第44回ファッションマーケティング研究会を開催いたしました


テーマ「ファッション業界におけるアロマの活用と可能性~五感に訴える売り場づくりとアロマの歴史・文化を学ぶ~


一般社団法人 日本メンズファッション協会 のブログ


 現在、ファッションビルにとどまらず、ホテルや空港ラウンジ、病院、車のショウルームなど様々なシーンでアロマを活用する事例が増えています。〈香り〉が商品の付加価値を上げる手段として、非常に注目されているのです。雑貨屋には実に多種多彩な天然アロマオイルが並んでいるのもよく目にしますが、香る柔軟剤や、アロマ文房具などが売れ行きが好調のようです。生活の中で香りを積極的に楽しむ人が増加してきているのがわかりますビックリマーク


 アロマには様々な効用がありますが、その香りの効果を巧みに使った、魅力的な空間演出をし、販売促進につなげているショップや施設がたくさんあります。そこで、今回のセミナーは〈アロマの活用と可能性〉をテーマに、ファッション業界における具体的な売り場づくりの事例や、企業ブランディング・マーケティングなどに香りを活用することに関して、お話しいただきました。また、アロマの歴史や、文化、嗅覚に関してもお教えいただきました。


 講師は、平野佐和氏(文化学園大学講師)と、片岡 郷氏(アットアロマ株式会社社長)の2名です。


 公益社団法人日本アロマ環境協会認定のアロマセラピストでもある平野氏は冒頭に嗅覚の重要性と、香料と人との関わりの歴史について説明。この後、ファッションブランドと香りについて過去100年で最も売れたとされる香水の≪シャネルNo.5≫を生んだココ・シャネルは、20世紀を代表する前衛的なデザイナーとしても活躍した事例を指摘されました。また、三宅一生氏が初めて作った香りが‘90年代前半の≪ロードゥ・イッセイ≫であり「プロダクトデザイナー」とも呼ばれる彼は、香りについても彼自身の考え方を表現している事例を明らかにされました。また、自ら講師を務める文化学園大学・国際ファッション文化学科の学生たちが描いた≪ファッションとアロマ≫をテーマに描いたモチーフを紹介いただきました。アロマ(芳香)感受体験から生まれたクリエイティブな感覚表現力を磨く教育事例を披露されました。


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↑平野氏


 一方、片岡氏は1998年、アース・スタジオを設立、アロマ空間デザイン事業に乗り出されました。2008年にアットアロマに社名を変更、現在に至っています。公益社団法人日本アロマ環境協会の理事でもある片岡氏は、冒頭ストレス社会の到来(1990年)から、香り利用の多様化(2012年)までに至る香り関連商品の変遷について解説されました。その後、天然香料、合成香料に大別される香料の種類を説明した後、アロマ空間デザインサービスの現状と、アットアロマ導入事例について具体例を示しながらご報告いただきました。導入事例は、ショップ・商業施設・ホテルな全国約1000箇所以上にも及んでいますが、このうち[渋谷ヒカリエShiQs]のパウダールームや[伊勢丹新宿店]や[SHIPS]や[スーツカンパニー]、さらには[23区銀座店]などの事例について紹介。企業ブランディング、販促マーケティング、顧客コミュニケーションの活用法などについての所見を明らかにされました。

「アロマは顧客に対し伝えたいイメージを伝達するツールだ。商品による展開に加え、店頭での空間演出や家でのリラックス効果などをすべてつなげていくためのツールであり、これがビジネスチャンスにもつながっていく」との見解を明らかにされました。


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↑片岡氏



 会場演出としまして、片岡氏により柑橘系のさわやかな香りの空間にしていただきました。夏日のこの日にはぴったりなセミナーとなりました。


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★開催概要

日程 平成25年5月14日

場所 グランドヒル市ヶ谷

セミナーテーマ:ファッション業界におけるアロマの活用と可能性~五感に訴える売り場づくりとアロマの歴史・文化を学ぶ~

講師:平野佐和(文化学園大学講師)片岡 郷(アットアロマ株式会社代表取締役 CEO)





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