まず、先日のザ・クイズ~アメリカの裁判事情~ の解答編からサクサクっと参りま~す。


答えは、『④廊下で滑って、ケガをした。』でした!

「アメリカらしい・・・。」の一言に尽きる。


正解者は、みけりん&KAZOOの2名。


っていうか、参加してくれたの合計3人(+ユウコ)だけやし。

さみし~_| ̄|〇


メールで答えを送ってくれたゆーこ兄、せっかくの正解だったのに、ノーカウント。前回、ゆーこ父にダメ出ししてるので、初参戦でも例外は認めません!


というわけで、現在、正解数2でチーム☆ミラクルのみけりんがトップ独走中♪


このコーナー、優勝者には年末の一時帰国でマイアミお土産をお届けするという企画のはずでした。(←すでに過去形!?


が、昨日少しお話した「年末に日本へ帰れないかも。」という事態が本格化。そう、今朝イチ、ノースウエスト航空がChapter Eleven(連邦破産法11条・会社更生手続き)適用を連邦政府に申請したのです。


「どうしても辛くなったら、いつでも帰って来れるように。」と1年オープンのチケットを買っていて、そろそろノースウエスト航空に帰りの便の予約をしないといけない時期だったのです・・・。


他の留学生仲間に話によると、


①最初に日本から来る時は、早割りの往復チケットを買って、半分捨てる。(1年オープンは割高。片道は、早割りの往復より高い。)


②一時帰国する時は、こっちで往復のチケットを購入。(日本に滞在する期間は短いので、通常のチケットで済むし、こっちで買うとかなり安い。)


③最後に、アメリカから引き揚げる時は、こっちで片道を買う。


のがスマートなやり方だそうです。


私の場合、出発の3週間前に留学が確定したので、年末で込み合う時期にチケットを取れるかどうかの問題で、そんなやり方を思いつく余裕がありませんでした。


それに、狙い通り「いつでも帰れるし、絶対12月には帰るんやもん。」って思えたおかげで、どんなに辛くても、この9ヶ月間「日本に帰りたい。」と思ったこと一度もなし。このチケットを心の支えに頑張れたので、高かったその分の価値はあった。


でも、チケット半分がパーになると、話は別だ。「オープンを買ったのがそもそもの間違いだ!」なんて思ってしまう。


どうしよう・・・。 」なんて言いながら、本当はどうなるか人一倍よくわかってた。皮肉にも、今日、Travel Industry Lawのクラスでプレゼンする判例が、まさに私のケースだったから。


Marklands v. Travel Travel Southfield, Inc. <判例のあらまし>


マークランドさん一家がトラベル・トラベル・サウスフィールドっていう旅行代理店に手配してもらって、バージンアイランドに2週間のバケーションにでかけます。


が、ホテルについて数日後、トラベル・トラベル・サウスフィールドが選んだイースタン航空とその子会社フライフェアー・バケーションが倒産。


フライフェアー・バケーションがホテルに対し未納であった為、休暇を楽しんでいたマークランドさん一家、ホテル代と帰りの飛行機代を重複して支払う羽目に。


休暇から戻ったマークランドさん一家は、トラベル・トラベル・サウスフィールドに対し、追加で支払った金額の返還を求めます。


イースタン航空とその系列会社はChapter Eleven適用になるも、再生の目処が立たず、会社は清算されることに。トラベル・トラベル・サウスフィールドはマークランドさん一家の代理としてイースタン航空とその系列会社に返還請求をしますが、その要求は清算を管理する裁判所によって棄却されます。


そこで、マークランドさん一家はトラベル・トラベル・サウスフィールドを訴えます。


第1審では、「責任があるのは手数料分だけ。」という判決で、トラベル・トラベル・サウスフィールドに旅費全体の10%にあたる手数料返還命令が下されます。


納得のいかなかったマークランドさん一家は上訴します。


ここで論争されたポイントは、①保険、②旅行代理店の「代理人」としての責任範囲の2つ。


①マークランドさん一家に対し、少なくとも2回は保険の加入を勧めていたトラベル・トラベル・サウスフィールド。旅行手配契約書の約款にも、万が一travel supplier(なんて訳せばいいの?旅行供給者)がサービスを提供できなかった場合、トラベル・トラベル・サウスフィールドは責任を免れると明記されていたので、マークランドさん一家は、承知の上で保険に入らなかったと解釈されました。


②イースタン航空の倒産の危機は、マークランドさん一家が旅行の手配を申し込んだ時点でかなり大きな話になっていたので、トラベル・トラベル・サウスフィールドは「それでも、イースタン航空でいいか?」とちゃんと確認していました。特別に開示しなくても、誰でも知りうる事柄だったので、トラベル・トラベル・サウスフィールドに代理人としての落ち度があったということにはなりませんでした。


というわけで、主張をサポートする事実がなかったため、2年の歳月をかけ上訴までしたのに、敗訴してしまった踏んだり蹴ったりのマークランドさん一家。


(法学部出身なのに、お粗末な要約で恥ずかしや・・・。)


先週の土曜日にこの判例を読んで、私は被上訴人側で勝訴することがわかっていたので、プレゼンするのを楽しみにしていました。←負けず嫌い(笑)


ノースウエスト航空のニュースを聞き、実は、私の方こそがマークランドさん一家だったと気づくまでは・・・_| ̄|〇


保険をかけなかった私が悪かったです。っていうか、旅行者がtravel supplierの失態をカバーする保険なんて日本にあったっけ?チケット代に含まれていた航空保険とは別物?


しかーし、マークランド一家(は旅立つ3ヶ月前に申し込んだ。)と違って、一つ引っ掛かるのは、私が9ヶ月前にこの事態を予測できたかっていうこと。できるわけないやーーーん!?


わからないことは、プロに聞いてみよう。朝のFinancial Analysis for Tourismのクラスで、教授が点呼を取り終わるやいなや、挙手。


ゆーこ:質問があります!12月に日本に帰るノースウエスト航空のチケット買ってるんですけど、どうなっちゃうんですか?


渋い表情の教授。やっぱダメか・・・。


教授:泳ぎ方知ってる?

ゆーこ:(あはははっ。)あんまり得意じゃないです。

教授:12月までまだ時間があるから、すぐにプールに通って、レッスンを受けなさい。


生徒一同大爆笑。


今日は、FIUの卒業生であるヒルトン・ホテル海外営業部のディレクターの話を聞くことになっていた。私の質問が前回の授業内容に関係するトピックだったので、ゲストスピーカーが到着するまでの間、教授は40分くらいかけて説明してくれた。


更正手続きに入いると、更正プランが実行性のあるものかどうか政府によって見極められるらしい。ダメだった場合、本当に倒産⇒会社の清算という形になる。


私のチケットの行方は、時期が問題らしい。更正手続き期間中は、私のチケットは私の物。12月の時点で、更正手続法適用下であっても営業されていれば問題ない。しかし、会社が倒産したら、お金を貸している銀行の物になってしまうらしい(泣)


「結局のところ、最低1ヶ月は待たないと、わからない。12月には間に合うよ(笑)脅すのはこの辺でやめておいて・・・。ユナイテッド航空もUSエアウェイズも破産法適用下で運営しているので、大丈夫だろう。」というのがProf. Martinez(マルティネス教授)の見解だった。


Travel Industry Lawの授業が始まる前、Jocelyn(ジョスリン)に「ノースウエスト航空がChapter Elevenの申請したんだって。私、年末に日本に帰れないかも。」と言ったら、「Chapter Elevenって何?」って聞いていた。アンタ、今日の予習してないのバレバレだよ(笑)


無事にプレゼンが終わってから、「Prof. Rosellini(ロザリーニ教授)は、いつも『ロールプレイする時は、"Put yourself into somebody's shoes.(その人の身になって)"でテキストを読むように。』っておっしゃってますけど、今回はちゃんとできました。私、ノースウエスト航空のチケット持ってるんです。」って言ってみた。


教室中がどよめいた。


「おぉ。みんな、今日の授業の良い例がここにいるぞ。はっはっはっ。」と嬉しそうな教授。「保険入ってる?入ってないのか、そりゃ残念だ。まぁ、ノースウエスト航空は、イースタン航空みたいなことにならないだろう。」とのコメントだった。


今日一日でChapter Eleven博士になった気分。


「一度こういう体験しておいたら、自分のお客さんがトラブルに巻き込まれた時、気持ちがわかって、本当に親身になって対応することができるだろう。」と思う自分。高いレッスン料になりそうだけど、(ケチのくせに)あんまり悲壮感は漂っていない。


12月中旬に催行されるフロリダの現地発着ツアーをネットで探したり(笑)


意外に楽観的な自分に驚いている。


でも、やっぱ寂しがり屋の私。


おばあちゃんたちに、さらに1年会えないの?

お母さんと一緒に台湾旅行するつもりやったのに。

楽しみにしていたお母さんの煮込みハンバーグ・ポテトサラダ・春巻き・ツナとえのきの炊き込みご飯は、また1年お預け?
お父さんのオーストラリア土産もらわないと!←まだ行ってないっけ(笑)

家族みんなで食べに行こうって言ってたお寿司屋さんは?

5レンジャーで鍋パーティーするはずやったのに。

Mammy_Yankeeがおごってくれるって言ってた焼肉は?
よーこちゃんたちの新居にお邪魔するつもりやったのに。

ごっちと飲みに行こうね~って言ってた約束は?

歯科検診行かなくて大丈夫かな。

このまま2年間髪を切らないことになるのか!?

東京にも遊びに行きたかったのに。

星野道夫・北京語・通訳ガイド関連の買いたい本もいっぱいあったのに。


こうしてリストアップすると、ほとんどが食べ物ネタ(笑)


良いことは1つだけ。一時帰国を内緒にせずインターンシップの就職活動ができる。


どうなることやら・・・。明日、ノースウエスト航空に電話してみます。


色々あって疲れたけど、それでも、今日一日話題の人となって、嬉しい関西人ゆーこなのでした。