渡部昇一先生が、去る4月17日に、ご逝去されました。

渡部先生には、弊社発行の高校用教科書『最新日本史』の

監修をしていただき、代表著作者になっていただきました。

 

平成23年のことです。

文科省に教科書の検定申請に出す前に、

渡部先生の都内のご自宅に、伺ったことがあります。

 

広い書斎の応接テーブルで、先生は何時間もかけて、教科書のゲラ刷を手にしながら、

お考えを述べられました。そのひとつ。

「けっして大東亜戦争は侵略ではなかった。

日本を自衛自存させるために大陸にも出かけ、そしてアメリカと戦うことになった。

それは、マッカーサーがアメリカの上院での証言でも明らかだ」

 

その後、ご自宅のなかの書庫を案内していただいた。

書庫は、図書館のようなスライド式の本棚が並び、

そのなかから、戦前の貴重な図書を手にとってご紹介いただいた。

渡部先生の豊富な知識は、この蔵書から裏打ちされたものであった。

 

市販本『日本人の誇りを伝える最新日本史』には、

渡部先生、最新日本史編集長の國武忠彦先生、

そして、実際に教科書を使っている高校教諭の水谷真逸先生の鼎談が

冒頭に掲載されている。

渡部先生は、この鼎談の最後に、

「国史は国民の共同表象なのです。とくに国史教育であれば、これからの国を担う若者に日    本は美しく素晴らしい国であるという虹を見せるような事実を選ぶべきなんです。日本の歴史ならば、日本人として誇りがもてるような虹を見せなければならない。『最新日本史』には日本人に虹を見せようとする意思がある」

と述べられました。

渡部先生の感謝しつつ、先生のご冥福をお祈りします。(俊雄)

 

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