「4TEEN」

テーマ:
石田 衣良
4TEEN

勝手に採点 ☆☆☆☆ ニコニコ


東京月島に住む中学生4人の友情を爽やかに描いた青春

グラフティ。


ただのまじめな中学生というよりは、好奇心旺盛でちょっと

ワルイことにも興味があり、友達のためなら一肌脱ぐのも

忘れない良い奴ら。


最初は「なんだ、ガキの話かと」

期待していなかったものの、読後は清清しく、ノスタルジック

な気分に。


不治の難病に冒されている仲間のために取って置きのプレゼ

ントをする話やとある主婦と知り合い、離婚騒動に巻き込まれ

る話など、軽いタッチで描かれ、胃もたれ感がない。


ちょっと重いのは、お父さんを見殺しにしてしまい、憎しみと悲し

み、後悔と希望が絶妙にブレンドされた話。


そんな絶望の淵にあるとき、頼りになるのはやはり友人。

大人になると、仕事や生活に追われ忘れがちだが、それを改め

て思い出させてくれる。

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「東京DOLL」

テーマ:
石田 衣良
東京DOLL

勝手に採点 ☆☆☆


孤高の天才ゲームクリエーターMG。


深夜のコンビニで出会った美少女ヨリに触発され、

新たなゲーム開発に乗り出す。











一方、彼が所属する会社が大手の買収攻勢に

晒され、存亡の危機に陥る。












生身の少女をフィギアのように弄ぶ三流エロ小説と

話題のM&Aを中途半端に絡め、良いとこ取りを狙った

意図がいやらしい。












おまけに頻繁に登場する車や服、時計に家具など、

ブランド品のオンパレード。




そこまで固有名詞を並べる必要がどこに!?












まさか実際に買っちゃったことをいいことに、取材費

という名目で必要経費として落とそうという作者の魂胆か。












それと最も気になるのが知らぬ間に会社の株式が勝手

に売買されている点。












非公開会社なら通常譲渡制限が付けられているはず。

取締役会の承認は一体どうした。











それを社長と主人公の二人の役員が知らないなんて。



とはいえ、とってもうらやましいばかりのアーバンライフ。

一度でいいから、金の価値を確かめるために散財して

みたいもの。

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著者: 石田 衣良
タイトル: ブルータワー

勝手に採点 ☆☆☆

余命幾ばくもない末期ガン患者の主人公。
新宿の高層マンションで妻の介護を受けながら絶望的
な余生を過ごしている。

そんな彼が奇妙な夢を見るようになる。
それはこの世界の未来そのものなのであろうか・・・。

宮部氏のドリームバスターを彷彿とさせるファンタジック
アドベンチャーとスターウォーズを足して2で割ったよう!?


元の部下と浮気をしている美貌の妻から逃れるように

職場の女性との精神的な結ぶつきを強め、より夢の

世界に逃避していく主人公。


かなり奇抜な設定で最初は「???」って感じを受けるも、

次第に引き込まれていく。


幻想的な近未来の世界は、ダークでディープな印象。

文字通り垂直問題を抱えた青の塔での激しい闘争。


追っ手から逃れる逃走劇は手に汗握るも、全体的に都合

の良すぎる展開は否めない。


ウィルスの開発者が現代のそんな身近にいるのも違和感。


ただ一番の気がかりはラスト。

あまりにこじつけた妥協の産物の感。

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