東京新聞から「かけ算の順序」で電話取材された | メタメタの日

 

 東京新聞7月10日朝刊21-22頁6段見開きで「掛け算の順序論争」の記事が出た。
 私も5日に電話取材を受けていた。 記事は良いまとめ方だと思う。 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2017071002000116.html

 

 小学校の学習指導要領は10年ごとに改訂され、算数も2020年度からの新しい学習指導要領に沿った「解説」が公開された。

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/06/21/1387017_4_1.pdf

 

 これに対して、ネットでは、文科省がかけ算の順序強化に踏み込んだという批判が多いが、私が受けた印象は違った。文科省の担当者(多分中堅か若手)が、この10年近くのネット等での論議に反応して、見解を示してくれた、その反応は良識的なものだと思った。


 小2の掛け算の最初の導入段階で、式を「1つ分×いくつ分」で書く事については、順序自由派でも反対している人は稀で(私も導入段階はその方が良いと思う)、今度の文科省の「解説」も小2の導入段階の話と読める。

 東京新聞の記事にも文科省の担当者の言として「掛け算の順序を固定化するような指導を求めているわけではない」とあり、私の、「文科省には掛け算の順序を勧める意図はないと思う」という推測を裏付けてくれる形となった。 しかし、そうは取らない教科書出版社やネットクレーマーは少くないだろうし、導入段階の「順序」の拘束をいつ明示的に解くのかの記述がない、という問題は残るだろう。