々作られる造語的病名に振り回される事なく、その症状の背後にあるものをひとつひとつ掘り下げていくようにしてみてください。

そうすれば難しそうな心の不調も、自然にその実態が見えてくるでしょう。

 

10月10日(月、体育の日)兵庫での講座では、こういう事に触れながら、うつ病をどう考えるかをご説明したいとおもいます。

講座の後半では、プロによる瞑想の体験指導もありますよ!

詳細はこちらからご覧ください。

 

 

みなさんに、ご参考になるようなお話をしたいと思います。

 

私の講座は、企業などの協賛援助は受けていません。

また、サプリメントや無農薬作物などの販売セールスなどは一切行っていません。

情報をお話して、ご一緒に考える事を目的とした自前の活動です。

このために有料となりますが、ご了承ください。

 

朝夕、随分涼しくなってきました。

兵庫の講座は大自然の中、播州清水寺が会場です。きっと紅葉が美しい季節でしょう。

当日、みなさんとお目にかかるのを楽しみに関西に向かいます。

 

今回は介護する側に焦点を合わせてお話しいたしましたが、ご老人、つまり介護される側の方々にもいろいろな思い、悩みがあります。

いろいろなお話しをお聞きします。

それについては、別の機会にあらためてお話しいたしましょう。

 

いつも最後までお読みいただきありがとうございます。

ではまた、次回に。

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2016年09月16日(金) 23時07分56秒

うつ病治療:少ない選択肢をどうするか?

テーマ:うつ病 薬にたよらない治療

薬に頼らない精神科医、チムラです。いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

   私は大学を卒業して約40年になります。これまでの日々の診療で感じてきたこと、それは「心の病気に関しては薬物療法が主で、患者さんが選べる他の治療法が非常に少ない」という事です。

   もちろん、薬を否定するつもりはありませんが、なにごとも方法や手段、目標はいろいろな中から、自由に選択できるのがいいと思うのです。

 

   例えば、出かけるときはJR、私鉄、地下鉄、バス、タクシー、自家用車、自転車、徒歩。さらに車には、日産、トヨタ、ホンダなどなど。

   海外旅行なら、飛行機、船、大陸なら鉄道、それもいろいろな会社から選べます。目的地もハワイ、台湾、フランス、クロアチアなど好きなところが選べます。ホテルや宿泊施設も、空室があれば自由に選べます。

家を建てるなら木造在来、ツーバイフォー、鉄筋コンクリートなど。
   

   しかし、医学、特にうつ病治療には選択肢が非常に少ないのです。
メンタルクリニックを開業して以来、私が取り組んできたのは患者さんが選べる治療法を広げる試みです。しかし、診察室でご説明しているだけでは、大勢の方にお伝えする事ができません。このため「薬に頼らないうつ病治療」講座を東京中心で行ってきました。そして、その他の地域の皆さんからも開催ご希望の声をいただいてきました。


   10月10日(月・祝日)には、兵庫の播州清水寺、秋の大自然に囲まれた西国第25番札所のお堂で開講します。

   題して「薬に頼らないうつの治し方」
診療という観点ではなく、大勢の方々に心の不調について、いろいろな角度から考える機会を持っていただく、それが目的です。ごいっしょに考えてみませんか?

 

   大阪や神戸など都会で開催しないのは、大自然の中でこういうお話をしたかったからです。瞑想のプロによる、体験指導もあります。地元の方々がボランティアスタッフとして、ご協力くださいます。

   西日本にお住いの皆さん!、周りにうつ病でお困りの方、そのご家族の方、企業の経営者、人事担当、教育関係、医療保健福祉など、うつ病に関わる方がいらしたら、こういう会があるとお伝えいただければ幸いです。他では聞けないお話しをいたします。

   私の会はすべて、企業などの協賛なしの自前の活動のため、有料となります事、ご了承ください。
詳細は、下記のリンク、または写真をご覧ください。
http://www.kokuchpro.com/event/kiyomizutera/

 

 

   ちょっと青空が高くなり、秋の気配が濃くなってきました。      

まだ、暑い日があるかもしれませんし、台風も来るでしょう。

皆さんご無理なさらず、ご自愛の上お過ごしください。

 

   今回のブログは思い切り短く、講座のお知らせを中心にお伝えしました。
ではまた、次回に。

(今月9月24日(土)、東京での第33回「薬に頼らないうつ病治療」講座では前回に引き続き、うつ病の実像に迫るお話をしたいと思います。詳細はこちらから。http://www.reservestock.jp/events/141645

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