『ブリザードアクセル 8巻』の感想 | まんが栄養素

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【日記】

もうそろそろ仕事が事務作業をする時期になりました。

ずっと座っているから、腰を痛めるんですよね~。

 

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【マンガ感想】

 

『ブリザードアクセル 8巻 (鈴木央)』

鈴木 央
ブリザードアクセル 8 (8)

 

過去記事はこちら。 

1巻レビュー  2巻レビュー  3巻レビュー  4巻レビュー  5巻レビュー  6巻レビュー  7巻レビュー

 

うーん、ますます人間離れしていく作品です。

かなり好き嫌いが判れそうな作品になりましたね。

 

 

【あらすじ】

目立ちたがりの中学生・北里吹雪が、ある日“フィギュアスケート”に出会った! 驚異のジャンプ力で世界中の視線を集めるべく、少年はリンクを熱く、激しく駆けめぐる!!

 

 

メインストーリーは、前巻から続く『ペア』の話。

六花のアメリカ留学問題からペア解消問題へ続いていく前半、

ペア再開から課題曲のラブコメ考察の中盤、

そして同じ学校のライバルとの試合を描いた後半。

と、非常に無理の無い自然な流れの巻でした。

 

六花と主人公のラブコメ度が上がって、ラブコメスキーの私としては嬉しいところです(^^ゞ。

この恥ずかしいシーンも、六花パパのおかげでコメディとして楽しめたところが個人的に◎です。

いや~、何事も『寸止め』が一番面白いと思うのですよ。

引っ付いたり別れたりしてしまったら駄目なのです。 『寸止め』でなければなりません!!

 

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さて今巻も、

話の流れは素晴らしいし、試合内容も素晴らしいし、作者の才能全開な演出も素晴らしかったです。

敵となるライバルの描き方も真面目に描いていたし、試合時に描かれる顔ギャグもあまり目立てず、

話の邪魔をしていなかったことも好印象です。

 

今巻だけを単品で読んだら、これ以上に素晴らしい作品は無いと思います。

そう単品で読んだら・・・・。

 

でも、もうそろそろ読者離れが起こってもしょうがないと思います。

何度もこのブログで書いていますが、この作品は練習風景を一切描いていません。

いや、練習風景は描かれていますが、せいぜい1ページや2ページ程度です。

 

読者は、キャラクター達の上手くなろうという努力や葛藤を読むことで、

そのキャラクター達に感情移入しつつ、その成長を楽しんでいくのだと思います。

もちろん、この作品の主人公達も努力をしているのですが、練習風景が描かれないため、

その努力が一切読者に伝わってきません。

 

それに加え、主人公はフィギュアスケートを始めて1年も経っていないにも拘らず、

そんな初心者な主人公が、多くのライバル達よりもさらに素晴らしい演技をするのです。

(多分、そのライバル達は子供の頃からフィギュアスケートをしているはずです)

いくら天才だからといっても、この展開は無理がありすぎです。

強くなった過程が描かれず、しかも試合では初心者とは思えないほどの技を連発する主人公。

ストーリーに恐ろしいほど説得力がありません。

 

多くの読者はこの作品を読むと、こう思うと思います。

 

「(ノ゚ο゚)ノ 何でこんなに上手くなってるの?」

 

と。 

これはスポーツモノとしては致命的な弱点だと思います。

この作品を読むごとに、基礎がちゃんとしていない作品は駄目だな~、と改めて思います。

(それでもこの作品は面白くなっていることは奇跡だと思う)

 

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【総評】

繰り返し言っておきますが、表現力は他の作品とは比べ物にならないほど素晴らしいですし、

ストーリーも(多少無理があるけど)非常に楽しめる作りになっております。

 

点数的には、

94点

くらいかな。

 

主人公が天才すぎるのは良いのだけど、その才能に説得力が無いのが痛い。

少年漫画なのだから、努力の過程という一番大切なところを描く必要があると思う。

すでに万人受けすることは無いと思います。
 

 

では、ここまで。

 

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