ドリームバスター 4 (4)/宮部 みゆき
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勝手に採点 ☆☆


時間迷宮のなかで迷子になってしまった地球人の
三人を助けるべく奮闘するシェン。


数々の妨害や試練を乗り越えて、無事に彼らを
送り届ける事が出来るのか!?


相変わらずの分かりづらい場面設定でうんざり。


RPGをそのまま小説に盛り込んでいるので、その
手のゲームが苦手な人には苦痛を伴う。


さらに、今回は場面がコロコロ変わって地底に
行ったり、山登りをしたりする割には興奮や
スリルが掻き立てられない。


ハリーポッターのような冒険活劇を狙っている
のかいないのか・・・。本家には遠く追いつかないデキ。


ここまで読んでしまったので、次作が出たら惰性で
読まなければならない義務感ばかりが先行する。


もう良い加減に完結していただきたい。

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百器徒然袋―雨 (講談社ノベルス)/京極 夏彦
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勝手に採点 ☆☆☆☆


ご存じ迷探偵・榎木津と古書店主にして憑き物落しの京極堂
を中心とした「薔薇十字探偵社」。


今度の事件は名家に奉公し、乱暴された姪の復讐を図る主人
公が、いつの間にかその仲間入りをして、別の事件にも首を
突っ込んでいく中編集。


ひとつの物語がそれほど長くなく、ほど良い長さで、かつ、
京極堂の薀蓄もそれほどではないので、初心者にもお奨め。


勧善懲悪的なストーリーで榎木津の傍若無人な活躍も胸が
すくので分かりやすくスッキリ。


いつもの超厚小説ではなく、ぜひともこのシリーズ化を
お願いしたいところ。

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空白の叫び 上/貫井 徳郎
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勝手に採点 ☆☆☆


中学生ながら殺人に手を染めた三人が主人公。


前半部分は殺害に至る過程を三人それぞれの視点から
描き、後半では少年院での出会い、その後の犯行に到
る過程が描かれる。


三名とも設定が現実感に乏しく、犯行動機もよくすっと
腹の落ちないため、残念ながら真に迫ってこない。


特に美男で金持ちさらには有名進学校でトップの成績を
修めているなんていう主人公の設定は愚の骨頂。


この手にありがちすぎて手垢にまみれている。


女教師との愛憎劇をもっと深彫りした方がいいはず。


それと中学生という年齢と彼らの言動にいささかアンバ
ランスさがあって不自然。


妙に大人っぽくて冷静な思考を持っている反面、行動が
幼稚すぎる。


いくらなんでも少年院仲間と銀行強盗とは・・・。


リスクとリターンを考えればイマドキの小学生でも分かるはず。

大人が無理して中学生気分をキドッタため失敗した感じ。

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向日葵の咲かない夏/道尾 秀介
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勝手に採点 ☆☆☆☆☆!


小学生が同級生の友人宅へ訪れたところ、彼が首吊り

自殺を図っていた現場に遭遇。


驚いて教師に連絡して現場に戻って見るとあったはず

の遺体が消失していた!?


遺体を運んだ犯人は誰なのか。本当に自殺だったのか。


乙一の世界観に優れた推理小説の要素を織り込んだ感じ。


生まれ変わりのアイデアをここまで大胆に取り入れ、
読者をかく乱する手法はお見事。


また、推理小説の王道どおり、こいつが犯人かと思わせ
ておきながら、きっちり別に犯人を用意しておくあたり
の手際の良さにも感心。


最近はこういった大胆で独創的な作風の著者に会う機会が
なかったので非常に新鮮な気持ちにさせられた。

家族狩り オリジナル版/天童 荒太
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勝手に採点 ☆☆☆☆


家庭内暴力の結果、子供が両親を惨殺したと見られる
事件が頻発する。捜査の過程で子供の犯行に疑問を持っ
た刑事が事件の真相を究明していく。


アブノーマルな登場人物が多く、不安定な気持ちにさ
せられる。


さらにノコギリ引きや火あぶりのような処刑方法も生々
しい。ここまでひどくなくても良かったような。


ストーリー構成としては、刑事自身の家庭問題や不幸に
も複数の事件現場に遭遇する教師、被害者たちと接点の
ある相談員など複雑に絡み合う。


シロアリ駆除がポイントになるがこちらの理屈立ては少々
強引な気も。彼らが犯行にいたる動機が希薄。


彼等は本当に死んでしまったのだろうか、心配。

病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-/新谷 弘実
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勝手に採点 ☆☆☆☆


内視鏡によるガン治療の権威、新谷弘実医師による
長生きの秘訣。


彼はなんとこの数十年間死亡診断書を書いたことが
ないらしい。その秘密は患者に実践させている食生活。


さすがに長年患者の胃腸を直接見てきただけあって
説得力に富む内容。


ガンを始めとする病気に対する治療は、手術や投薬だけ
でなく、食生活を含む生活習慣から改善を図るべきとい
う主張に納得。


新谷医師曰く、人間には命の素というべきミラクルエン
ザイムという有限の酵素があって、一生に生み出せる量
は決まっているらしい。


そのため、このエンザイムを極力消費しないで生活する
ことこそが重要とのこと。


消費の原因となるのは、暴飲暴食、タバコ、酒、コーヒー、
ストレス、肉・乳製品の摂取といったものらしい。


自分の生活を鑑みるにほとんど当てはまっているので長生
きは望むべくもないかもしれない。


牛乳やヨーグルトと言った乳製品は百害あって一理なしと
いう主張はなかなか過激。


彼が唱える方法で唯一実践できているのは昼寝くらい。

「今日の焼肉より明日の未来」


本書で語られる非常に反省させ含蓄のあるお言葉。