10年続く年賀状 ~食品会社~ | ステッキ通り

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ハンディを持ちながらも仕事をしていると、「自立している」と思われがち。 でも、心は、日々、揺れています。

私の転職先が決まり退職を申し出た時、会社側はあっさりした態度だった。私の闘いの日々が、こんなに簡単に終わるのかと思った。


会社に「障害者雇用の勉強になった」と言われ、最後までモノ扱いだと思ったのを今でも記憶している。


でも、部長さんや、私の隣に座っていた上司、そして世話役と紹介された母親みたいな女性には、大変お世話になったのも事実である。


私の隣に座っていた上司は、私の退職の日、泣いていた。


“何もしてあげられなかった”


と思っていたようだけど、あなたには陰で色々お世話になりました。

私が唯一出来るワープロの仕事を回してくれて私の居場所を作ってくれた。

上司に私のことで掛け合ってくれたり。

あなたは、その後、部長になられましたね。

私はあなたが偉くなったことが嬉しかったです。

もうすぐ、定年退職ですね。この3人とは今でも年賀状のやり取りがある。


私は、あなた達がいたから、ちょっとだけ頑張れました。