【日記】
もうそろそろ仕事が事務作業をする時期になりました。
ずっと座っているから、腰を痛めるんですよね~。
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【マンガ感想】
『ブリザードアクセル 8巻 (鈴木央)』
- 鈴木 央
- ブリザードアクセル 8 (8)
過去記事はこちら。
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うーん、ますます人間離れしていく作品です。
かなり好き嫌いが判れそうな作品になりましたね。
【あらすじ】
目立ちたがりの中学生・北里吹雪が、ある日“フィギュアスケート”に出会った! 驚異のジャンプ力で世界中の視線を集めるべく、少年はリンクを熱く、激しく駆けめぐる!!
メインストーリーは、前巻から続く『ペア』の話。
六花のアメリカ留学問題からペア解消問題へ続いていく前半、
ペア再開から課題曲のラブコメ考察の中盤、
そして同じ学校のライバルとの試合を描いた後半。
と、非常に無理の無い自然な流れの巻でした。
六花と主人公のラブコメ度が上がって、ラブコメスキーの私としては嬉しいところです(^^ゞ。
この恥ずかしいシーンも、六花パパのおかげでコメディとして楽しめたところが個人的に◎です。
いや~、何事も『寸止め』が一番面白いと思うのですよ。
引っ付いたり別れたりしてしまったら駄目なのです。 『寸止め』でなければなりません!!
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さて今巻も、
話の流れは素晴らしいし、試合内容も素晴らしいし、作者の才能全開な演出も素晴らしかったです。
敵となるライバルの描き方も真面目に描いていたし、試合時に描かれる顔ギャグもあまり目立てず、
話の邪魔をしていなかったことも好印象です。
今巻だけを単品で読んだら、これ以上に素晴らしい作品は無いと思います。
そう単品で読んだら・・・・。
でも、もうそろそろ読者離れが起こってもしょうがないと思います。
何度もこのブログで書いていますが、この作品は練習風景を一切描いていません。
いや、練習風景は描かれていますが、せいぜい1ページや2ページ程度です。
読者は、キャラクター達の上手くなろうという努力や葛藤を読むことで、
そのキャラクター達に感情移入しつつ、その成長を楽しんでいくのだと思います。
もちろん、この作品の主人公達も努力をしているのですが、練習風景が描かれないため、
その努力が一切読者に伝わってきません。
それに加え、主人公はフィギュアスケートを始めて1年も経っていないにも拘らず、
そんな初心者な主人公が、多くのライバル達よりもさらに素晴らしい演技をするのです。
(多分、そのライバル達は子供の頃からフィギュアスケートをしているはずです)
いくら天才だからといっても、この展開は無理がありすぎです。
強くなった過程が描かれず、しかも試合では初心者とは思えないほどの技を連発する主人公。
ストーリーに恐ろしいほど説得力がありません。
多くの読者はこの作品を読むと、こう思うと思います。
「(ノ゚ο゚)ノ 何でこんなに上手くなってるの?」
と。
これはスポーツモノとしては致命的な弱点だと思います。
この作品を読むごとに、基礎がちゃんとしていない作品は駄目だな~、と改めて思います。
(それでもこの作品は面白くなっていることは奇跡だと思う)
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【総評】
繰り返し言っておきますが、表現力は他の作品とは比べ物にならないほど素晴らしいですし、
ストーリーも(多少無理があるけど)非常に楽しめる作りになっております。
点数的には、
94点
くらいかな。
主人公が天才すぎるのは良いのだけど、その才能に説得力が無いのが痛い。
少年漫画なのだから、努力の過程という一番大切なところを描く必要があると思う。
すでに万人受けすることは無いと思います。
では、ここまで。