慰霊のかたち

真夏のことでした。

国家なくして平和なし』に使えるかどうかと、千鳥ヶ淵戦没者墓苑内に、戦後強制抑留(いわゆるシベリア抑留)と、引揚死没者慰霊碑があるということで、どこにあったかな?と思い、確認に行きました。

ネットで調べれば、大抵の事は分かりますが、行こうと思えば行けるのであれば、時間を費やしても、やはり自分の目で見、自分の足で稼ぐべきだと考えます。


戦没者墓苑の前屋をくぐって左端(東)に、碑の設置ゾーンへの入口がありますが、気付きにくい感じです。

建立は平成22年8月、旧独立行政法人平和祈念事業特別基金で、総務省の管理です。

碑の正面には、それぞれ横書きで「平和祈念碑」「追悼慰霊碑」と刻まれていますが、説明文を読まないと何だか分からない。

左)引揚に伴う死没者の永遠の平和祈念碑
右)強制抑留者の尊い命を失われた方々の追悼慰霊碑

 

であり、形や石材には意味を持たせてあるとのことですが、恐らくは宗教色排除の故でしょう。公園のモニュメントにしか見えず、訪れて、誰もが自然に祈りを捧げようという雰囲気が感じられません。

祈りの作法には、自然に誰もが気持ちを込められる形があり、そうした伝統を排除してしまうと、見向きもされなくなる可能性があります。

 

一応、国が示した慰霊の祈念碑であり、あまり知られていないので、掲載すべきかとも考えてみましたが、実際見ると、何ともそっけなく、しっくりこなかったため却下し、使えなかった資料となりました。

 

 

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