独立行政法人の産業技術総合研究所は5月26日、障害者や高齢者の自立支援を目的に開発した、身ぶりと音声で居住空間の生活機器を操作できるネットワークシステムを発表した。厚生労働省の「障害者自立支援機器等研究開発プロジェクト」の一環として開発した。

 肢体障害者が身ぶりと音声だけで自由にドアの開閉をしたり、家電製品を制御したりできるようになる。このほど行ったシステムの実証実験では、「住宅設備操作支援」「調理支援」「視覚障害者支援」の3つの住環境モデルを構築した。

 このシステムは、既存のロボット開発向け技術「RTミドルウエア」を応用することで、ネットワーク上にある特定の複数機器を一体的に制御する。利用者の入力情報がRTミドルウエアを通じて各機器に最適化されるため、1つの入力装置で複数機器を操作できる。

 情報入力では、カメラで人の小さな動作も検出できる装置と、不明瞭な音声も認識できる装置を用意した。身ぶりの入力装置では、健常者とテニスのテレビゲームを楽しめるほどの精度が確認できたという。

 ネットワーク上の機器は、自由に追加と削除をして連携し合えるが、現時点では対応する機器が限られているため、今後は対応機器を増やすための技術開発と標準化活動を推進する。

 実用化の時期は決まっていないが、今後はこのシステムを共同で開発した国立障害者リハビリテーションセンター研究所から利用者の意見を収集し、ミサワホーム総合研究所などがビジネスモデルを詰める。


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