反発調整加工(COR調整)のルール解釈について… | カスタムクラブ製作提案!

反発調整加工(COR調整)のルール解釈について…

大変多くの質問を頂いています。


「ルール内での反発調整も改造扱いでルール違反では…」


ということで日本ゴルフ協会で以下のような文言を見ました。


「適合ドライバーヘッドリストに掲載されているドライバーを改造することは認められますか?」


ゴルフ規則では改造された状態で規則に適合していることを条件に、クラブを改造することを認めています(規則4-1b)。しかしながら、リストに掲載されているドライバーヘッドをその性能が変わるほど故意に改造した場合、改造されたヘッドはリストに掲載されているヘッドとは別のモデルとみなされるため、適合ドライバーヘッドリストの競技の条件が制定されている競技では使用することができなくなりますのでご注意ください。ただし、鉛テープを貼ることは例外として認められていますので、リストに掲載されているヘッドに鉛テープを貼ってもリストに掲載されている同じモデルとみなされます(ただし、慣性モーメント(MOI)の違反とならないように注意すること)。


http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/info_03_faq_driver.html


いや~非常に曖昧ですが“適合判断”のようにも見えますが…。


これではハッキリとしませんのでミズノに聞いてみました…。

結論的には、


「ルールのジャッジはミズノで決めることが出来ないので“ノーコメント”でお願いします。」


とのこと…。


「スプリング効果のジャッジは英国R&Aのみが判断出来る」とのこと…


ハッキリとした結論が出ませんが私なりに解釈してみました。


例えば弊社でも良くやりますがドライバーのフェースに傷が入った場合、粗めのバフを使い研磨しますがこれはどのメーカーでも修理の時にやります。例えば再塗装などの場合には、フェース面にブラストを掛けてきれいにします。これは反発を上げる目的ではない行為ですが実際にはごく微量に反発係数が変化します。


今回は、故意にフェースの反発を上げる目的で加工を施すので“傷を取る目的”とは違いますね。しかし両者とも研磨は研磨…係数が変化することに変わりはありません。


「フェース面を研磨することを一切禁じる」というルールは存在しません。なぜなら一切修理も製造も出来なくなるからです…」


結論から言えばこの反発係数のジャッジは、ゴルフメーカーは一切出来ません。

ジャッジが出来るのは、英国のR&AだけでR&Aで反発係数を測定してOKのものはルール適合品になります。

その為に国内メーカーが新製品を製作した時にはわざわざ英国R&Aまでヘッドを送り検査に合格したものだけがルール適合になります。


その為に国内メーカーは、英国R&Aと同じ計測機器と計測方法を用いて審査を円滑に行なおうとします。

その計測方法と計測機器が一番重要ですね。


今回、ルール適合ギリギリの加工は、R&Aと同じ計測機器と計測方法によって行っています。

そしてギリギリの加工は、係数がルール内なので、英国R&Aに送ってもOKとなる確率が高いです。


例えば、弊社でギリギリの加工を施したドライバーが日本オープンに出場したとします…。


日本オープン予選一日目の1番ホールでR&Aの職員が検査をしたとします。一度、公認が取れているドライバーですが再度検査してもやはりルール内の反発係数内に収まっていれば適合になりそれは“ルール適合品ドライバー”になるようです。


そんな判断なようですね。


個々のドライバーが反発係数を明示してR&Aに提出している訳ではありません。R&Aは、ルールに内で収まっているかの検査をするだけです。(ちなみに明示は製造誤差がある為にゴルフメーカーは具体的な反発係数を提示出来ません。)



それではR&Aに送ってみようか?とも思いましたが検査に合格したドライバーは返却されないようです…。

したがって同じようなギリギリのドライバーを2本製作しなければいけません…。


これがすべての結論ですが非常に“グレー”の見解で申し訳ございません。

でも結構真面目に色々と調べました…あせる



結論的に“適合”ともハッキリと言えませんので調整は、自己責任でお願いします。


①弊社でルール上限ギリギリの調整をして楽しむか…

②それともメーカーの製作誤差をそのまま受け入れるか…

(特にUS輸入物は反発が小さいです)

③いや、最高反発だ…


最近、色々なメーカーの純正反発係数を見ています。ハッキリ言って上下の誤差は無視出来ない位大きいです…。


私個人的には、①を楽しみたいと思っています。しかしハッキリいって魅力は③でしょうか…(笑)