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テーマ:

【マンガ感想】

 

『へうげもの 7巻 (山田芳裕)』

 

4063727270 へうげもの 7服 (7) (モーニングKC)
山田 芳裕
講談社 2008-08-22

by G-Tools

 

 

過去記事はこちら → 1巻  2巻・3巻  4巻  5巻  6巻

 

 

【あらすじ】

茶の湯と物欲に魂を奪われた戦国武将・古田織部。天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千利休から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。関白・秀吉の号令一下、北野大茶湯挙行。空前絶後のわび数奇EXPOに、織部イノチガケ。生か死か、武か数奇か、それがますます問題だ!!

 

 

功名よりも茶器に興味を示す人物・古田織部を主人公とした戦国時代を舞台とするマンガ。

この古田織部は実在した人物で、利休の弟子で、利休七哲のひとりであり、

織部焼・織部流の創始者としても有名な人物です。

 

戦国時代のマンガといえば、戦争で生き残り、立身出世が主流でありますが、

このマンガは『文化』・・・特に茶の湯の世界が中心に描かれています。

そのおかげで、このマンガは非常に新しい視点から戦国時代を描かれております。

千利休の影響で、茶の湯が多くの大名に流行ったことは有名ですが、

漫画というジャンルで、本格的に安土・桃山文化の世界を描いた作品は他に読んだことがありません。

そういった意味で、多くの読者にとって、『新しい作品』であると思います。

 

『戦国時代のもう一つの顔』である安土・桃山文化を描いているということで、

どうしても地味な印象を受けるかもしれませんが、文化的なことだけでなく、

ちゃんと戦国マンガらしい部分(独自解釈が多いけど)も描かれているので

そういった意味でも、戦国ファンが安心して買える作品だと思います。

 

----------

 

さて、本編は、北条氏の小田原城攻めの最中にあった出来事を中心に描かれてまして、

『山上宗二の死罪』と『千利休の精神崩壊』から始まり、『伊達政宗』の登場、

そして、『千利休』が『古田織部』に信長殺しを話すシーンなど次々に描かれました。

 

その中でも、一番注目したいのが、『山上宗二の死罪』ですね。

『山上宗二』は、千利休の高弟でありながら、千利休のわび数奇を理解できず、

千利休の下を離れ、豊臣方から北条方に付いてしまったという人物で(あくまでこの作品での設定)、

豊臣方による小田原城攻めの最中に、この『山上宗二』は『千利休』と再び出会います。

 

その出会いでは、お互いに時間の経過のおかげで今までのような対立は無く、

師匠と弟子という関係に戻り、真のわび数奇について語り合います。

その会話シーンの中で、『千利休』は『山上宗二』に豊臣方に戻るように説得します。

『山上宗二』自身も、そのことを望み、『千利休』の口添えを頼りに豊臣方に投降してきます。

しかし、その『山上宗二』の投降は悲劇的なもので、石田三成により過去に書いた書物の悪口を晒され、

豊臣秀吉により、耳と鼻を削がれた上で打ち首にされしまいます。

 

この話での注目点は、豊臣秀吉が千利休・豊臣秀長などの『山上宗二』の助命の嘆願を無視して、

これからの豊臣家を支えるであろう石田三成の言葉を優先させたことですね。

通常の歴史漫画・小説ならば、弟・豊臣秀長が死ぬまでは豊臣秀吉の暴走は始まらないのですが、

この漫画では、弟・豊臣秀長が死ぬ前に豊臣秀吉が暴走し始めました。

この豊臣秀吉の暴走とは、豊臣家における権力者が千利休から石田三成に移ることでして、

今後、千利休の切腹・朝鮮出兵など、独裁者・豊臣秀吉が描かれていくこととなります。

そのきっかけが今巻のこの『山上宗二の死罪』ということになるというのは、

なかなか面白い歴史考察で、非常に興味深い歴史考察であると思います。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

【総評】

相変わらず、面白いです(^^ゞ。

本編では、千利休の死が段々と近づいてきております。

この作者が、千利休の最後をどのように描いていくのか楽しみです。

 

点数的には

90点

です。

 

 

では、ここまで。

 

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