西洋美術の楽しみ方_ルーブルの魔女からの伝言

絵画の見方・味わい方、西洋美術史の魅力を知りたいあなたへ
メルシーパリ.ネット運営者ブログ


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ある一人の人物が

手を組もうとしているのではない


なぜなら、両方とも右手だから

 

 


よく見ると、大きさや厚み

 

手首の細さも違う

 

 


おそらくは、男女の


誰かと誰かの手が重なる瞬間

 

 


もしかしたら

離れる瞬間かもしれないけれど

 


重ねようとする瞬間だと思いたい
 

 

 


「カテドラル」(大聖堂)という

印象的なタイトルがついた

 

オーギュスト・ロダンのこの作品は

 

 

 

「手」にしては

 

とてつもなく大きい

 

 

(背後の窓枠や椅子と比較してみて)
 

 



▼もっと詳しい記事はここから
メルシーパリ.ネット「ロダン美術館」
 



**************

西洋美術史の楽しみ方を

お伝えしています

 

「絵画巡礼」西洋美術史ネット配信講座




 

内田ユミ



 

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かつて、学生の頃・・

 

私は、「フランス20世紀絵画」をテーマにしたゼミに

 

 

所属していました。

 

 


 

ある日、ゼミの講義が終わった後の雑談中に、

 

 

もしも、

世界中に存在する名画と称される有名作品の中で、

 

「どれか一枚だけ自分のものにできる」と言われたら

何が欲しいか?

 

 

という話題になったことがありました。

 

 

 

 

 

わたしたち学生が、
 

 

ピカソのアレがいい、

わたしは、ダリのコレがいい、

 

いや、やはりフェルメールでは・・・などと


いろいろと思案する中で、

 

 

 

担当の教授は、迷うことなく

 

 

「ボクは、モナリザ!」と言いました。

 

 

 

 

 

 


 

 

そのゼミで、主にテーマとしていたのは、

「シュルレアリスム」。


 

 

教授から、ルネサンス絵画が好きだという話は、

 

それまで全く聞いたこともなかったのに、


 

 

欲しいのは、「モナリザ」なんだ!! と

かなり衝撃を受けました。

 

 

 

 

「えーーー! なんで、モナリザなんですかー?」

 

とその場にいた数人で、

 

口々に、質問したのを覚えています。

 

 

 

 

そのとき、教授が

 

言葉を尽くして説明してくれた その理由は、

 

ほとんど覚えていないのですが、

(すみません・・キョロキョロ

 

 

 

 

 

時を超え、今、同じ問いをかけられたなら、

 

私も、あの日の教授と同じように答えます。

 

 

 

 

たくさん欲しい絵画はありますが・・

 

でも、もしも、

 

世界の有名作品の中で、一枚だけ自分のものにできるなら

 

今の私も「モナリザ」を選びます。

 


 

 


<ルーヴル美術館 モナリザ展示室>

(これが自分のものになったら、すごいことですねおねがい

 


 

 

 

「好き・嫌い」は、もちろん人によって分かれるでしょうが、

 

 

ある意味、

絵画史の中でこの作品が頂点なんだ……ということを、




美術史講座を主催し、



毎月いろいろなテーマでレジュメを制作する過程で

 

強く感じるようになりました。

 




技法的なことやテーマのことが、まず前提。

 

 

 

そのうえで、作品成立と所有に関すること、

 

 

現在、作品から与えられる情報、


 

そこにある作者の明確な意図、

あるいは、明確に分からない意図、



 

それらのすべてが、制作から500年以上たった今、

妙な 生々しさを伴って迫ってきます。

 


 

 

今も終わっていないような、枯れていない(?)ような

モナリザだけが、何か特別な感じ。

 

 

 

まるで、そう、生きているみたいな・・・、


生きているのは、

描かれている人物ではなく、レオナルドでもなく、

 

「作品自体」。

 

 

 

 

 

あのとき、ゼミの教授がわたしたちに

 

ひとしきり説明してくれた内容は、

 

たぶん、そういうことだったのではないかと思っています。


(詳細は忘れているのですけれど・・)

 


 


 

 

「知っている」と思っていることでも、

 

生きていく過程で、一定の経験を経て、


 

立場や状況が変わると

 

認識そのものが変わることがあります。




「絵画鑑賞」の真の楽しみは、

 

知識だけではなく、経験に基づく部分からやってきます。



 

 

**********


 

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こちらの記事も参考にしてください

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初めてルーヴル美術館に行って、「ナポレオン一世の戴冠式」を見たときの感激を、私は今でも鮮明に覚えている。

 

 

世界史の教科書で見知っているその絵が、非常に大きな作品であるという知識は持ち合わせていた。

 

しかし、実際に見てみると、その大きさは私の予想を遥かに上回るものだった。遠くから見つけて、
 

 

「あ、あの絵だ!!ほんとうに・・こんなに大きかったんだ……」としばし呆然としたのを覚えている。

 

 



 

 

他にもルーヴルには、「メデュース号の筏」「民衆を導く自由の女神」など、

どんな絵なのか、作品としては知っているものの、実物は初めて観る作品がいくつもあった。

 

どれも実物の大きさに圧倒された。



 

現代に生きる私たちは、印刷技術に発達によって、発色の良い出版物を当たり前のように目にしている。

 


出版物(印刷)だけでなく、インターネットや、タブレット端末などによっても、


鮮やかな色彩に慣れてしまっている私たちが、絵画作品を見たときに、「色」で驚かされることは少ないように思う。
(むしろ、がっかりする人もいると聞く)

 

 

しかし、「大きさは違うのだ」とその時に感じた。

「大きさ」は、数字という知識として知っていても、その場で体感するしかないものだ。

 

絵画は、大きくても小さくても、サイズそのものが作品の一部であり、メッセージを多く含んでいる。



美術史的なことをいえば、ある時代(18世紀後半くらい)までは、大画面で制作されるのは、基本は「歴史画」。

 

 

 

歴史画より格下とみなされた風景画や、人物画は、小さいサイズで制作される。

 

時代がくだると、この暗黙のルールをわざと覆そうという動きが出てくる。

 



**********




どれだけ色の再現性が正確でも、数センチ角に縮小された画像では、分かり得ないものがある。

 

 

「美術館に行かなくても、絵を見ることはできる。ネットでも、画集でも」

 

 

そう言われることがある。

 

 

確かに美術館に行かずとも、画像として作品を認識することはできる。

 

 

でも、作者のメッセージを体感するには、絵の前に行ってみるしかない。

 

私はそう思っている。




 

「ナポレオン一世の戴冠式」1805-1807
Couronnement de l'Emoereur et de l'Imperatrice

作者「ダヴィッド」が皇帝ナポレオンの栄光を歴史に刻もうとした大作。
総勢190名を超える人物が等身大で描かれている。

 

作品の大きさは、縦6.3m 横9.7m。
平米数にすると、約61㎡。



ちなみに、これは、ルーヴル美術館に展示されているなかで、2番目に大きな絵。

 

 

では、一番大きな絵は?

>>こちらの記事から(メルシーパリ.ネット内の記事)



***************



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絵画巡礼:内田 ユミ

 

 



 

 

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こんばんは、内田ユミです。

 

 

本日のテーマは、


旧約聖書(外典)「ユディト書」に登場する

未亡人の「ユディト」です。



 

ルーカス・クラナッハ

「ユディトとホロフェルネスの首」

1520 - 1540




この作品は、今、上野の国立西洋美術館に

 

来ています。
 

 


▼山手線の駅のホームで撮った広告看板ですが・・・



 


聖書の「外典」とは、一旦は正典とされたものの、

何らかの理由によって、外された書物のことを指します。




「何らかの理由」・・というのが、ポイント。

 


正典とするにふさわしくない、

と考える人々がいたということです。

(少々おおまかな言い方ですが・・)



 

 

「ふさわしくない」と考える人がいるということは、

外典となったものは、

 

ある意味、印象に残りやすい内容である傾向があって、


 

絵画にも、好んで描かれやすかったりします。




駅看板になっている「ユディト」はその代表例と

 

言ってよいでしょう。



**********

<逸話概要>

 

 

ベトリア(街の名称)をアッシリア軍が包囲。
イスラエルの人々がピンチに陥る。

そのとき、若く、美しい未亡人「ユディト」が一計を案じる。

(簡単に言うと、色仕掛け)
 

自らの美貌を武器に、敵の将軍ホロフェルネスと
お酒の席を設け、ホロフェルネスを泥酔させて眠らせる。
 

その後、情事に至るであろうと配慮して、
ホロフェルネスの忠臣たちが退くと、

ユディトは、ホロフェルネスが持っていた剣を抜いて、
首を落とす。


**********



「美女が示す残虐性」という

人々の関心を惹きつけざるをえないテーマ。

 

 

 

多くの芸術家が作品にしました。



カラヴァッジオ作

「ホロフェルネスの首を斬るユディト」

1598 - 1599



強烈ですよね・・。


バロックの教祖・カラヴァッジオならではの一枚です。

 

なんといっても、刃物のあたった血の噴き出す部分に

 

まずは目が行きますが、
 


ユディトの横で、奥歯を噛み締めて、

ぎゅっと手にヒモを握りしめている、年配の侍女にも注目です。





画面全体のコントラストの強さと

超絶技巧的な写実テクニック、

 


そして、ふと目にしてしまったら、

二度見、三度見は避けられないような強いインパクトが

 

カラヴァッジオの特徴です。









あぁぁぁぁぁ、これもこわい。。。


こちらは、ヴェロネーゼの

「ユーディットとホロフェルネス」1580


です。

 

 

ユディトの輝く胸元の肌や、枕やシーツの白が

 

画面全体の暗さから浮かび上がるようです。
 

 

 

ヴェロネーゼは、分類上、

 

ルネサンス終盤の画家ということになりますが、

 

光の表現に、バロックの予兆を含んでいる感じですね。

 

 

 

*********

 


クラナッハの「ユディト」は「サロメ」と対にする形で、

 


私は、定例の美術史講座の中で、何度も、

 

いろいろな場面で例に出す、馴染み深い絵画です。


<サロメ>

(サロメについては、またの機会に・・・)



<ユディト>





キリスト教絵画の回での聖書の場面説明だったり、

北方絵画の有名画家の作品としてだったり、

アトリビュートの事例としても・・・

 


 

なんだか、

「いつもお世話になってる感」がありますので、

 

ご挨拶に行ってこよう〜〜〜!

 

 

*************


国立西洋美術館(上野)にて
>>クラーナハ展 500年後の誘惑



クラナッハ(クラーナハという表記がちょっと馴染まないなぁ・・)は、

北方ルネサンスの画家です。

 

 

 

北の方の画家だけの美術展って、実はそう多くないのです。

 

 

彼ら独特の雰囲気(暗さというか、静謐感)は、

 

一瞬近寄りがたいけど、そこが魅力。



イタリア絵画に見られるような、派手さ・・

 

上の例でいえば、カラヴァッジョ的な劇的な感じはないけど、


そこに、はまってしまう人もいるはずです。



クラーナハ展は、

1月15日までは上野、その後、大阪に巡回します。

 

 

 

 

〜絵画の見方・西洋美術の楽しみ方をお伝えしています〜


美術鑑賞に慣れていない方こそお申込みをお待ちしてます♡
 

 

講師 内田 ユミ(西洋美術史家)

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ルーヴル美術館のなかで、

どこを歩いているかわからなくなる、

目当ての作品が見つからない、といった話はよく耳にします。

 

「ルーヴルあるある」ですね。



ルーヴルで迷子になってしまうのは、

 

ただ単に大きいからだけではなく、造りが複雑だから。

では、なぜそんなに複雑なのか。

ルーヴルの歴史もちょっとだけ、お話しています。

 

お聞きくださいおねがい



 



ほか・・



・ルーヴル美術館貸切の日?

・一長一短?

・混んでいる・空いている、どっちが好き?

・なぜ迷子になるのだろうか?

・中学校に例えると・・

・ガラスのピラミッド建設と中世の遺跡発見

・masausaおすすめのエリア

・内田ユミおすすめのエリア など

 




ゆるーい調子で語ってます。


(セミナーのときの私とはちょっと違いますわ)



 

宝石ブルーアモルとプシュケ著者対談宝石ブルー
masausa(漫画)× 内田ユミ(原作)





*************
 


ルーヴル美術館にかかった一枚の絵画から
古代ギリシア世界へ迷い込む... ... ....
 

ルーヴル美術館の思い出「プシュケとアモル」絵画の向こう側
 
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(1931年「記憶の固執」の部分)




「部屋には、必ず時計を置かないとダメだよ」


 

亡くなった祖母から、

子どもの頃に何度か聞かされた言葉である。

 

「時計のない部屋では、時が流れないから」


 

 

その理屈は、分かるような、分からないような・・

 


当時の私は、なんとなく変だと思いながらも、

 

何がどう変だと思うのかも、自分で把握できなかったのだけれど、

 

 

 

今は、祖母の言いたかったことも、

 

当時の自分が感じていた違和感の正体も、

 

自分なりに言葉にできる。


 


 * * *
 


 

例えば、物置として使っている部屋など、

 

あまり人が入らない場所に足を踏み入れた時、

 

その空間内では、

 

時が止まっているような印象を受けることがある。

 


 

そこでは、前に誰かが立ち入って以降、

 

まさに時が止まっていたと思わせる空気がある。


 

 

人の出入りがないばかりか、何も動くものがなく、

 

何の音もしないから、一切の振動が起こらない。

 

空気が澱みは、時の停止である。

 

 

 

もし、そこに、きちんと動く時計が置かれていたら、

 

それだけで、空間の印象は変わるだろう。

 


 

人が住む部屋でも同様で、

 

カチカチと時を刻む時計を置くことで、
 

時間が流れ、「生」を意識できる。



 

時間が流れるから、時計が動くのではなく、


時計が動くことで、正常に時間が流れていくのである。

 

 

 

・・・ということを、

 

たぶん、祖母は言いたかったのではないか、と思う。





そして、私は、

 

時計の有る無しに関わらず、


時は流れるはずだ、と感じていたのである。

 


 

 

 

 

 

 

 

カマンベールチーズのように、
 

だらりと溶けて

 

時を刻むことを放棄した時計。

 

 

 

皿の上に残った一片のチーズから


着想を得て描かれたという、
 

ダリの作品に登場するモチーフである。

 


 

止まった時計が象徴するのは、
 

活動の停止、つまり「死」であろう。



 

>時計についていえば、それは、

 

>すべからく柔らかくなくてはならない

 

(自伝「我が秘められた生涯」より)

 



 

 

溶けた時計に関しては、
 

ダリ自身の言葉も残っているし、


 

社会の慣習に関する反発、憎悪などを表現したという説も

一般的によく出会う。


 

さまざまな研究者が言及しているところではあるが、

 


 

 

私の個人的な思いとしては、

 

自分の幼少時の記憶と重なって、


 

永遠を渇望する心理の表れなのではないか、


という想像が

 

見るたびに、脳裏をよぎる。

 

 


やわらかく溶けて歪んだダリの時計・・・






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講師:内田 ユミ

 

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その場に行った人だけが鑑賞できる「天井画」は、絵画を鑑賞する者にとって、特別な魅力がある。

 

画家にとってもまた、「天井画を描く」ということは、特別な意味を持つ仕事だったに違いない。


 ***


それは、パリ2度目の滞在だった。

オペラやバレエにそれほどの関心を持っていなかった当時の私にとって、パリ中心部にある「オペラ座」は、市内の地図を把握するための、単なる目印の一つにすぎなかった。



そこに、シャガールの天井画があると知るまでは。



(オペラ・ガルニエ Paris)


 

シャガール作「夢の花束」は、パリのオペラ座(オペラ・ガルニエ)の客席の天井を飾る絵画作品である。


 

文化的に重要な建造物に天井画を残せるのは、現役中に認められた画家に限られる。
 

ある建物の天井に、既存の作品の中から適したサイズのもの見つけてきて、後から設置することは、通常は不可能。

 

天井画は、目的やサイズや予算を明確にしたうえで発注が行われ、制作されるものであるはずである。

そのため、通常、死後認められた画家の作品に天井画は存在しない。



「マルク・シャガール」は、20世紀を代表する巨匠の一人だが、その画風は、様々な芸術を見慣れている現代の私たちの目にも、かなり個性的に写る。



「パリ国立オペラ座」と「シャガール」。
実際に目にするまでは、その取り合わせはとても奇妙に思えた。



 

オペラ座では、昼の公演がない日に限り、建物内部を見学できるようになっている。

 

「豪華絢爛」と形容される建築とともに、シャガールの絵がどんな風に天井を飾っているのか、私はとても楽しみに観に行った。



天井画の見学者用に解放されたボックス席から見上げてみる。






距離があるので、ぱっと見ただけでは、細部までは分からない。

分かるのは、豊かな色使いと、たくさんのモチーフが描かれているな、ということくらい。


それでも、目に入った瞬間に魅了される作品である。 
 

複雑な形状の額に縁取られた天井画の中央からは、壮麗なシャンデリアが設置され、真下には、艶やかなワイン色の客席が広がっている。


その存在感に負けないものにするためには、圧倒的な強い個性をもった画家の絵が必要だったことが分かる。






 

シャガールと聞けば思い浮かぶ、人物や動物がぐるぐる飛んでやわらかく舞うイメージそのままのような絵だった。
 

一度観てしまうと、ここに収まる絵は他にはありえない気がした。


 

この作品のタイトルは「夢の花束」。


14のオペラ、バレエ作品がモチーフとなっている。美しい色彩と不思議な明るさを持って円形に広がる絵は、まさしく「花束」に見えた。





 

 

実はそれ以前の私は、「シャガールは嫌いではないけど、特別好きというほどでもない…」と思っていたのだが、作品そのものだけでなく、タイトルを知って、すっかり心を奪われてしまった。



この作品を制作したとき、シャガールは78歳。

78歳という高齢になって なお、こんなにもみずみずしく、詩情に満ちた世界を描けるシャガールを、心から賛美しながら、私はいつまでも、眩しく輝く高い天井を見上げていた。





 ◎ 絵画の見方、西洋美術の楽しみ方をお伝えしています。
 


 

講師 内田 ユミ


 

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風景画を見ていると「絵の中に入ってみたい」と思うことがある。


もう少し現実的な表現を使うなら

「画家が見ていた風景を実際に見てみたい」と言い換えてもいい。




 

パリから西へ約80km。

「ジヴェルニー」は、印象派を代表する画家「クロード・モネ」が人生の後半を過ごした街で、モネ自身によって作られた人工的な池がある。

現在は、夏期限定で観光客に公開されている。


モネの日本趣味を反映して、柳や竹など日本的な趣を持った木が多く植えられ、池には太鼓橋がかかっている。



 

ひんやりとして湿気を含んだ空気には、草の匂いが混じっている。


立っている私の周りは、腰の高さくらいまでアジサイやコスモスや、その他名前の分からない数々の植物が茂っている。

目の前では、柳の枝が風で微かに動いている。


 

池に目を移すと、緑色のはずの水面は空と同じ色をしていて、くっきりと雲までも写し出している。


風があるのに、空を写す鏡となった水面は少しも揺れることがなく、硬く陽光を跳ねかえす。


そっとつま先を降ろしたら、向こう岸まで歩いていけるような気さえする。


 



 

睡蓮は、本当に、そこに咲いているのだろうか。


私が今見ているのは、逆さに写った鏡の睡蓮で、水面の下側にある睡蓮が本物なのではないか。


空は写っているのではなく、水の底に存在しているのではないか。


ふと、天地が入れ替わるような錯覚を覚えた。

 

晩年のモネの作品を観ていると、抽象的で逆さにしても分からないのでは?と感じることがある。



それもそのはずだと思った。

 

いつの間にか上下が逆さまになる だまし絵のような景色の中で、



私はいつの間にか、自分が絵の中に入っていることに気が付いた。








1904年「睡蓮」(これは絵画です▼)





訪問記 全文はここから
▶︎メルシーパリ.ネット「ジヴェルニー モネの家と庭」





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完全な状態を目指そうとし過ぎると

ある段階から不完全へ移行していく


という現象がある





不完全な方が、むしろ完全

 

ということは、


完成一歩手前が 完成であり、

 

状態としては、完全なのかもしれない

 

 

 

レオナルド・ダ・ヴィンチの

多くの作品は未完成である

 

 

「モナリザ」も然り


(ちなみに、モナリザの場合は、重ねた両手の
 下になっている方の手が

 描き込み途中ということになっています)

 

 


レオナルドは、筆が遅かったから・・ということが

 

よく言われるけれど

 

 

というより、

 

 

物事を完成させようという気が


そもそも 希薄だったんだと思う

 

 

 

 

完成 しなくていいし

 

完全では ない方がいい

 

 


それでも

こんなに、求められてる・・

 

 

 

 

 

 

▶︎ルーヴル美術館の作品解説 厳選10作品を解説した動画

もちろん「モナリザ」解説も含まれます 詳細はココから

 

 

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西洋美術史パーフェクトプログラム
2nd-stage「線で描く 面で描く」でした。

ご参加いただいた皆さま
有難うございました!

次回のこのシリーズは、
来月の最後の日曜日(6月26日午後)
「角度で語る世界」です。



*** *** ***

=直近で お申し込み受付中の講座のご案内=


▶︎西洋美術史パーフェクトプログラム1st-stage

ーーーーーーーーーーーーーーーー

第3回:6月4日(土)午後
西洋美術史2400年の絵画の変遷・その1
古代からルネサンス

第4回:7月3日(日)午後
西洋美術史2400年の絵画の変遷・その2
バロック・ロココ・近代

会場:板場区立企業活性化センター

受講費
各1回:2,800円
両日セット:5,000円

お支払い:カード または、銀行振込

▶︎お申し込みページはココから

ーーーーーーーーーーーーーーーー
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